• TOP
  • 記事
  • 誰しもが向き合う介護問題 早めの相談がおすすめです

誰しもが向き合う介護問題 早めの相談がおすすめです

画像
高齢化が進む日本において、ますます深刻になっている「介護問題」。タイミングは人によってさまざまですが、誰しもが介護をする側、される側になる可能性があります。一方で「そうはいってもどうやって準備したらいいんだろう?誰に相談したらいいんだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?実際、介護が目の前の問題になって慌てる方もいらっしゃるようです。また、介護は前触れなく突然始まることもあります。今回は、そんな介護の悩みについて、実際に個別相談をした(株)ブリヂストン 人財育成部の森さんにお話を伺いました。

両親のサポートを続ける傍ら、個別相談への申し込みを決意

Arrow編集部 介護に関する個別相談に申し込んだきっかけを教えてください。
森さん 私の母は若い頃に患った病気の後遺症で右手と右足が不自由なのですが、そんな母を思いやって、日常のゴミ捨てや買い物などは父が行っていました。ところがその父も、2年前にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)になり、現在は坂道や階段で息があがるため、酸素供給装置を使用するようになりました。これまでと比べて、両親だけでは対応できないことが増えてきたため、今は私と姉が定期的に実家を訪問してサポートをしています。一方で、父の介護認定や外部サービスなどの活用も考えるようになったのですが、プロの方のご意見をいただきたいと思い、個別相談を申し込みました。

現在と未来 それぞれに対する的確なアドバイス

Arrow編集部 個別相談ではどのようなアドバイスを受けましたか?
森さん とても有益なお話をたくさん聞くことができました。例えばゴミ捨てについて、自治体にもよるのですが、年齢などの一定の条件を満たせば、自宅までゴミを引き取りに来てくれるサービスがあることを教えていただきました。また、将来的な介護施設への入居については、症状の異なる父と母を、必ずしも同じ施設に預ける必要は無く、それよりも双方に適したケアをしてくれる施設を選ぶという考え方もあるということも伺いました。直近の困りごとや将来への不安に対してさまざまなアドバイスをいただき、すぐに実践しようと思うこともいくつかあり、有意義な相談会でした。
Arrow編集部 個別相談をしてくれた専門家の方の印象はどうでしたか?
森さん 「NPO法人となりのかいご」代表の川内 潤先生にお話を聞いていただいたのですが、冒頭で「守秘義務は必ず守りますので、今のご自身の思いを好きに話してください」と仰っていただき、とても話しやすい雰囲気をつくっていただきました。とても聞き上手で、私の話の内容から、父や母の性格なども読み取っていただき、それに応じたアドバイスなどもしていただきました。川内先生ご自身が、介護施設での勤務や、ケアマネージャーとしての経験が豊富ですので、また困った際には相談させていただこうと思いました。

事態が深刻化する前に早めの相談を

Arrow編集部 森さんから従業員の皆さんにお伝えしたいことはありますか?
森さん 父の介護認定もまだおりていない状態で、個別相談を申し込むのは早いかな?と思っていたのですが、「事態が深刻になってからではこちらが提示できるオプションも少なくなるので、良いタイミングでご相談いただきました」という川内先生の言葉がとても印象的でした。今、介護問題に直面されている方だけでなく、将来的に不安に思っている方も、ぜひ、自治体の相談窓口はじめ、専門家の方や介護に詳しい方などと、お話をする機会を設けることをおすすめします。
【編集後記:Arrow編集部より】
筆者の父は一昨年に他界したのですが、晩年は筋肉系の疾患を患い、母が介護をしながら最期まで付き添いました。今回の取材で森さんのお話を伺い、改めて父のことを思い出し、子として十分なサポートができなかったこと、家族との話し合いが足りていなかったことについて後悔と反省の念を抱きました。災害などと同様に、事前の万全な備えが必要なのが介護です。ぜひ、ご家族などとご一緒に、想いや認識を共有してはいかがでしょうか?
NPO法人となりのかいご : 記事にも登場いただいた川内先生が代表を務めるNPO法人のHPです。
              介護に関する個別相談はブリヂストンの皆さんにも利用されています。
               (どなたでも申し込み可能です。)

みんなからのコメント待ってるよ!
コメントする

※「コメントする」を押してもすぐにはコメントは反映されません。
管理者にて確認の上、反映されます。コメント掲載基準については こちら をご覧ください。
尚、投稿者につきましては、管理者でも特定できない仕様になっております。

コメント(2)

読者Aさん

誰もが直面する可能性のある問題なので大変参考になりました。他人には言いづらい問題だと思うので、社員それぞれ家庭の事情がありながら仕事をしていることを忘れずにいたいですね。

返信する

森ですさん

森です。後日談です。この介護相談の直後父が入院し、退院時には直接施設に入居しました。私も施設探しと家族間調整で大忙しの土日でした。なので前髪を切りに行くヒマがなかったのが大変悔やまれます…

返信する
ページトップへ戻る