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【こんにちはアローです!】「揺らがぬ自分の“軸”を、更に輝かせる」(株)ブリヂストン 常務役員 グローバル経営戦略・人的創造性向上管掌 志田 義一さん

今回は(株)ブリヂストン 常務役員の志田さんにお話を伺います。
「こんにちは志田さん、今日はよろしくお願いします!」

(株)ブリヂストン 常務役員 グローバル経営戦略・人的創造性向上管掌

志田しだ 義一よしかずさん

静岡県出身。1989年に入社し、中南米を中心にのべ6か国を渡り歩く。Bridgestone Asia Pacific Pte. Ltd.ではCEOを、普利司通(中国)投資有限公司では董事長を務めた。2023年1月から現職。

Information

幼少時代の将来の夢

サッカー選手

小学1年生からの9年間、サッカーに夢中でした。生まれ育った静岡県清水市(現静岡市清水区)は小学校のグラウンドにもナイター設備が付いていることが当たり前。平日は学校終わりに夜まで練習し、土日は試合に出場していたので365日のうち360日はボールを追いかけていましたね。

愛用しているブリヂストン

ECOPIA、ゴルフ用品

スポーツ用品を長く愛用していて、テニス部に所属していた高校・大学時代はブリヂストンのテニスラケットが相棒でした。また、高校生の時は自慢の愛車『ロードマン』で通学をしていました。
※ブリヂストンスポーツ(株)のテニス事業は2020年末に撤退しています

宝物

サッカーの王様 ペレのサイン

ブラジルを3度のワールドカップ優勝に導き、“サッカーの王様”と呼ばれたペレ(エドソン・アランテス・ド・ナシメント)のサインです。現役を引退した1974年に清水市で開催されたペレのサッカー教室に参加、その際に手に入れました。

ご自身の未来像

妻と日本一周旅行

旅行は好きですが、これまで海外生活が長かったため家族揃って旅行する機会がなかなかありませんでした。時間を見つけて、いつか47都道府県を制覇したいですね。電車の車窓から各地の四季を楽しみたいものです。

ご自身の性格を一言で表すと?

マイペース

良くも悪くもマイペースです。他の人が無理だろうと諦めるようなことも、「僕ならできるだろう」と前向きに挑戦できますし、逆の時もあります。周りに流されることなく、常に自分のペースを保ちたいなと思っています。

志田さんの人生におけるターニングポイントを教えてください。

入社して3年目の頃、転職を考えたことがありました。そもそも私の人生の軸にあるのは、幼少期から熱中していた“サッカー”。大学ではサッカー大国・ブラジルの公用語であるポルトガル語を専攻し、就職活動の際もサッカーが盛んな中南米地域でビジネスを展開している日本企業を探していました。ちょうどブリヂストンがファイアストンを買収したというニュースを聞き、中南米エリアとのつながりを期待して入社を決めました。
希望通り中南米部に配属となり、現地の代理店とタイヤ販売オペレーション業務を担当。初めての出張先であるメキシコで、日本から遠く離れた地に堂々とそびえるブリヂストンの看板を見て心が震えたことを今でも思い出します。しかし、ファイアストン買収をきっかけに中南米販売業務はアメリカへ移管になり、入社3年目の頃に中南米部は解散となってしまいました。

サッカーに携わりたい気持ちや中南米地域への憧れを捨てきれず、転職活動をして地元のサッカーチームの運営会社から内定をいただきました。意を決して上司に転職の旨を伝えたところ、「今、自分がどこにいるのか正しく理解できているか? 新たな方向へ踏み出す前に、まずはこの会社でやり切ったと言えることはあるのか。過去は変えられない。未来は変えることができる。未来を変えるためには今(現在)の位置を正しく理解することが大事。この機会に過去、現在、未来と改めて向き合った方が良い」という言葉が返ってきました。
上司の言葉を念頭に三日三晩考え込んだ結果、「まだやり切ったと胸を張れることがない」と感じ、転職を踏みとどまることにしました。人は自分の立ち位置や足りないものを見失いがちです。だからこそ、自分のことを正しく理解することの大切さはとても響きましたね。今でも私がブリヂストンで頑張れているのは、間違いなく当時の上司のおかげです。

