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産業を支える重要パーツ「油圧ホース」のビジネスに迫る! Part.02 前編

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ブリヂストンの化工品・多角化の中核事業として位置づけられる油圧ホースビジネス。
建設機械や工場設備などさまざまなシーンで重要な役割を果たしている油圧ホースの概要と、ブリヂストンの取り組みについて、担当する皆さんや製品をご利用いただいているお客様にお話を伺いました!

油圧ホースの構造

油圧ホースは、ゴムとスチールワイヤーを交互に積層した構造となっています。ブリヂストンでは、高圧向けのワイヤースパイラル(W/S)構造と、低中圧向けのワイヤーブレード(W/B)構造の2種類の油圧ホースを製造しています。

油圧ホース製造の現場に潜入! 関工場 

(株)ブリヂストンの関工場では、日々、従業員の皆さんが油圧配管に欠かせない、ワイヤースパイラル構造の油圧ホース製造に携わっています。その製造工程をのぞいてみました。
ワイヤースパイラル構造の油圧ホース製造工程

内管ゴムの押出
マンドレル(通称、マンドル)という芯材の周りに、関工場で練られたゴムを押出して筒状の内管を作ります。マンドレルは長さ約40m。その長さを保ったまま次の工程に流れ作業で進んでいくため、大掛かりな設備が必要となります。ひたすら真っ直ぐの工程で、縦長の工場になっています!
ワイヤーの編上げと中間ゴム層の形成
内管ゴムの上に0.3〜0.8mmの鋼線ワイヤーをらせん状に巻いていきます。ワイヤー層は1層ごと交互に巻いてバランスを取りながら、4層または6層巻きつけます。ここで、ワイヤー層間に中間ゴム層も形成します。そうすることで高圧に耐えられるホースが作られます。

内管の上からワイヤーを巻き付け。更に中間ゴム、ワイヤーを繰り返し重ねていく

外被ゴムの押出
耐候性、耐摩耗性に優れたゴムを押出します。
ラッピング
加硫中のホースの形状を保持するため、ラッピングシーツと呼ばれるナイロン製の布を巻きつけます。
加硫
加硫缶にラッピングシーツを施した製品を入れて60〜140分加硫します。
マンドレルの抜き取り、検査工程
ラッピングシーツをほどき、マンドレルを抜き取ります。検査工程を経てロール状に巻き取れば出荷準備完了です!
外被にロゴが印字された油圧ホース。ここからブリヂストンフローテック(株)の工場や海外ユーザーなどへ運ばれ、加締められます。

お話いただいた皆さん

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関工場 技術課

白木 和祐さん

製品の更なる高圧化対応と品質向上を目指して、より良いものをより安定的に生産することを使命として、製造の皆さんに安心してものづくりをしてもらえること、元気に出社して元気に退社してもらえる職場づくりを追求しています。

また、関工場ではワイヤースパイラル構造の油圧ホースマザー工場として、タイの工場へ技術移管する準備を進めています。高品質な商品を海外でも作れるよう支援することで、ブリヂストンの油圧ホースのブランド力を海外にも更に広めていくことを目指しています。
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関工場 製造課 製造第1係

久保田 弘樹さん

4班3交代制の稼働体制の中で、班のリーダーとして、人員や工程の最適化の調整に努めています。毎月の生産計画を達成することはもちろん、生産能率の目標を達成することが、一番のやりがいになっています。

班のメンバー全員が無理なくきちんと成果を上げていくために、密なコミュニケーションを心掛けています。お客様が必要な時に最高の品質のものをすぐに届けられる工程管理が、ブリヂストンへの信頼につながっていくと確信しています。
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関工場 製造課 製造第1係

吉田 達成さん

編上げ工程のリーダーを担当しています。ワイヤーの巻き付けは、ワイヤーの張りの力加減、数値の見極めが重要です。一つのミスが多くの不良品を発生させることにもつながるので、細心の注意が求められる工程です。今の課題は、1日あたりの処理数を上げていくこと。最高の品質を守りつつ、ロスを無くして生産性を追求していきます。
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関工場 製造課 製造第1係

三輪 晃都さん

検査工程のインストラクターとして、クレームを絶対出さないことを意識してチームで業務に取り組んでいます。人の目と手による外観チェックは、経験値を必要とし、カンコツが必要とされる工程。経験豊富な担当になると、異常箇所が影のように浮き上がって見えます。言語化、標準化が難しい作業も多いので、仲間に技術をうまく伝えていくために試行錯誤の毎日です。タイへの技術移管にも、現場に赴きインストラクターとして貢献していきたいです。

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