「やるからには1番を」 エンジニアがつかんだジムカーナチャンピオン
舗装路に立てられたパイロンのコースを、緻密な分析によって最速で駆け抜ける——。
2025年、全日本ジムカーナ選手権・PN2クラスで年間チャンピオンを獲得した藤井 裕斗さんは、(株)ブリヂストンでタイヤの研究開発を担当するエンジニアです。
業務で磨いた「車を意のままに動かす」知識と経験を遺憾なく発揮し、輝かしい成績を収めた藤井さんに、業務とジムカーナの相乗効果、そして今シーズンの新たな挑戦について伺いました。
2025年、全日本ジムカーナ選手権・PN2クラスで年間チャンピオンを獲得した藤井 裕斗さんは、(株)ブリヂストンでタイヤの研究開発を担当するエンジニアです。
業務で磨いた「車を意のままに動かす」知識と経験を遺憾なく発揮し、輝かしい成績を収めた藤井さんに、業務とジムカーナの相乗効果、そして今シーズンの新たな挑戦について伺いました。
(株)ブリヂストン タイヤ耐久・基盤技術開発部 弾性接地体開発課
藤井 裕斗さん
(2026年3月から現在の所属。2025年シーズン中は、(株)ブリヂストン 運動性能技術開発部 操安・MS技術開発課に所属)
非日常を体験するモータースポーツ
Arrow編集部 2025年、全日本ジムカーナ選手権(以下、ジムカーナ)PN2クラス※1年間チャンピオン獲得おめでとうございます!まずはジムカーナに興味を持ったきっかけを教えてください。
藤井さん ありがとうございます!参戦初年度でしたが、全8戦のうち4勝をあげ、年間チャンピオンを獲得することができました!
ジムカーナは、市販されている車・タイヤを使って参戦できる身近なモータースポーツです。子どもの頃からモータースポーツが大好きで、大学時代には、一から設計・製作したレーシングカーで競う学生フォーミュラにも参加していました。社会人になり「モータースポーツへの憧れ」を実現するために、ジムカーナ選手権への参戦を決めました。
※1 PN2クラス:1500cc未満で後輪駆動のPN車両
(FIA/JAF公認発行年またはJAF登録年が2010年1月1日以降の車両)
全日本ジムカーナ選手権は全11クラスで構成されている
Arrow編集部 憧れを実現する場として選んだジムカーナですが、競技としての魅力を教えてください。
藤井さん ジムカーナは、舗装路面にパイロンで設定されたコースを1台ずつ走行し、ベストタイムを競うモータースポーツです。サイドブレーキを用いて狭いスペースで車の向きを瞬時に変えるテクニック、コンマ数秒の差が勝敗を左右する世界で、紙一重の細いラインを全開で通す走行は、普段の公道走行では味わうことのできないまさに「非日常」です。
また、およそ1分半の走行×2本という短時間勝負も魅力の一つです。初見のコースを事前練習無しでアタックするため、走行前に路面の温度や状態を読み、最速の走行ラインやブレーキリリースのポイントを頭の中で組み立てる「頭脳」と、そのイメージを一本勝負で出し切る「運動神経」の両輪が問われます。
最速のタイムを出すためには高度な運転テクニックはもちろん、コース・コンディションに合わせた車両の製作・セッティングも重要になります。
車とモノづくりが大好きで、エンジニアを志してブリヂストンに入社した私にとって、ジムカーナはエンジニアとしての技量を高めることのできる場でもあるんです。
藤井さん ありがとうございます!参戦初年度でしたが、全8戦のうち4勝をあげ、年間チャンピオンを獲得することができました!
