モータースポーツもサステナブル!

60周年を機にタイヤメーカーとして「原点」に立ち戻ったブリヂストン。レースという過酷な「極限」の環境下で私たちは技術を磨いてきました。次世代のモビリティへつなげるため、ブリヂストンはサステナブルなグローバルモータースポーツを支える挑戦をしています。

モビリティ社会の進化に貢献するモータースポーツ

(株)ブリヂストン
グローバルマーケティング戦略統括部門
統括部門長

高城 知行さん

自動車業界は100年に1度と言われる大変革期を迎えています。CASEやMaaSはじめ、クルマのEV化が進み、クルマの作り方も使われ方も変わってきています。また、サステナビリティへの社会的な要請が高まるなか、モータースポーツにおいても、電気自動車や水素エンジン搭載車が登場するなど、環境対応をより意識したレースやイベントが注目を集めています。こうしたなか、ブリヂストンは、レースで使用するタイヤの原材料における再生資源・再生可能資源の適用拡大や、より軽く長持ちするタイヤの開発、使用済みタイヤのリサイクル促進などを推進しています。バリューチェーンの上流から下流までCO2排出削減に取り組み、サステナブルなモータースポーツの実現に向けた取り組みを加速するとともに、レースという過酷な「極限」への「挑戦」を通じて、技術を磨き、実証することで、市販タイヤの進化にもつながるイノベーションを創出します。

ブリヂストンがモータースポーツ活動を始めてから60年。これを機に、環境面でのサステナビリティの推進に加えてモータースポーツ文化の発展を持続可能にするための活動に積極的に取り組みます。国内外の2輪、4輪レースに加え、eモータースポーツへのサポートなど裾野を広げる活動を通じて、トップレーサーからアマチュアドライバーまで幅広く支えていきます。

グループ従業員の皆さんにもモータースポーツ活動を体験いただける取り組みを展開していきます。ぜひレース会場にお越しいただき、一緒に声援を送り、一体となって盛り上げていただければ幸いです。

01 Race10月に開催! 豪州縦断ソーラーカーレース
「Bridgestone World
Solar Challenge」

ブリヂストンは2013年よりタイトルスポンサーとしてBridgestone World Solar Challenge (BWSC)のサポートを行っており、今年で10年目を迎えます。今大会では、新たなプレミアムを創造する商品設計基盤技術「ENLITEN®」を搭載した新しいスペックのタイヤを投入します。「ENLITEN」とは、従来性能をすべて向上させた上で、求められる複雑な性能を融合し、カスタマイズすることで社会価値、顧客価値を高める技術です。また、今回のタイヤの原材料は、再生資源・再生可能資源比率63%と、サステナブルな材料が使われています。更に、レースで使用された後のタイヤを現地でリサイクルする取り組みも始まります。これまでは日本に持ち帰っていましたが、現地でリサイクルすることで輸送によって発生するCO2の削減を図ることができます。こうした取り組みを通じて、ソーラーカーチームが必要とする運動性能と環境性能を両立したタイヤを供給し、将来を担うエンジニアの挑戦とモビリティ技術の進化を支援していきます。

世界最高峰のソーラーカーレースBWSC

BWSCは太陽光を動力源として、約5日間をかけてオーストラリア大陸約3,000kmを縦断するソーラーカーレース。世界中から集まる大学生をはじめとした若きエンジニアたちの夢を乗せたさまざまなソーラーカーを、ブリヂストンは足元から支えます。走行は日中9時間と決められており、夜間は各チームが広大な砂漠の中でそれぞれキャンプを張って過ごすサバイバル要素なども特徴的な大会です。2年に1回開催され、今回のレースは、10月22日から始まります。

ソーラーカー開発には空気力学、電気工学、電子工学などさまざまな科学分野の知識が必要とされるため、分野を超えたエンジニア育成の場として世界的にも注目を集めています。

02 Race北米最高峰レースでも環境負荷低減
「2023 NTT INDYCAR® SERIES」

ブリヂストンは、北米最高峰のフォーミュラカーレース「NTT INDYCAR® SERIES」の全17戦にタイヤを供給します。「NTT INDYCAR® SERIES」の第6戦として行われた今年の「インディ500」には、使用後のレジ袋やラップなど廃プラスチックから再生された合成ゴムが使用されたタイヤを供給しました。また、全17戦のうち、公道を使用した5レースでは、グアユール由来のゴムを使用したレースタイヤを供給しています。

グアユールは、砂漠のような乾燥地帯で育ち、干ばつ耐性が高い低木です。そのため従来型の農機を使い、コスト効率よく栽培することが可能です。また、グアユールを多く植栽することでグアユール自体がCO2を吸収するため、カーボンニュートラルにも寄与します。ブリヂストンでは、天然ゴムを生み出すパラゴムノキの代替候補として、2012年から研究活動を行っています。

昨年8月に、テネシー州ナッシュビルで開催された同シリーズのレースでグアユール由来の天然ゴムをタイヤのサイド部分に使用したファイアストンブランドのタイヤが初めてレーシングカーに装着され、そのタイヤの安全性と運動性能が証明されています。

