【師匠と弟子】攻めと守りの両面から事業の競争優位性を高めるサポートを行う 知的財産部門

日々さまざまな分野で研究開発を進めているブリヂストン。知的財産部門(以下、知財部門)では、ブリヂストンの技術やブランドを他社がまねできないように保護し、競争優位性を高めるためのサポートを行っています。今回の「師匠と弟子」では、入社以来、知財部門で活躍されている髙田 智江さんと小林 千伽子さんに、業務のやりがいやお二人の関係性について伺いました。


師匠
(株)ブリヂストン
知的財産部門 タイヤ材料知財創出管理課長
髙田 智江さん(2006年入社)
相手の第一印象 | しっかりしているなぁ |
---|---|
相手に直してほしいところ | 悩みを一人で抱えてしまうところ |
相手の尊敬するところ | 何事もとことん突き詰めて取り組むところ、素直さ、柔軟性 |
相手を動物に例えると | 水鳥(水面下でとても努力している) |
相手に望むこと | 引き続きのご活躍を期待しています! |


弟子
(株)ブリヂストン
知的財産部門 タイヤ材料知財創出管理課
小林 千伽子さん(2020年入社)
相手の第一印象 | 穏やかで優しそう |
---|---|
相手に直してほしいところ | 思い当たりません |
相手の尊敬するところ | 多くの方々から信頼を得て、頼りにされている |
相手を動物に例えると | リス(努力家で情報収集力が高いから) |
相手に望むこと | これからもご指導よろしくお願いします! |
しっかりしているなぁ | 相手の第一印象 | 穏やかで優しそう |
---|---|---|
悩みを一人で抱えてしまうところ | 相手に直してほしいところ | 思い当たりません |
何事もとことん突き詰めて取り組むところ、素直さ、柔軟性 | 相手の尊敬するところ | 多くの方々から信頼を得て、頼りにされている |
水鳥(水面下でとても努力している) | 相手を動物に例えると | リス(努力家で情報収集力が高いから) |
引き続きのご活躍を期待しています! | 相手に望むこと | これからもご指導よろしくお願いします! |
髙田私も小林さんも、学生時代に有機化学を専攻していたことが共通点ですね。小林さんが知財部門に配属希望を出したのは何かきっかけがあったのですか?
小林ブリヂストンから内定をいただいた時点では、インターンシップの際にお世話になった製品開発の部門で働きたいと思っていたんです。知財部門への配属を希望した理由は、入社後の部署紹介で部門の皆さんの柔和な雰囲気が印象的だったからです。大学で学んだ知識に加え、コミュニケーション能力を生かして会社に貢献できる点に惹かれて、配属を希望しました。
髙田それはうれしいですね! コロナ禍での入社はいろいろ大変なこともあったでしょう。対面で会えたのも職場に配属されてから半年が経った頃でしたね。
小林髙田さんをはじめ、職場の皆さんが物腰柔らかに接してくださったおかげで仕事にもすぐに慣れました。コミュニケーションが不可欠な部署だからか、朗らかで主体的に行動する人が多い印象です。

髙田私達が所属する知財部門の知財創出管理課では、タイヤや化工品の構造や材料、更にはそれら製品の製造技術や製造方法に関する研究開発から得られた知見を発明として特許出願し、権利化することを担います。特許として認められれば他社はまねできないので、ブリヂストンの競争優位性を高め、ブランドを守る仕事ともいえますね。昨年は年間で300件ほど出願していますが、実はこれでも出願数は減ってきているんですよ。
小林300件でも多いのに、今まですごいペースで出していたんですね。でもその代わり、最近は出願の「質」をかなり重視されていますよね。
髙田出願の質を高め、特許として申請する範囲を広げることで他社は追随しづらくなります。ブリヂストンのビジネスが優位に展開できるよう後押しする仕事でもあるんです。
小林出願にあたっては、研究・発明をしている開発部門との協力が必要不可欠。開発部門の皆さんとは、実験結果を共有いただく時や特許調査をご依頼いただく時など、密にコミュニケーションをとっていますね。髙田さんの質問の仕方は開発部門の方が答えやすいよう工夫されていて、配属当初、打ち合わせに同席させていただいた時に感動したことを覚えています。
髙田特に若手の研究者の方は自分の研究成果を特許出願することにハードルを高く感じてしまうことが多いと聞き、話しやすい存在でいることを心掛けているんです。
小林実は最近、開発部門の方から「ヒアリングの時の話し方が髙田さんに似ているね」と言っていただいたんです! 髙田さんの会話術を吸収できたのかなと思うとうれしかったです。
髙田ちょっと照れますね。私までうれしいです!

小林以前から開発部門とのコミュニケーションはスムーズでしたが、髙田さんが課長に就任されてからも継続して「何かあったら連絡してくださいね」と働きかけていますよね。ますます先方にとっても相談しやすい雰囲気になっていると思います。
髙田そのおかげか、開発部門の皆さんからは出願の依頼だけでなく、「この研究はどうすれば出願できますか?」と、アイデア段階からご相談いただく機会も増えました。
小林一つの発明も見方を変えると知的財産としての範囲が広がりますからね。発明を多面的に捉え、強い出願網を構築するために、開発部門と二人三脚で特許化を目指していけることは、知財部門としてやりがいを感じる部分です。
髙田発明を多面的に捉えることの大切さは、私も入社当時から上司によく言われてきましたよ。
小林そうなんですね。昨年担当した案件では、私たちの提案をきっかけに、開発部門の皆さんにさまざまなアイデアをご提示いただき、出願に向けた準備を進めました。結果として出願の権利範囲を広げることができ、他社から参入されるリスクをグッと減らせたんです。開発部門と一つのチームになれたような達成感は忘れられません。

髙田小林さんが業務で培ってきた経験や、積極的に提案する姿勢が生かされたからこその成果ですね! 年初にあったJリージョンTQM大会の予選会に向けての準備でも、通常業務と並行して資料作成に励んでくれて成長を感じました。
小林エントリーテーマとした「開発部門と共に取り組むサステナブル出願活性化」は、ブリヂストンの「2030年 長期戦略アスピレーション(実現したい姿)」にも貢献する重要なミッションです。予選会への準備を通じて、仕事への使命感が高まりました。
髙田今後は競合他社の動向調査、契約など知的財産分野にまつわる幅広い業務を経験して、ゆくゆくは「知的財産のエキスパート」を目指してください。このまま努力を重ねてもらえれば何も心配していませんよ。
小林初任配属から数年が経ちましたし、これから部署異動の機会もあると思っています。視野を広げるためにも他部署でも経験を積んで、また髙田さんと一緒に仕事をする際に、成長した姿をお見せしたいですね。
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