【師匠と弟子】メンテナンス技術を受け継いで、二人で目指す夢の舞台−ブリヂストンタイヤサービス西日本(株)津山店

ブリヂストンは、輸送事業者様の安全運行を支えるため、トラック・バス用タイヤにおけるメンテナンスの作業標準を策定しています。その作業標準に基づき、メンテナンス作業の技術と知識を競い合う「技能グランプリ」が毎年開催されていますが、今年はグループ全体のさらなる技術向上を目的に「技能マイスタープレゼンテーション」が初めて行われました。
今回の「師匠と弟子」では、その「技能マイスタープレゼンテーション」で講師を担当した新見 桂三さんと、「技能グランプリ」全国大会出場を目指す居森 朱咲さんに、業務のやりがいやお二人の関係性について伺いました。


師匠
ブリヂストンタイヤサービス西日本(株)
津山店ピットリーダー
新見 桂三(しんみ けいぞう)さん
【技能マイスター】(2011年入社)
相手の第一印象 | 落ち着いている |
---|---|
相手に直してほしいところ | 特になし |
相手の尊敬するところ | 誰とでも普通に話ができる |
相手を動物に例えると | シーズー(人懐っこいけれど、時には吠えるところ) |
相手に望むこと | 安全作業を第一にさまざまな状況に対応できて、頼られるメンテナンススタッフを目指してほしい |


弟子
ブリヂストンタイヤサービス西日本(株)
津山店
居森 朱咲(いもり みさき)さん
(2023年入社)
相手の第一印象 | 怖い |
---|---|
相手に直してほしいところ | おやじギャグをランクアップしてほしい |
相手の尊敬するところ | よく周りを見ている、みんなに頼りにされている、落ち着いている、身の回りの整理整頓 |
相手を動物に例えると | 亀(マイペースなところ) |
相手に望むこと | ボディビル出場待っています |
落ち着いている | 相手の第一印象 | 怖い |
---|---|---|
特になし | 相手に直してほしいところ | おやじギャグをランクアップしてほしい |
誰とでも普通に話ができる | 相手の尊敬するところ | よく周りを見ている、みんなに頼りにされている、落ち着いている、身の回りの整理整頓 |
シーズー(人懐っこいけれど、時には吠えるところ) | 相手を動物に例えると | 亀(マイペースなところ) |
安全作業を第一にさまざまな状況に対応できて、頼られるメンテナンススタッフを目指してほしい | 相手に望むこと | ボディービル出場待っています |

居森さんは入社して2年目になるね。入社してきたのは19歳だったけど、その頃の自分と比べると、とても落ち着いているなあって思う。この1年でもぐんぐん成長したし、わが子を見守っているような気持ちだよ。

私も、新見さんとは、ギャグも言い合える親子みたいな関係だなと思っています!父がトラックドライバーをしているので、運転手の足元を支える仕事にずっと興味がありました。整備士になりたいと思っていたところ、「BSN」と呼ばれるブリヂストンの24時間ロードサービスの存在を知ったんです。

ブリヂストンの全国の販売店ネットワークを生かした、トラックユーザーのタイヤトラブルに迅速に対応するロードサービスだね。居森さんのお父様が「BSN」を利用してくれて、お父様から話を聞いたんだってね。

そうなんです。それで津山店の門をたたいてみました。面接時、「仕事で扱うトラック・バス用タイヤはホイールも含めて100kgの重さを超え、力仕事もあるけれど、本当に大丈夫?」と念を押して確認いただいたことをよく覚えています。初めは作業のコツがつかめず、タイヤの重さで筋肉痛になることもありましたが、今では作業に没頭している時間がとにかく楽しいです。新見さんが「力じゃない、コツじゃけん!」と言ってくださっていた意味が、ようやく分かってきました。

コツの見つけ方は人それぞれだからね。標準に基づく一通りの作業は教えたけれど、ここから先は自分がやりやすいように考えて覚えていくことが必要だと思っているよ。

最近の課題は、TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)のセンサーがホイールに装着されているタイヤの組み替え作業です。センサーに強く工具を当ててしまうと損傷する恐れがあるので、それを壊さないようにタイヤを外すことが難しくて……。