ブリヂストンでは、極限の使用条件が求められるモータースポーツにおいて、これらの技術の実証を進め、量産・商業化に向けて歩みを進めています。

実用化は近い?佐藤琢磨選手に聞く
グアユール由来のゴムを使用したレースタイヤのパフォーマンス

インディカー・シリーズは、以前から車両の燃料にエタノールを使用しており、環境への配慮は進んでいましたが、いよいよ今年からは100%バイオ燃料を使用することになりました。また、再生可能資源であるグアユール由来のゴムを使用したタイヤが投入されるのも世界初だと思います。その性能は、前年度と比較しても、普段使っている柔らかいゴムを使ったタイヤと比べてほとんど遜色ありません。グリップの高さも、レースを通して発揮される性能も、従来のタイヤとほとんど変わらないのには驚きました。ブリヂストンの技術力の強さを感じます。

03 Race電費効率を極限まで追求
「Bridgestone FIA ecoRally Cup」

「Bridgestone FIA ecoRally Cup」は、国際自動車連盟(FIA)が主催する、ゼロエミッション車(バッテリー式電気自動車・燃料電池自動車)の電費効率を競うラリーです。

一般公道を利用して開催され、設定された区間タイムにどれだけ近づけたか、またエネルギー量をどれだけ効率的に使用できたかを競います。また、開催地は、自然保護や再生可能エネルギーの活用に力を入れ、街ぐるみで自然を守ることを意識する街が選ばれています。

ブリヂストンは今年3月に開催された、Bridgestone FIA ecoRally Cup 第3戦のチェコ戦からタイトルスポンサーとして参画し、商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載するタイヤを訴求しています。

チェコ戦の様子

モータースポーツ文化をサステナブルに

ブリヂストンは、10年後も20年後も走るわくわくを提供し続け、これからもモータースポーツ文化の発展と心動かすモビリティ体験を支えていきます。モータースポーツファンの裾野を広げるには、普段、モータースポーツに触れる機会の少ない方々に楽しんでいただく機会を提供することが、長期的な文化発展につながると考えています。

本格的なサーキット走行を体験!
POTENZA Circuit Challenge / POTENZA Circuit Meeting

POTENZA Circuit Challenge(PCC)は2022年度から始まった、モータースポーツに参加したいけれどハードルが高いと思っている方にも、気軽に参加できる走行会です。従来、年4回実施しているモータースポーツ体験イベント「POTENZA Circuit Meeting(PCM)」よりも、初心者に優しい競技ルールで、街乗り仕様のクルマでも、またクルマを持っていなくても参加できます。

ブリヂストンの契約ドライバーがインストラクターとなり、運転アドバイスが受けられるレッスン方式で、安全を確保した進行でサーキットを走行(タイムトライアル)。本番走行ではクラスごとに順位をつけ、上位にランクインした方には賞品も授与されます。

eモータースポーツの体験型プログラム
「Bridgestone eMotorsport Institute」

ブリヂストングローバル研修センターで7月から始まっている「Bridgestone eMotorsport Institute」は、ドライビングシミュレーターを使って、プロドライバーから直接指導を受けながら気軽にモータースポーツのドライビング技術の向上を目指せる体験型プログラムです。遠方のサーキットに行くことなく、またクルマを持っていなくても安心・安全にモータースポーツを楽しむことができます。

参加者はシミュレーターでスキルチェックを行った後、レベルに合わせて、契約ドライバーやプロのシミュレータードライバーの講師から指導を受けることができます。

プログラム概要

内容 1レッスン70分、最大4名が同時に参加可能
時間 10:00-19:00、7月8日(土)より隔週実施
料金 受講料1万円(税込)/回
受講カルテ(シミュレータースキル診断)
1万5千円(税込)※1年ごと更新

申し込みはこちら
https://ms.bridgestone.co.jp/special/emotorsportlab/eMotorsport_Institute/
(2023年7月13日追記)

みんなでレースを応援しよう!
「ブリヂストン社内応援団」

社内応援団は、ブリヂストングループの従業員だけでなく、その家族や友人も一緒に参加できる、ブリヂストンならではの応援企画です。

鈴鹿8耐などの2輪や、4輪の国内最高峰レース「SUPER GT」を特別料金+応援団特製記念品付きで観戦でき、パドックツアーなどの特典も! 「SUPER GT」大会前には(株)ブリヂストン モータースポーツ企画・推進部からレースの見どころなどを教えてもらえる事前レクチャーもあり、初心者の方にもおすすめです!

走るわくわくを体感できるイベントに皆さんも参加してみませんか?
モータースポーツの魅力を体験していただき、
みんなで一緒にサステナブルなモータースポーツを
盛り上げていきましょう!

※新サイトへの移行に伴い、いいね、コメント数はリセットされています。
旧サイトでの6月末時点いいね数:86  コメント数:7

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