500人が人に寄り添うロボット「Morph(モーフ)」を体験
今回は、このイベントの企画に携わったブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズの加瀬さんと中山さんにお話を伺いました。

これまでソフトロボティクスといえば物流業界で活用されるソフトロボットハンドのイメージがありましたが、今回は異なる分野でゴム人工筋肉を活用するイベントなんですね。

そうですね。従来から行っている物流倉庫や製造現場にあるピースピッキングロボットの課題など、お客様から頂いている困りごとに寄り添うソリューションと並行して、ウェルビーイングなど新たな分野にもつなげたいと思い、今回のイベントを企画しました。ソフトロボティクス ベンチャーズは「ゴムの力で、すべての人の生活を支える」というミッションのもと、日常の中で人に寄り添えるのは、人だけではないと考えています。甘える相手が人だと、気を遣ってしまうこともあると思いますが、ロボットであれば、そういう気遣いも不要ですよね。

ロボットが人間に寄り添ってくれるということですね。ちなみに「Morph」(モーフ)というのは、響きからは「毛布」を連想したのですが、どのような体験ができるのでしょうか。

実は「Morph」というのは、変形する、「inn」は宿という意味の英語から来ているんです。ゴム人工筋肉を用いた柔らかいロボット「Morph」は空気圧による収縮で私たち人間に寄り添うロボットで、生物の呼吸や潮の満ち引きなど、自然や動物の動きをセンシングしたデータをインストールしています。この自然界のデータと柔らかいゴム人工筋肉の動きが組み合わさり、生物ともロボットとも異なる「Morph」ならではの息遣いを生み出しています。一度「Morph」に身を預けてみてください。

実際に筆者が「Morph」に身を委ねてみると、その見た目以上に体をしっかりと支えてくれると感じました。また掛布団のような形の「Morph mini」はロボットとは思えない、滑らかで柔軟な動きによって、まるでペットを抱いているような安心感を与えてくれました。

「Morph」ならではの動きを出すために、共創パートナーのクリエイター集団、「Konel」さんと共に、さまざまな動物の動きを観察し、その動き一つひとつを、座標化、数値化しているんです。丸1日かけて動物園で象やサイなどの動きを観察し、映像に収めました。

将来、モノをつかむだけではなく、”いい感じ”に人の心をつかんで寄り添うソフトロボティクスが誕生するのを楽しみにしています。本日はありがとうございました!
一般の方にも来ていただけるよう、イベント期間中は最寄の表参道駅に屋外広告を設置しました!
実際に広告を見てイベントに訪れた方も。
「Morph inn」サイト:https://www.bridgestone.co.jp/products/softrobotics/morphinn/
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