第二の人生でも会社とのつながりを (株)ブリヂストンの社友会


ブリヂストン社友会
代表理事
渡辺 恵次さん
1972年に(株)ブリヂストンへ入社し、主に直需部門でご活躍。
2005年にブリヂストンサイクル(株)に転籍後は、
同社の代表取締役社長も務めた。
ブリヂストン社友会及びブリヂストンサイクル社友会に入会後、
2020年からはブリヂストン社友会の代表理事を務める。

(株)ブリヂストン
基盤人事・労務部門 基盤人事部長
三村 賢治さん
ブリヂストン社友会の事務局として組織の取りまとめを担当

(株)ブリヂストン
基盤人事・労務部門 基盤人事部
小川 佳菜子さん
ブリヂストン社友会の事務局として組織の取りまとめを担当
“ブリヂストン”を共通言語に

1976年に発足した(株)ブリヂストンの社友会は、退職後もブリヂストンとのつながりを保ち続けることで、精神的な安心をもたらすことを目的に設立されました。入会は任意で、退職者の中でも(株)ブリヂストンの正社員としての勤務歴が20年以上ある方が対象となります。ただし(株)ブリヂストンから関連会社(販売会社も含む)に転籍された方も、勤続年数が合計20年以上であれば有資格者となります。

現在、会員数は約5,000名。社友会全体の運営を担う本部に加え、全国10支部にて構成されています。それぞれの支部に会社から事務局担当を配置し、会社と社友会をつなぐ窓口としてサポートしています。

社友会が立ち上げられた背景には、創業者の想いがあると聞いています。1974年に「ブリヂストンタイヤ厚生年金基金制度」(現在の「ブリヂストン企業年金基金」にあたる)が発足しましたが、その2年後の1976年に社友会も設立されました。社友会による“精神的な安心”と、企業年金基金による“経済的な安心”の提供は、長年、会社に貢献した従業員に対する、創業者からの感謝の気持ちでもあるようです。代表理事として、こうした背景を忘れることなく活動しています。

具体的に、どのような活動をされているのでしょうか?

本部が主導する全体行事と、各支部での活動の2種類があります。全体行事としては、4月に本部総会と懇親会を開催して活動方針を確認している他、10月には鳩林荘(東京都・府中市)で「観楓会」という懇親会も開催しています。今年の本部総会にはGlobal CEOの石橋さんにもご参加いただきました。

各支部ではゴルフやテニスといったスポーツ活動、囲碁や散策といった文化活動、地域での清掃活動といった地域貢献活動など、特色あるさまざまな活動を展開しています。

私たちは会社側の窓口である事務局として、社友会の活動をサポートしています。年に4回、各支部での活動の様子や会員の皆さまの近況、エッセイなどを「社友会ニュース」としてお便り形式で取りまとめ、グループ報「Arrow」と一緒に送付しています。会員の皆さまから「なかなか直接会う機会が少ないなかで、仲間や会社の近況が知れるのはうれしい」といった声をいただけた時はやりがいを感じますね。

活動を通じて退職後も仲間たちと交流する機会を持てるのは、何にも変え難い喜びなんです。現役の時に知り合った同期や上司・後輩はもちろん、退職して初めてお会いする方とも、部署や年齢は違えど同じ会社に所属していたもの同士、話が弾むんですよ。

ブリヂストンが共通言語になっているんですね。

まさにそのとおり。歳を重ねるとコミュニティが狭まってしまう方も多いですから、会員にとって社友会の存在はとても大きいです。私自身、他社の社友会の様子について話を聞くこともありますが、当会ほど各支部が自発的に企画し、活動している社友会はなかなかないようです。

その他にはどのような会社とのつながりを感じられる取り組みがあるのでしょうか?

会員の皆さまは、退職後もブリヂストンビジネスサービス(株)の福利厚生ポータルサイトを利用できる他、車輌紹介制度の利用や社内募金制度「BSmile募金」に申し込んでいただくこともできます。

特に車輌紹介制度については、カーメーカーとブリヂストンとの信頼関係強化につながります。私も直需部門で長く勤務していましたので、この取り組みの重要性はよく分かります。微力かもしれませんが、退職した後も、何らかの形でブリヂストンへ恩返しできるのはうれしいですね。

もし不幸にして亡くなられた場合には、社友会から供花または御香典を手配しています。こうした対応に、ご遺族の方よりお礼のお手紙をいただくこともあります。
退職後もブリヂストンの“ファン”であり続ける

今後、社友会をどのような組織にしていきたいですか?

(株)ブリヂストンの社友会の規約には「(株)ブリヂストンとの関係を密接に保ち、ブリヂストングループの一員としての自覚のもとにグループの事業発展と社会貢献活動に協力する」という一節があります。会員もブリヂストングループの一員として身を律し、誇りと自覚を持った行動をしていきたいと常々思っています。代表理事としては各支部を中心に自発的に活動がなされる風土を大切にしていきたいですね。ここ数年はコロナ禍の影響でなかなか活動できませんでしたが、今後は活動や交流をさらに促していきます。

事務局としては、改めて「ブリヂストンにいてよかった」と感じていただける瞬間を増やしていきたいです。退職後もずっとブリヂストンのファンでい続けていただけたらうれしいですね。

今後ともよろしくお願いしますね。我々も、現役の従業員の皆さんのためになることができないか、探っていけたらと思います。昨今は周囲とのつながり方も多様化していますから、第二の人生で他者とつながるための選択肢の1つとしてご検討いただけたら。

現役の従業員の皆さまには、定年を迎えるタイミングで各支部の人事労務担当部署からご案内しています。引き続き、社友会のアピールを続けるとともに、本社支部として各支部とも連携を深めながら、スムーズに入会いただけるよう、より良い形の運営を模索していきたいですね。
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