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売上絶好調な「BATTLAX HYPERSPORT S23」の生産立上に奮闘した仲間

やっほ~。スギ花粉も落ち着いてきた今日この頃。
今回は2月に発売され、販売好調の「BATTLAX HYPERSPORT S23」(以下、S23)の生産立ち上げまでの取り組みを紹介するよ。S23は、モーターサイクル用(以下、MC)一般公道走行向けのスポーツラジアルタイヤで、前商品の「BATTLAX HYPERSPORT S22」(以下、S22)もライダーの間では「迷ったらS22」と言われるほど絶大な支持を受けていたみたい。そんなS22の後継商品として、S23は販売開始前から市場では期待感が高まっていたんだけど、2月の販売開始以降、予算を大きく上回るほど売り上げ好調。
実際にMCタイヤを取り扱っている日本最大級のバイク用品店「NAPS」(ナップス)の旗艦店「ナップスベイサイド幸浦店」さんへお邪魔し、タイヤ担当の古屋さんに売れ行きを聞いてきたよ。

神奈川県横浜市の「ナップスベイサイド幸浦店」

S23の販売日本一を目指す!

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はじめまして、本日はお時間をいただきありがとうございます!

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はじめまして。ナップスベイサイド幸浦店の古屋です。今日はよろしくお願いします。

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さっそくですが、まずはこちらのお店の特徴と人気のタイヤ商品を教えてください。

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当店は、他のナップス店舗とは一味違う高級感のある売場と豊富な品揃えがあり、毎日バイク好きなお客様で賑わっています。また、タイヤ交換のためのチェンジャーも他の店舗より多く、お客様が気軽に立ち寄りやすい環境を整え、「ライダーの駆け込み寺」として、いつでも立ち寄ってもらえるお店を目指しています。
人気のタイヤ商品は、スポーツ走行用のタイヤで、グリップ性能と耐久性のバランスが良いタイヤですね。また、長く乗っていても疲れにくいものや扱いやすいタイヤが求められています。それらの性能がしっかり確保されているブリヂストンのS22は、売れ筋商品で、お客様からは「扱いやすい」「路面に吸い付いているような感じで安心感がある」と評判です。

ナップスベイサイド幸浦店の古屋さん

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2月に発売されたS23については、いかがですか?

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現状ではS22が売れ筋ですが、その後継商品への期待からかS23を興味深く見ている方は多いです。私自身もS23の試乗会にお招きいただき、雨の中、しかも気温6℃という環境で試乗しましたが、路面に吸い付いているような安心感がありました。S22も安心感がありますが、S23は更に性能が良くなっていると感じたので、ナップスでは、S23の販売本数日本一を目指します!

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ありがとうございます!!うれしいです!

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日々さまざまなタイヤに触れていますが、ブリヂストンのタイヤはより真円に近いと感じています。どのタイヤも、周上で多少重さにバラつきがあります。ただバランスが乱れたままだと、乗り心地が悪くなったり、偏摩耗が起きたりします。そのためホイールに組む際、「バランス取り」を行うのですが、S22、S23に限らずブリヂストンのタイヤは必要になる重りが少ないんです。つまり、より円くタイヤが作られているということですよね。そういったところからも、ブリヂストンのタイヤに品質の高さを感じます。

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モノづくりへのこだわりを実感いただけてうれしいです!ぜひS23販売本数日本一を達成してください!本日はありがとうございました!

店頭に並んだS23

お客様価値を理解し、販売・生産・開発一体となって生み出したS23

お客様からもモノづくりの高さを認められたMCタイヤ。世界各国で販売されているMCタイヤの生産を一手に担っているのは那須工場。製造に携わっている製造第2課 第2成型係 職長の鈴木さんはじめ、生産計画担当の工場企画管理課 三角さん、那須工場に駐在しているMCタイヤ開発部の大木さんと、本社のグローバルMCタイヤ事業部 戦略企画課長の井上さんにお話を伺ったよ。

左から、鈴木さん、三角さん、大木さん

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ライダーから絶大な支持を得ているS22から全性能を向上させ、コーナーリングを更に楽しくする「エッジグリップ」性能を向上させたS23ですが、立ち上げはスムーズだったのですか?

開発 大木さん いえ、、、。エッジグリップ性能を向上させるため、新しいゴムを搭載したのですが、それに苦労しました。直進安定性など他の性能を犠牲にせずエッジグリップの向上をはかるため、設計の狙い通りにトレッドゴムを押し出さなければならなかったのですが、試作が始まったのは、ちょうどコロナ禍で思うように進みませんでした。コロナが落ち着いてからは、その遅れを取り戻すべく、工場と連携しつつ急ピッチで試作対応いただきました。

S23のエッジグリップ向上についての説明

職長 鈴木さん S23のリアサイズのラインナップはタイヤサイズが大きめなのですが、その中でも190/50以上のサイズでは、特殊な技能が求められます。成型者でも技能認定された人しか成型できません。一定年数以上の経験があり、且つ、定められた試験に合格しないと成型できないため、生産計画に合わせて人の調整も必要でした。
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さまざまな難しさがあったのですね。どのようにハードルを乗り越えたのでしょうか。

工場企画管理 三角さん まず生産計画の面では、大型のプレミアムタイヤは常にフル生産ということ、またMCタイヤは趣味性の高いものなので、新しいバイク向けのものもあれば古いものもあり、800サイズ以上もの製品をつくっています。サイズ数が多いと、工程での切り替え工数が発生してしまうので、生産立ち上げの試作を含めて、より効率的な生産計画を組む必要がありました。また、バイクは一年の中でも乗るシーズンが限定されており、天候や季節にも左右されるため、それらを踏まえて需要予測は大きく変動します。事業部からのタイムリーな情報共有で、何とか必要な量を確保するための計画を組むことができました。

職長 鈴木さん モノづくりの面では、サイズの種類によって成型機が何種類もあるのですが、成型機毎に定められた標準をまずはしっかり覚えることが必要です。また、それらを使いこなすことにも苦労しました。少しでも現場の負担を減らすため、困りごとを事業部の方含めて共有し、設備の改良等対応してもらいました。また、生産計画も効率を考えて組んでもらったことで、限られた人で対応できたと思います。

戦略企画 井上さん 販売、生産、開発部門がチームとなり、同じ方向を向いて仕事をする「販生開活動」を2014年頃から推進しています。那須工場は唯一のMC拠点です。日本だけではなく海外含めたお客様から求められているサイズをタイムリーに工場はじめ開発部門にお伝えし、「なぜこのサイズを最優先で生産しなければならないのか」共通認識をもって業務を進めています。
今後もこの活動を通じて、密に連携していきたいです。

MCタイヤの販売、生産、開発部門間の連携についてお話をする井上さん

左から、戦略企画課の福永さん、戦略企画課長の井上さん、職長の鈴木さん、工場企画管理の三角さん、開発の大木さん

今回お話を聞いてみて、実際のお店でブリヂストンのMCタイヤが好評であることや、お店に届くまでに販売、生産、開発それぞれがいろんな工夫をしていることを知ることができたよ。商品を待ってくれているお客様のことを常に考え、部門間で仕事の優先順位に共通認識を持つことも大切だね。
これからもブリヂストンの「断トツ商品」で「走るわくわく」を提供していきたいね!

それでは、またね~。

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