お客様によって作業できる時間も限られているから、時間を意識しつつ、慎重に作業することが求められるよね。それでも居森さんはその場の状況を前向きに、楽しんで仕事を覚えてくれるから、教えがいがあるよ。

新見さんに一通りの作業標準を教わってからは、組み替え作業でタイヤに空気充填している間に並行して車両側のタイヤ取り付け部分の清掃・点検も行うなど、お客様をお待たせしないよう効率的な作業を意識するようになりました。

「技能マイスター」として、中四国地区の店舗に訪問し、店舗改善や若手スタッフの研修を行うこともあるのだけれど、技能は1から10までの全てを同じように教えても身に付くとは限らないと思っていてね。一人ひとりに合わせた教え方が大切だと感じているんだ。居森さんには、居森さんに合わせた教え方をしているつもりだよ。

私、自分の作業着が汚れていくと、仕事をしているなあと達成感を感じられてワクワクするんです。メンテナンス作業に没頭するのが本当に楽しくて。一方で新見さんの作業着はいつも綺麗(きれい)なんですけれど(笑)。

居森さんと僕を知るお客様からは、「新見さんの作業着は汚れていないけど、ちゃんと仕事してる?」って冗談を言われるよ(笑)。そんな居森さんも、最近は汚さないようになってきたんじゃない?

そうなんです。新見さんを見ていたら、上手に作業できているからこそ作業着が綺麗(きれい)に保たれているのか! と気づきました。これまでほとんどの業務を教えていただきましたが、新見さんは特にタイヤを外してからの清掃・点検作業が早くて丁寧で、お手本にしています。

居森さんにはイチから業務を教えてきたから、清掃道具やタイヤを持ち上げるレバーの置き方まで僕と同じで、途中から作業の手伝いに入る際にも、どの段階まで完了しているのかがひと目で分かるから助かっているよ。一緒にロードサービスに出かけた時も、行き先の状況次第で作業の流れが決まるけれど、何も言わなくても次に必要な道具をすぐに用意してくれるから心強い!

ありがとうございます!ロードサービスでの出張作業時は、場所が悪かったり、やりづらかったりすることも多いけれど、どんな場所でもやれるようにしたいと思っているんですよね。負けず嫌いなんです。

それこそ「相当負けず嫌いだ」と感じたのが今年の「技能グランプリ」だったな。一緒に全国大会に行く気満々で挑んだけれど、結果は地区予選の2回戦で敗退。練習でできていたことがうまくいかなくて、悔し涙を流していたよね。

参加するからには全国大会を目指していましたからね。入社直前に津山店を見学した時に、ちょうど地区予選に向けて練習をされている場面を見て、自分がどこまでできるのか知るためにも挑戦してみたいなと思っていました。入社2年目で「技能グランプリ」に参加できたのも、空いた時間に店舗で繰り返し練習に付き合ってくださったり、大会に向けてアドバイスをくださったりした新見さんのおかげです。

規定のタイム内に評価の基準となる項目をクリアしていくことはもちろん必要だけれど、地区予選では作業標準に沿った正確性が求められる。その先の全国大会は、言わば自分との戦い。来年の大会に向けて、応用力を着けていきたいね。

自分が描いていた作業の流れから一歩外れてしまうと、うまく軌道修正できないことが今の課題です。今年の地区予選敗退は本当に悔しかったので、想定外が起きたときも臨機応変な対応ができるように力を着けていきます。来年こそは全国大会に出場して、開催地のご当地グルメも一緒に食べに行きたいです!

それこそ現物現場での業務の経験が試される場面だね。これから経験を重ねていこう。まずは来年、全国大会出場のリベンジを果たして、「技能エキスパート」認定を目指してほしい。いつかは、全国の女性メンテナンススタッフを代表する存在になってね!
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