執務室の中で気に入っているものや、愛用の品を教えてください。

1992年頃、カリブ海に浮かぶ島・プエルトリコに出張した際、現地の代理店の社長からいただいた置物をご紹介します。このカエルはコキーコヤスガエルというプエルトリコの固有種で、国獣として親しまれている品種です。

プエルトルコはとても小さな島ではありますが、幅広いタイヤビジネスが展開されていました。消費財の販売チャネルは充実し、生産財では2006年に当社が買収したバンダグ社のリトレッドも既にあり、多くの学びを得られた思い出の場所です。中南米販売のアメリカへの業務移管は順調には行かず、苦労の連続でした。プエルトリコの代理店もその影響を受けブリヂストンとの関係は悪化しました。日本から、そしてアメリカ赴任後も何回も足を運びその関係修復に努めました。仕事の進め方、言葉、文化、考え方も異なるパートナーとどうすればうまくビジネスを回せるのかを模索する日々で、時には代理店の社長が苦労話をしながら涙を流している姿も見ました。アメリカ赴任を終え、ブラジルに異動する際に社長が「いつでもプエルトリコを思い出して」と手渡してくれたのがこの置物です。以来、業務スペースのどこからかずっと見守ってくれていて、愛らしい表情を見るたびにプエルトリコで過ごした日々と初心を思い出します。

今までのキャリアにおいて、印象に残っている「失敗」のエピソードについて教えて下さい。

出張中、飛行機を乗り過ごしてしまったことがありました。国から国へと渡り歩いていた時期で、時差や時計の読み違えが重なり、空港に着いた時には乗るはずの飛行機はすでに空の上。移動時間に余裕を持たせていたため翌日のフライトへと切り替えることができましたが、一歩間違えば社内外の多くの方にご迷惑をかけていたかもしれません。

日本はとても便利な国で、数分待てば次の電車がきますし、移動手段も多種多様。だからこそ、便利さに甘えずに余裕を持って行動することが、回り回って自分や相手のためになるのではないでしょうか。乗り過ごし事件以降は、1日のスケジュールや事前確認は丁寧に行うように心掛けています。

キャリア形成において大切だと思うことを教えてください。

弱みよりも強みに、短所よりも長所に目を向けることです。一般的に人はできていないことに目を向けがちだと思いますが、海外勤務を通じて長所を見る、強みを生かすことの大切さを学びました。できている部分を認め、まずはリスペクトを伝えると、どんな話も受け止めやすくなるんです。私も相手に指摘することがある時は強み→弱み、長所→短所の順番で話すように心掛けています。お互いに良い気持ちで仕事を進めるためのコツです。

娘が通っていた幼稚園の先生も「成長には“褒めて認めて励ます”ことが欠かせません」とよくおっしゃっていました。人の成長を見守るプロフェッショナルの言葉にとても共感しています。

志田さんは人的創造性向上をリードされています。従業員の皆さんが人的創造性を向上させていくためのヒントがあれば教えてください。

他社になく、ブリヂストンにしかないもの。それは従業員一人ひとりの存在です。技術や商品力、チャネルなどは他社に追いつかれる可能性がないとは言い切れません。しかし働く一人ひとりの成長の可能性は無限大であり、個々の力こそがブリヂストンの原動力です。南アフリカで人種差別撤廃政策を成し遂げたネルソン・マンデラは“It always seems impossible until it's done”という言葉を残しています。これは、“何事も成功するまでは不可能に思えるものである”という意味です。物事に絶対はありません。最後まで諦めず、できない理由よりもどうしたらできるかを追求し、前向きにいろんな機会やチャンスで自分の可能性を追求していってください。

そういった姿勢の大切さはモータースポーツ活動にも共通しています。選手の入れ替わりやレギュレーションの変化があるなかでも、変わらぬビジョンを持ち挑戦を続ける人・チームはやはり強いです。今年はモータースポーツ活動60周年。一緒にブリヂストンがサポートするチーム、そしてブリヂストンのタイヤを応援しましょう!

自分の長所や強みに目を向けて、可能性を広げていこう! 僕にもサッカーを教えて欲しいな〜!
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