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15年の森づくりが実を結ぶ。「自然共生サイト」に認定された「エコピアの森 下関・深坂」

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森を整える活動が、人と地域をつないでいく——。
ブリヂストンの森林整備による社会貢献活動、「エコピアの森」は、2004年に栃木工場周辺で始まり、現在では国内7カ所で行われています。昨年の12月には、15年にわたり活動を続けてきた「エコピアの森 下関・深坂」が、ブリヂストンとして初めて国の「自然共生サイト」※1に認定されました。

※1 自然共生サイト:2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする国際目標「30by30」を日本で達成するために、環境省が「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を認定する制度として、2023年に創設。2025年4月から「地域生物多様性増進法」により法制化され施行

環境省ではこの目標を達成するため、令和5年4月から、「自然共生サイト」の認定制度を開始しました。この制度は、民間等の取り組みによって生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定し、同区域を30%目標に組み込むことで目標達成を図るものです

山口県下関市、竜王山のふもとに広がる約2.8haの市有林を守る活動について、下関工場の事務局である総務課の権藤さんと北岡さん、そして活動への参加を続ける製造第2課の牟田さんにお話を伺いました。
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(株)ブリヂストン
山口・北九州生産部門 総務部 総務課

権藤 靖史さん

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(株)ブリヂストン
山口・北九州生産部門 総務部 総務課

北岡 滋弘さん

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(株)ブリヂストン
下関工場 製造部 製造第2課 ラミ・加硫係

牟田 周矢さん

安全にも気を付けながら、参加者同士が楽しんで交流できる場に

Arrow編集部 「エコピアの森 下関・深坂」での活動について教えてください。

権藤さん 小川や森、草原がつながる「エコピアの森 下関・深坂」での活動は2010年に始まりました。下関市、山口県西部森林組合、ブリヂストンの三者で協定を結び、下草刈りや枝打ち※2、子ども向けの「森の生き物観察会」などを実施。大雨による土砂崩れで埋まったビオトープの再生や土砂の除去など、その時々の森の状態に合わせた整備を、下関工場と北九州工場が合同で、15年にわたり実施してきました。

※2 枝打ち:木の成長過程で不要な枝を切り落とすこと。枝を減らすことで森林内に日光が入りやすくなり、低木の成長が促されるといった効果がある

北岡さん 私たちが大切にしているのは、参加者に「まずは森を五感で楽しんでもらうこと」です。カヌーやSUP※3など、水辺で自然に触れる体験も取り入れています。活動後に参加者同士が語り合う時間も設け、部署や世代を超えた交流が生まれています。

※3 SUP(サップ):Stand Up Paddleboardの略で、ボードの上に立ち、パドルをこいで水面を進んでいくアクティビティ。浮力が大きい専用ボードを使うため立ちやすく、さまざまな方が楽しめる

北岡さん「最初は慣れない下草刈りに戸惑っていた方も、作業を始めると夢中になっていきます。参加者が少しずつ増えていることもうれしいですね。子どもたちには、まず自然に関心を持ち、『楽しかった』という思い出を持ち帰ってほしい。その思いでプログラムを考えています」

Arrow編集部 牟田さんはもう何年もこの活動に参加されているんですよね?

牟田さん 私にとって「エコピアの森」は家族の思い出の場所でもあります。活動に参加することになったきっかけは、同じ工場で働く兄からの誘いでした。最初は気が進まなかったのですが、参加してみると、作業をしながら普段は接点のない部署の人と話せることが楽しくて。今では小さい子どもたちと毎年欠かさず参加しています。

権藤さん 一方、自然の中で行う活動だからこそ、安全への備えは欠かせません。全国各地でクマの目撃情報も聞かれます。専門家を含む関係者と慎重に議論をし、安全を確認した上で、活動しています。

森を守り続けて15年 ブリヂストンとして初となる認定までの道のり

Arrow編集部 15年にわたる活動を重ねてきた「エコピアの森 下関・深坂」が、昨年12月に、国の「自然共生サイト」に認定されました。どういった点が評価されたのでしょうか?

権藤さん 里地里山に特徴的な生態系があり、在来種を中心とする多様な動植物が生息する健全な環境が保たれていること、希少種が生息・生育する場であることなどが認められたものです。森林整備や環境教育を続け、今後に向けた活動計画を描いてきた点も評価され、山口県内では5件目、ブリヂストンとしては初の認定となりました。

権藤さん「20年、30年前にはたくさんいた森の生き物も、今では少なくなっています。元の森の姿に100%戻すことはできませんが、これからも皆さんと一緒に、森をできるだけ元気にしていきたいです」

北岡さん 認定までの過程では、下関工場と全社事務局が連携し、資料の作成や専門家との質疑対応など、一つひとつの準備を積み重ねました。

牟田さん この森での活動に参加する度に、森の中では今も多様な生き物が暮らしていることを実感します。子どもたちが楽しそうに駆け回り、さまざまな生き物に触れている姿を見ると、この環境を次の世代へ残したいという思いが強くなります。

牟田さん「そのうち後輩も活動に誘うようになりましたが、参加した仲間からは必ずといっていい程、『参加して良かった』という感想を貰います。今では声をかけなくても自分から参加してくれる人も増えてきました」

あなたも「エコピアの森」に参加してみませんか。

Arrow編集部 最後に、皆さんから「エコピアの森」の魅力についてメッセージをお願いします。

北岡さん 森づくりを通じて地域や環境に貢献できるだけでなく、どんな年代でもそれぞれの形で楽しめることも「エコピアの森」の魅力だと思います。

権藤さん 若い方なら、職場で普段接する機会の少ない同僚や上司と体を動かしながら交流するリフレッシュの場に。子育て世代なら、家族の思い出づくりや子どもたちへの環境教育の機会になります。また、子育てが一段落した世代には、地域を支え、若い世代を後押しするサポートをしていただけるとうれしいですね。

牟田さん 一歩踏み出せば、きっと自然の新たな魅力や、人とのつながりに出会えるはずです。最寄りの拠点で次回の活動が行われる際には、ぜひ皆さんも参加してみませんか。

深坂での活動を振り返りながら談笑する北岡さん、権藤さん、牟田さん。事務局と参加者のお立場で、「エコピアの森」の魅力を語ってくれました

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