安全推進をリードする人財を目指して

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ブリヂストンには創業期から困難なことに「挑戦」し、「品質にこだわり」、「現物現場」で「お客様の困りごとに寄り添う」というDNAが受け継がれ、さまざまな立場や持ち場で日々、挑戦を続ける多くの仲間達がいます。(株)ブリヂストンでは、挑戦意欲のある従業員の皆さんに挑戦の機会を提供したいという思いから、自分で選んだテーマに対して、自ら立てた課題や仮説の調査、検証に現場で100日間取り組める人事制度「現場100日チャレンジプログラム」(以下、現場100日チャレンジ)が今年の4月から始まりました。今回は、経営の基盤、「安全」をテーマに自ら立てた課題にさまざまな現場に足を運んで奮闘した、安全・防災・環境部門 安全管理・推進課の江田さんにお話しを伺いました!

安全な職場で安心して働いてもらえるように 意識と仕組みの両面からグローバルにアプローチ

Arrow編集部 所属している安全管理・推進課の役割と、江田さんの担当業務を教えてください。

江田さん 一言で言うと、ブリヂストンの「安全宣言」にある通り、皆さんが職場で安心して働けるように安全活動を推進する組織です。グローバル共通の標準や仕組みづくり、教育研修などさまざまな業務を行っています。私がメインで担当しているのは、グローバルでの安全意識と仕組みのレベルを評価する「安全成熟度評価」で、生産拠点以外の倉庫や販売店への展開を推進しています。
Arrow編集部 安全成熟度評価というのは、具体的にどういうものなんですか?

江田さん 「安全宣言」の実現度を見える化し、改善につなげることを目的とした評価ツールです。現場のリーダーおよび従業員一人ひとりの安全意識と、組織やシステムから、職場における安全の成熟度を測り、拠点ごとの強みと弱みを具体的に抽出することができます。強みとなっている良い取り組みについては事例を共有することもできますし、弱みとして顕在化したリスクは速やかに改善するアクションにつなげることができます。生産拠点に対しては2022年からこの評価の展開を進めていて、2024年以降は倉庫や販売店にも対象を広げることを計画しています。

評価拠点の安全成熟度が定量的にわかる

安全は「絶対基盤」。安全な職場づくりのために

Arrow編集部 倉庫や店舗まで対象を広げていくのは壮大な取り組みですね…。この取り組みの展開を推進する江田さんが現場100日チャレンジに手を挙げたきっかけはなんだったんですか?

江田さん 新入社員時の研修で、安全課長の「安全は0番目の仕事」という言葉で安全に興味をもち、これまで小平にあるタイヤ試作部の開発工場で安全担当としての現場経験も含め安全活動推進に携わってきました。ブリヂストンが成長事業・探索事業を拡大していくなかでも、安全が「絶対基盤」であることは変わりません。一方で、バリューチェーン全体を見たときに、工場だけでなく販売拠点や倉庫などでも毎年重傷災害が発生しています。この状況を何とか変えていきたいという強い思いを持っていました。そんななか、安全・防災・環境部門の方から「現場100日チャレンジに応募してみないか」と声をかけていただき、すぐに「やってみよう」と決断しました。取り組むテーマについても関係者とよく相談をし、先にご説明した「安全成熟度評価の展開」に決めました。将来的に評価対象を倉庫や販売店まで広げていく上で、特に販売店については、仕事の内容や安全面でのリスクも生産拠点などと大きく異なるため、同じような評価ツールの内容で展開することは難しいだろうと考えていました。この課題に対してプログラムでの100日間という時間を活用し、現場での実態調査や、調査結果を反映した店舗向けの評価ツールの考案について、注力して進めるチャンスだと考えたからです。

江田さん

限られた期間で日本と米国の8拠点を調査

Arrow編集部 迷うことなく手を挙げられたんですね。チャレンジではどういった現場を訪問したんですか?

江田さん まず国内ですが、(株)ブリヂストンの生産拠点では安全成熟度評価が完了していたので、グループ会社の旭カーボン(株)を訪問し、評価に参加させていただきました。また、販売拠点では、ブリヂストンタイヤソリューションジャパン(株)にご協力いただいて、4店舗に行かせていただきました。その他、米国の2店舗と、製品倉庫にも訪問する機会をいただき、とても大きな経験になりました。現場を訪問することで実際の作業を自分の目で確認でき、販売拠点の実態に即した安全成熟度評価にしていくことが必要であると改めて気づきました。
Arrow編集部  「現場100日チャレンジプログラム」の名前の通り、多くの現場を飛び回ったんですね。それぞれの現場の違いなど、印象に残っている点はありますか?

