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森づくりを20年。育ったのは木だけではない。人と人がつながり、想いが受け継がれる「エコピアの森」

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森を整える活動が、人と地域をつないでいく——。
ブリヂストンの森林整備による社会貢献活動、「エコピアの森」は、2004年に栃木工場周辺で始まり、現在では国内7カ所で行われています。

各地では、どのような想いで森を守り、活動をつないできたのでしょうか。20年以上にわたり受け継がれてきた取り組みについて、全社事務局の小平さんにお話を伺いました。
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(株)ブリヂストン
EAST経営・基盤企画推進部門
日本セグメント サステナビリティ・社会貢献活動推進課主査

小平 美帆さん

森は、手を入れてこそ未来へつながる

Arrow編集部 ブリヂストンと森林、具体的にどのような関係があるんでしょうか?

小平さん まず、私たちが暮らしている日本は国土の約7割を森林が占めています。その森林には、二酸化炭素を吸収するだけでなく、土砂災害を防ぎ、水源を育み、多様な生き物のすみかを守るなど、さまざまな役割があります。
ブリヂストンの工場でのモノづくりも、たくさんの水や、ゴムノキから採取されるラテックスをもとにした天然ゴムを利用するなど、かけがえのない自然の恵みによって成り立っています。ですので、私たちには近隣の河川やその源である森といった身近な自然を、きれいに守っていく責任があると考えています。

Arrow編集部 なるほど。普段は意識していなくても、ブリヂストンの事業活動は豊かな自然にも支えられているんですね。 

小平さん 一方で、日本では適切な管理が行われない放置林や、伐採時期を過ぎ、老齢化した森林が増加しています。森は、木が生えていれば健全に保たれるというわけではありません。木を間引く「間伐」や、苗木の周囲の草木を刈る「下草刈り」を行うことで、地面まで太陽の光が届き、残された木々や苗木が健やかに育ちます。さらに、多様な植物が育つ環境が整うことで、土壌の流出防止や水質の浄化にもつながります。

Arrow編集部 森が健やかな状態を保つためには、人の手入れが必要ということですね。

小平さん はい。こうした森林本来の力を引き出し、未来の子どもたちへ豊かな自然環境を引き継ぎたい――。その思いから始まった森林整備活動が、現在の「エコピアの森」へと発展しました。行政や森林組合、地域の皆様と協力しながら森を整え、従業員が自然に触れられる機会も生み出してきました。この活動には、地域への貢献だけでなく、従業員一人ひとりが自然環境への理解を深め、ブリヂストンの環境活動を自ら体感する場としての役割も込められています。
地域とともに森を育てる「エコピアの森」

「エコピアの森」は、ブリヂストンの各事業拠点が、地域の自治体や森林組合などと連携して進める森林整備活動です。従業員やその家族などが参加するイベントを年1~2回開催し、下草刈りや枝打ち、自然観察などを行っています。イベント以外の期間も、森林組合が森の状態に合わせて継続的に整備し、健全な森林づくりを支えています。森林を専門的に管理する人、地域の自然を知る人、活動に参加する人。それぞれが役割を持ち寄り、長い時間をかけて森を育てていく活動です。

同じ森は1つもない。地域課題から生まれた7つの「エコピアの森」

Arrow編集部 各拠点の「エコピアの森」の活動について教えてください。

小平さん 森林の状態も、地域が抱える課題も、拠点によってさまざまです。そのため「エコピアの森」では、一律のプログラムを展開するのではなく、自治体や森林組合と対話を重ねながら、それぞれの地域に合った活動を続けてきました。
例えば、都市部に位置する横浜工場には、近隣に森林整備を行える場所がありません。そこで着目したのが、横浜市民の生活用水を育む山梨県道志村の水源林です。横浜工場では、「水源エコプロジェクト W-eco・p(ウィコップ)」に参画し、「エコピアの森 横浜 in 道志」として、自分たちが日々使う水を育む森の整備に取り組んでいます。2026年春には、横浜工場地区に加え、本社地区、小平地区にも参加を呼びかけ、地域や部署の垣根を越えて活動の輪を広げました。

※ 水源エコプロジェクトW-eco・p: きれいな水を創り出す豊かな森林を育み次世代に引き継ぐために、横浜市水道局が所有する山梨県道志村の水源林を、企業・団体の御寄附により整備する取組

「エコピアの森 横浜 in 道志」での植林活動

小平さん また、「エコピアの森 関」では、かつて植えられた針葉樹を少しずつ広葉樹へ植え替え、生物多様性に富む森への再生を進めています。森林組合や県、市の担当者と対話を重ねながら、その森にとって何が必要かを考え、活動を積み重ねています。

「エコピアの森 関」での活動(獣害から木を守るためのカバーをメンテナンスする様子)

Arrow編集部 各拠点で、地域の課題と向き合った活動が行われているんですね。

小平さん この活動を支えてきたのは、各地の自治体や森林組合との調整を重ね、参加者を迎えてきた各拠点の担当者の皆さんです。私はある担当の方がおっしゃっていた「森を整えるのは、年に数回のイベントだけではない」という言葉が印象に残っています。歴代の担当の皆さんが積み重ねてきた地域の方々との対話や、関係者のご協力があるからこそ、これまでも、そしてこれからの活動も受け継がれていくのだと思います。これからもたくさんの方に興味をもっていただいて、一緒に活動ができたらうれしいですね。

小平さん「全国7拠点の『エコピアの森』には、それぞれの『カラー』があります。現場担当者の皆さんが、地域との調整や安全面の配慮といった苦労を重ねながらも、参加者の方々が自然を学び、楽しめるような『独自のプログラム』を毎回一生懸命に企画し、運営してくれています」

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