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【師匠と弟子】息の合った作業で守られる品質 − (株)ブリヂストン 甘木工場

師匠と弟子

福岡県朝倉市にある(株)ブリヂストンの甘木工場は、トラック・バス用ラジアルタイヤの専門工場で、米州・欧州はじめグローバルにも供給しています。今年、操業開始から50年の節目を迎えました。今回は、サイド部の押出工程を担当している野村 吉彦さんと飯田 卓弥さんに、業務の内容とやりがいについて伺いました。

高い心持ちで品質を追求する姿勢を大切にしてほしい

師匠

(株)ブリヂストン
甘木工場 製造第1課 押出係

野村 吉彦さん
(1998年入社)

相手の第一印象 背が高い、真面目そう
相手に直してほしいところ 僕以外の先輩社員と話すとき、人見知りを発揮してしまう
相手の尊敬するところ 真面目さと品質に対する意識の高さ
相手を動物に例えると キリン
相手に望むこと プライベートも充実させてね!
”お父さん”である野村さんのようにみんなから頼られる人財になる

弟子

(株)ブリヂストン
甘木工場 製造第1課 押出係

飯田 卓弥さん
(2021年入社)

相手の第一印象 優しそう、話しやすそう
相手に直してほしいところ 特にありません
相手の尊敬するところ 決断力がある、視野が広い
相手を動物に例えると
相手に望むこと これからも優しい目で見守ってください
背が高い、真面目そう 相手の第一印象 優しそう、話しやすそう
僕以外の先輩社員と話すとき、
人見知りを発揮してしまう
相手に直してほしいところ 特にありません
真面目さと品質に対する
意識の高さ
相手の尊敬するところ 決断力がある、視野が広い
キリン 相手を動物に例えると
プライベートも充実させてね! 相手に望むこと これからも優しい目で
見守ってください

野村飯田くんが僕らの班に異動してくるって決まった時、実はちょっと緊張していたんだ。「Z世代とどうコミュニケーションを取ればいいんだ?」って、ずっと考えていて。

飯田Z世代って言われるとなんだかこそばゆいですね。野村さんをはじめ、他の先輩方もみんな精神年齢が若くて、とても話しやすい印象でした。

野村飯田くんとの話題作りのために、娘から流行っている音楽を教えてもらっていたんだ(笑)。

飯田え、そうだったんですか!(笑)。僕、野村さんのお子さんたちとほとんど年齢変わらないですもんね。

野村そう、実は娘よりも若いんだよね。それにしても、飯田くんは真面目で、任されたことは絶対に最後までやり通す。筋が通っている感じがするよ。

「部材を重ね合わせるまでのスピードと正確さが安定供給と生産効率に大きく関わっています。機械をセットするまでの時間をいかに短縮できるかが今の課題です」と飯田さん

飯田多分、根が負けず嫌いなんだと思います。学生時代は本気でバスケに取り組んできましたし、4人兄弟の末っ子ということも大きいのかも。まだ野村さんの弟子になって1年弱ですが、先輩方に「負けたくない」という気持ちでゴムと向き合っています。

野村僕らが担当しているダブリング作業は、押出したゴムの部材を2つ重ねて貼り合わせ、カットしていく工程。飯田くんはできあがったタイヤのサイドになる部材が基準の範囲内だったとしても、納得できたものでないと「作り直しませんか」って言ってくる。そこがすごいよ。若手が先輩に進言するって結構勇気がいることだと思うんだよね。

飯田野村さんへの信頼があるから言えることです。僕らが良いと判断しても、後工程で基準を満たさなかったら安定供給に影響を及ぼしてしまいますよね。だからこそ、部材の重なり具合やゴムの端がうねる“耳やぶれ”には特に目を光らせています。先輩方に言われる前に、僕が異常を見つけたいんです。

野村とてもいい心持ちだね。後工程には良い品質のものしか流さないぞ! っていう気合いを感じるよ。僕も品質には少しも妥協したくないんだ。ペアで動いている僕らはダブリング作業の中でも特に息を合わせなきゃいけないから、“相棒”でもある飯田くんが高い意識を持っていてとても頼もしいな。

飯田野村さんの“相棒”と胸を張って言えるようになるにはまだまだかかりそうです。僕にとって野村さんは“お父さん”ですね。困ったときは飛んできて助けてくれますし、時に厳しい視線を交えながら優しく見守ってくれますから。

野村僕も飯田くんのことは自分の子どもだと思ってる。作業中の一挙手一投足がどんどん洗練されていて、成長を感じているよ。

「20分ごとに異なる品種を押出すため、押出機の口金も約2分で付け替えなくてはいけません。機械を扱う3人の息が合うように、コミュニケーションを密に取っています」と野村さん

飯田“お父さん”に負けない作業員を目指すべく、これからは判断力をつけていきたいです。トラブルが発生した時は毎回あたふたしてしまって。でも、ゴムは待ってくれません。

野村そうだね。押出機の中で熱が加わりすぎると部材に使用できなくなってしまうから、トラブル時の対応は一刻を争うもの。

飯田機械の稼働を止めずに粘って機械の修理を終わらせるか、機械の中のゴムを全て取り出す「ヘッドオープン」に切り替えて集中的に修理するか。でもヘッドオープンをすると機械を再度立ち上げるまでに20分ほどかかるので、工程を止めることになります。品質と安定供給を天秤にかけ、その時の状況に応じて最善な判断を下す野村さんを尊敬しています。

野村ゴムにテカリが出始めると加熱しすぎだというサインだから、状態をよく観察しながら思い切って判断するようにしているよ。これまでの経験が判断の根拠となってくるから、焦らずにできることを一つずつ増やしていこう。

「休日はおすすめのサウナやグルメの写真を送り合っています」と飯田さんと野村さん

野村最近、飯田くんは改善活動にもチャレンジしているんだよね?

飯田そうなんです。甘木工場が掲げる「自律的KY(危険予知)」に基づいて、改善活動の提案や報告書の作成に取り組みはじめました。危険になり得る箇所や他の班での施策例を知ることができて、安全に対するアンテナがとても高まりました。

野村甘木工場は今年で50周年の節目の年。次世代を担う飯田くんたちには、今後も前向きに仕事と向き合ってほしいな。頼んだよ、相棒!

飯田師匠、相棒、そして“お父さん”として、これからもよろしくお願いします!

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旧サイトでの7月末時点いいね数:153  コメント数:1

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