ジムカーナは、市販されている車・タイヤを使って参戦できる身近なモータースポーツです。子どもの頃からモータースポーツが大好きで、大学時代には、一から設計・製作したレーシングカーで競う学生フォーミュラにも参加していました。社会人になり「モータースポーツへの憧れ」を実現するために、ジムカーナ選手権への参戦を決めました。
※1 PN2クラス:1500cc未満で後輪駆動のPN車両
(FIA/JAF公認発行年またはJAF登録年が2010年1月1日以降の車両)
全日本ジムカーナ選手権は全11クラスで構成されている
Arrow編集部 憧れを実現する場として選んだジムカーナですが、競技としての魅力を教えてください。
藤井さん ジムカーナは、舗装路面にパイロンで設定されたコースを1台ずつ走行し、ベストタイムを競うモータースポーツです。サイドブレーキを用いて狭いスペースで車の向きを瞬時に変えるテクニック、コンマ数秒の差が勝敗を左右する世界で、紙一重の細いラインを全開で通す走行は、普段の公道走行では味わうことのできないまさに「非日常」です。
また、およそ1分半の走行×2本という短時間勝負も魅力の一つです。初見のコースを事前練習無しでアタックするため、走行前に路面の温度や状態を読み、最速の走行ラインやブレーキリリースのポイントを頭の中で組み立てる「頭脳」と、そのイメージを一本勝負で出し切る「運動神経」の両輪が問われます。
最速のタイムを出すためには高度な運転テクニックはもちろん、コース・コンディションに合わせた車両の製作・セッティングも重要になります。
車とモノづくりが大好きで、エンジニアを志してブリヂストンに入社した私にとって、ジムカーナはエンジニアとしての技量を高めることのできる場でもあるんです。
エンジニア×ドライバー 相乗効果でつかんだ勝利
Arrow編集部 参戦初年度で年間チャンピオンを獲得できたのも、エンジニアとしての経験が活きたのでしょうか?
藤井さん 2025年当時は、操安・MS技術開発課に所属し、タイヤのコーナリング時の操縦性や直進時の安定性を高め、「車を意のままに動かす」研究・技術開発を担当していました。車を動かす技術という点で、ジムカーナのドライビングと操安技術開発には共通点があり、エンジニアとして業務で得た車両運動の知識やタイヤ特性の理解は、ジムカーナにおいても大きなアドバンテージになっていると思います。同時に、モータースポーツのドライバーとして感じた「もっと車をこう動かしたい」という感覚を技術開発にも活かすことができ、相乗効果を感じています。
藤井さん 2025年当時は、操安・MS技術開発課に所属し、タイヤのコーナリング時の操縦性や直進時の安定性を高め、「車を意のままに動かす」研究・技術開発を担当していました。車を動かす技術という点で、ジムカーナのドライビングと操安技術開発には共通点があり、エンジニアとして業務で得た車両運動の知識やタイヤ特性の理解は、ジムカーナにおいても大きなアドバンテージになっていると思います。同時に、モータースポーツのドライバーとして感じた「もっと車をこう動かしたい」という感覚を技術開発にも活かすことができ、相乗効果を感じています。
参戦2年目、次のステージで新たな挑戦へ
Arrow編集部 今シーズンからはクラスをPN3※2に変更し、「POTENZA RE-71RZ」を装着。第3戦で見事初勝利をあげましたね。
藤井さん ありがとうございます!クラスをPN3に変更したことで車両が変わり、昨シーズン終了後から開幕に向けて自分の理想の車両挙動になるよう、車両のセッティング・ドライビングの両面で試行錯誤を重ねてきました。ようやく第3戦で初勝利をあげることができうれしく思います。
そして今シーズンは、2月に発売された「POTENZA RE-71RZ」を装着しています。「POTENZA RE-71RZ」はグリップ力が高いうえに、低温から高温まで性能の変化が少なく、安定してグリップするのが大きな強みです。ミスへの許容度も高まっているので、どんなコンディションでも思い切って攻めることができていると実感しています。
※2 PN3クラス:1500cc以上2000cc未満の二輪駆動(FF/FR)のPN車両
(FIA/JAF公認発行年またはJAF登録年が2010年1月1日以降の車両)
藤井さん ありがとうございます!クラスをPN3に変更したことで車両が変わり、昨シーズン終了後から開幕に向けて自分の理想の車両挙動になるよう、車両のセッティング・ドライビングの両面で試行錯誤を重ねてきました。ようやく第3戦で初勝利をあげることができうれしく思います。
そして今シーズンは、2月に発売された「POTENZA RE-71RZ」を装着しています。「POTENZA RE-71RZ」はグリップ力が高いうえに、低温から高温まで性能の変化が少なく、安定してグリップするのが大きな強みです。ミスへの許容度も高まっているので、どんなコンディションでも思い切って攻めることができていると実感しています。
※2 PN3クラス:1500cc以上2000cc未満の二輪駆動(FF/FR)のPN車両
(FIA/JAF公認発行年またはJAF登録年が2010年1月1日以降の車両)
Arrow編集部 業務では、3月にタイヤ耐久・基盤技術開発部 弾性接地体開発課に異動されましたね。新担当の月面タイヤ開発でジムカーナとの共通点を感じることはありますか?