江田さん 国内拠点を回った後に米国を訪問したので、日本と米国の違いが強く印象に残っています。例えば「必須とされる保護具」について、日本では「ヘルメットと安全靴」を思い浮かべる方が多いと思いますが、米国の倉庫では「蛍光ベスト」、販売店では「安全靴と保護メガネ」と違いがあり、そこには昔からの習慣や考え方の違いがあるのかなと思いました。「安全はすべてに優先する」という当社グループグローバルで共通した考え方や基盤を更に強化していく上で、このような地域・国ごとの違いにも留意していくことが大切であると改めて感じた場面のひとつでもありました。

江田さんが現場100日チャレンジ期間で訪問した拠点、訪問調査とオフィスでのまとめ作業を限られた期間で実施した 
※ SMAは安全成熟度評価の略(Safety Maturity Assessment)

Arrow編集部 現場100日チャレンジを通じて、うまくいかなかったこと、苦労したことを教えてください。

江田さん 米国拠点を訪問する前、国内拠点での調査結果などもベースとした、販売店向けの評価表案を作成していましたが、現地の店舗安全チームに見ていただいた後、「この案は一先ず無しにして、ゼロベースで新しいものをつくろう」ということになりました。その言葉を聞いたときは正直、自分のアイデアが却下されてしまった戸惑いや、「国内を訪問した結果が無駄になってしまった…」という不安な気持ちがよぎりました。ただその後は気持ちを切替え、BSAMだけでなくBSEMIAの店舗安全担当者も巻き込んで、国内拠点での気付きも取り入れながら、最終的には自他ともに納得できる評価表をつくることができました。振り返ってみれば、自分の当初の案よりも、完成度の高いものをつくることができたのではないかと思っています。

世界中の仲間を巻き込んで、安全推進をリードする人財へ

Arrow編集部 多くの気づきや成果が得られたんですね。今回の取り組みを今後にどう活かしていきたいか、意気込みを聞かせてください!

江田さん 来年以降、倉庫や販売店など、さまざまな現場での評価が始まりますが、今回のチャレンジで、国を超えて多くのチームメイトと密なコミュニケーションを取れたことが、今後の活動にも活かせると確信しています。また長期的なキャリアとしては、今のブリヂストンにおける成長事業や探索事業においても、安全活動を推進し、盤石な基盤をつくっていけるような人財になりたいと考えています。

Arrow編集部 江田さんの挑戦はまだまだ始まったばかりというわけですね!これからも安全推進をリードする活躍を期待しています!
ブリヂストンは創業時から、事業を通じて社会に貢献するために絶えず挑戦してきました。「挑戦」はまさにブリヂストンのDNAであり、自身はもちろん、誰かの挑戦を周りの仲間が後押しすることで、また新たなチャレンジが生まれます。そうして一人ひとりの成長と会社の成長が両輪となることで、変化に対応できるレジリアントな“エクセレント”ブリヂストンを実現できます。だからこそ、ブリヂストンはさまざまな施策を通じて、一人ひとりの挑戦をサポートしていきます。グループ報Arrowではそれぞれの立場・持ち場で挑戦を続ける仲間を紹介していきます!
【(株)ブリヂストン HRXカルチャーチェンジ・DE&I推進部より】
(株)ブリヂストンでは 2023年4月以降、計15名の開発企画職の皆さんが、海外含むさまざまな現場での100日チャレンジに取り組んでいます。新しいことへのチャレンジ、ハードルが高いと感じる方も多いと思いますが、普段から自分のやりたいこと、いっしょに働く仲間がやりたいと考えていることを職場内で共有し合い、色々な階層で現物現場での挑戦が生まれるようにしていくためにも、普段から、挑戦しようとしている仲間を後押しする気持ちを持つことが大切だと考えています。日々の業務において認識はしているものの、なかなか打破できないと感じている課題をお持ちの方も多くいらっしゃると思います。100日間、現場で集中して仮説の調査や検証を行い、それらを解決させたいという熱い想いをお持ちの方、ぜひ奮ってご応募ください!次回のプログラム募集開始は来春(3-4月頃)を予定しています!また、江田さんも含めた当プログラムの経験者の方に体験談を語って頂くセッションを12/19(火)に小平地区で開催予定です(詳しくはこちら)。

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コメント(3)

各工場への訪問をお待ちしております。さん

安全第一の精神のもと
「安全は全てに優先する」という
安全軸を徹底されている印象を受けました。

各工場へ直接、足を運ばれることで、
現場作業員への意識徹底ならびに
安全順守に直結するかと思います。

私は現場作業員なので、
SEQ手帳を常備し、常日頃から
手帳を開いては、熟読致します。

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k.kanzakiさん

新人研修で甘木に来た時を思い出しながら、記事を見させていただきました。江田さんの成長に感動するとともに、安全宣言の具現化、見える化実現に向けてを改めて決意しました。更なる今後の御活躍に期待します。

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「安全はすべてに優先する」言うは易し行うは難しさん

「安全はすべてに優先する」いわずもがな我社のスローガンですが、これは本当に言うは易く行うは難しだと思います。
安全活動はすべての事業活動の土台となるもので、今回の様に生産拠点だけでなく販売拠点にも安全活動展開をしている業務紹介が知れて本当に良かったです!
「安全に終わりなし」
今後も更なる活動に期待しております。

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