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(アロー君)久留米発祥の企業として出展!宇宙技術および科学の国際シンポジウムに行ってきたよ

2023年もあっという間に半分が過ぎようとしている今日この頃。今回は、6月3日(土)~9日(金)に福岡県久留米市で行われた「第34回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)」をレポートするよ!ブリヂストンは久留米発祥の企業として出展。月面探査車用タイヤとそのタイヤを装着した開発テスト車両の他、月面環境を体験できるラジコンコーナー等を展示し、多くのお客さんが訪れていたよ。また、久留米工業大学さんのドローン体験やペットボトルロケット体験、自衛隊の航空技術を体験する紙飛行機製作コーナーもあって、イベント全体としても盛況だったんだ。

開場と同時に多くのお客さんが訪れたブリヂストンの展示コーナー

月面タイヤ試験車両に試乗!

月面環境に似ていると評判の鳥取県の砂丘で使用されている月面タイヤ試験車両に乗れちゃうということで、試験車両の周りは常にお客さんでいっぱい。将来月面を走るかもしれないタイヤということだけあって、「どうして金属でできているの?」「いつ頃完成するの?」と皆さん興味津々。説明員を担当していた次世代技術開発第2部 弾性接地体開発課の今さんは、「宇宙は、宇宙線と呼ばれる強いエネルギーの放射線が出ていたり、温度の変化が大きかったりするので、ゴムだとボロボロになってしまって使えない」「2030年以降の完成を目標に開発を進めている」と、丁寧に答えていたよ。体験したお子さんは、乗り込んだところをご家族の方に写真を撮ってもらうなどしていて、とってもうれしそうだったよ。将来、このタイヤを装着した月面探査車に乗って月に行くお子さんも出てくるかもしれないね?!

月面探査車用タイヤと試験車両。試験車両に乗り込んで写真撮影をする人も。

そして子どもたちに大人気だったのが、ラジコンコーナー。月面と地球の路面との違いを体感し、月面を模した路面ではなかなか登ることができないことを身をもって体感できた子どもたち。月面タイヤ開発の難しさが感じられたかもしれないね?!ちなみに、月面はレゴリスと呼ばれるとっても細かい砂地で覆われているので、僕たちが普段使っているようなタイヤだと砂に埋まって動けなくなっちゃうんだ。ブリヂストンは、タイヤの接地面積を大きくすることで圧力を分散させようとしているよ。

そもそもタイヤの役割って?空気がない月だとタイヤはどうなる?!

クイズコーナーも小学生に大人気。「空気がないとタイヤはどうなる?」「そもそもタイヤの役割とは?」「温度変化が激しく、宇宙線が降り注ぐとゴムタイヤはどうなる?」といった、大人にもなかなか難しい問題にも粘り強く考えていたよ。「タイヤの役割」はみんな答えられるよね?!そう、タイヤの役割は4つあって、①重さを支える、②揺れをやわらげる、③方向を変える、④進む、止まる、だよね。
空気がない月に行っちゃうと、タイヤはどうなるんだろう??重さを支えられないね…。月は地球と違って、昼間は120度、夜はマイナス170度にもなるよ。こんなにも温度変化が激しいと、タイヤはガラスのようにパリンパリンに割れてしまうんだって…。本当に困難なチャレンジをしているんだね。

真剣にクイズに取り組む小学生

タイヤの基本性能と月面探査車用タイヤについて学ぶことができるクイズ

新たな共創につながる展示や学会発表にも参加

シンポジウムということで、一般のお客さん以外にも世界中から宇宙関係の研究者や企業などが集まり、研究の発表や討論が繰り広げられたよ。国内外の宇宙関連の研究に携わる方が開発担当の片山さんや今さんと情報交換していたよ。今後もしかしたら、新たな共創が生まれるのかもしれないね?!

宇宙関係者に、より詳細な月面探査車用タイヤの仕様などを紹介する展示

学会発表には、次世代技術開発第2部長の矢野さんが登壇。アルテミス計画を足元から支える月面探査車用タイヤの開発コンセプトや実現に向けての評価方法について発表していたんだ。アルテミス計画が上手くいけば、人が長く月に滞在し、レアメタルなどの月の資源を有効活用できるようになるんだって。使える資源が広がることで、持続可能な社会の実現につながるね。

宇宙技術および科学の国際シンポジウムで学会発表を行った矢野さん

今回のシンポジウムはTVでも話題に!

今回のイベントを取材してみて、多くの人が宇宙技術と科学に興味を持ち、ブリヂストンの月面探査車用タイヤ開発を応援、更には共創によって力になりたいと感じていることが分かったよ。既に素材メーカーや金属加工会社、優れた成形技術を有した町工場など、さまざまな共創パートナーと連携を進めている月面タイヤプロジェクト。今後もみんなで応援していきたいね!福岡・佐賀をエリアとするKBC九州朝日放送でも今回のシンポジウムが取り上げられているので、ぜひ見てみてね。
久留米は「宇宙」がアツい!【シリタカ!】 - YouTube

ちなみに、僕が取材中、小さな子どもたちが、「僕のお父さんは、ブリヂストンで働いているよ!」「あ、アローくんだ!」と九州でも声をかけてくれる人がいて、うれしかったな~。
それでは、またね~。
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