藤井さん どちらも制限速度や規格・法律の規制など、人為的な制約の枠を超えて物理の限界に挑む、まさに「極限への挑戦」という点が共通していると思います。タイヤのグリップ向上がレース結果に直結するように、月面タイヤでも耐荷重や登坂性能の向上が月面でのオペレーションに直結するので、エンジニアとしてやりがいを感じています。
ジムカーナでも業務でも新たなステージで挑む1年となりますが、変わらず挑戦を続けていきます。
Arrow編集部 エンジニアとして、そしてレーサーとして、藤井さんにとってジムカーナとはどんな存在でしょうか?
藤井さん 一心不乱に取り組める、熱中できる世界です。
エンジニアとしての道を究めたい自分と、モータースポーツを愛する自分がいて、どちらもやるからには1番を目指したい。今その想いが交わる場所にジムカーナがあります。
特に今シーズンは、開発の一端に携わった「POTENZA RE-71RZ」を装着していることもあり、このタイヤの性能や技術をアピールするためにも、一層気合が入っています。
モータースポーツも仕事も、やるからには一番を目指して挑戦を続けていきたいと思います!
また、モータースポーツは観戦するだけではなく、ジムカーナのように自ら参加できる場もあります。皆さんもぜひ、走る楽しさに触れてみてください!
Arrow編集部 藤井さんの挑戦をこれからも応援しています!
藤井さん どちらも制限速度や規格・法律の規制など、人為的な制約の枠を超えて物理の限界に挑む、まさに「極限への挑戦」という点が共通していると思います。タイヤのグリップ向上がレース結果に直結するように、月面タイヤでも耐荷重や登坂性能の向上が月面でのオペレーションに直結するので、エンジニアとしてやりがいを感じています。
ジムカーナでも業務でも新たなステージで挑む1年となりますが、変わらず挑戦を続けていきます。
Arrow編集部 エンジニアとして、そしてレーサーとして、藤井さんにとってジムカーナとはどんな存在でしょうか?
藤井さん 一心不乱に取り組める、熱中できる世界です。
エンジニアとしての道を究めたい自分と、モータースポーツを愛する自分がいて、どちらもやるからには1番を目指したい。今その想いが交わる場所にジムカーナがあります。
特に今シーズンは、開発の一端に携わった「POTENZA RE-71RZ」を装着していることもあり、このタイヤの性能や技術をアピールするためにも、一層気合が入っています。
モータースポーツも仕事も、やるからには一番を目指して挑戦を続けていきたいと思います!
また、モータースポーツは観戦するだけではなく、ジムカーナのように自ら参加できる場もあります。皆さんもぜひ、走る楽しさに触れてみてください!
Arrow編集部 藤井さんの挑戦をこれからも応援しています!
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