ENEOSと強力タッグ! タイヤリサイクルの共創プロジェクトって?

ブリヂストン×ENEOSの共創活動をおさらいしよう!
ブリヂストンは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、サステナビリティを経営の中核に据えています。タイヤを「創って売る」「使う」「戻す」というサイクルを実現し、社会価値と顧客価値の創造を両立させることで社会・お客様と共に持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指しています。
長い距離を走り、使い終わったタイヤは、回収されたのちに細かく破砕され、主に燃料などに再利用されますが、燃料として燃やす際にはCO2排出を伴います。また、気候変動などにより、将来的にタイヤをつくる原材料の安定的な調達が難しくなる可能性があります。ブリヂストンがビジネスを継続していくためにも使い終わったタイヤを「資源」として捉え、タイヤを原材料に戻していく必要があります。
こうした課題を乗り越えるため、ブリヂストンは使用済タイヤを「資源」としてゴムや原材料に「戻す」リサイクル事業の事業化に取り組み、「EVERTIRE INITIATIVE(エバータイヤ イニシアチブ)」としてさまざまなパートナーとの共創を呼び掛ける活動を始動しています。このEVERTIRE INITIATIVEのもと、国内では(株)ブリヂストンとENEOS(株)は、使い終わったタイヤからタイヤ素原料を製造するケミカルリサイクル技術の社会実装に向けて共創プロジェクトをスタートさせています。
EVERTIRE INITIATIVEが目指す、“タイヤがタイヤに生まれ変わる未来”をこちらの動画でおさらいしましょう!
こうした課題を乗り越えるため、ブリヂストンは使用済タイヤを「資源」としてゴムや原材料に「戻す」リサイクル事業の事業化に取り組み、「EVERTIRE INITIATIVE(エバータイヤ イニシアチブ)」としてさまざまなパートナーとの共創を呼び掛ける活動を始動しています。このEVERTIRE INITIATIVEのもと、国内では(株)ブリヂストンとENEOS(株)は、使い終わったタイヤからタイヤ素原料を製造するケミカルリサイクル技術の社会実装に向けて共創プロジェクトをスタートさせています。
EVERTIRE INITIATIVEが目指す、“タイヤがタイヤに生まれ変わる未来”をこちらの動画でおさらいしましょう!
EVERTIRE INITIATIVEタイヤの“水平リサイクル”への挑戦
引用元: YouTube
タイヤ製造から回収・中間処理までのノウハウを持つブリヂストンと、原油精製技術や基礎化学品製造に関する基盤技術を持つENEOS様とが手を取り合うことで、使い終わったタイヤがタイヤへ戻る循環サイクルを実現できると考えています。
現在はENEOS様とともに、使用済タイヤを熱分解してタイヤ素原料に変換する実証実験を進めています。
では、タイヤをタイヤに生まれ変わらせる循環サイクルを実現するには、どのようなハードルがあるのでしょうか? 特別座談会を実施し、さまざまな角度から深掘ります。
座談会参加メンバー

(株)ブリヂストン
リサイクル事業準備室長
岸本 一晃さん
リサイクル事業準備室にて、EVERTIRE INITIATIVEを推進。

ENEOS株式会社
中央技術研究所 技術戦略室長
中野 裕一さん
新規事業の共創に向けた実証実験を担うENEOS中央技術研究所にて、タイヤケミカルリサイクル共創プロジェクトにおける事業化検討・社会実装推進を担う。

(株)ブリヂストン
Gサステナビリティ戦略統括部門長
稲継 明宏さん
ブリヂストンのグローバルサステナビリティビジネス戦略を統括。

ブリヂストンタイヤリサイクルセンター大阪(株)
代表取締役社長
若井 真人さん
関西エリアにて使用済タイヤの中間処理とリトレッドタイヤの工場機能を担う。

ブリヂストンタイヤサービス東日本(株)
首都圏支社 支社長
堀井 雅史さん
トラック・バス輸送事業者様向けに、幅広くタイヤの販売とメンテナンス作業を担う。
迫り来る“2つのリスク”を強みに転換するために
――EVERTIRE INITIATIVEは、どのような社会背景のもとで立ち上がった活動なのでしょうか。改めてお聞かせください。
岸本さん タイヤを「創って売る」「使う」、原材料に「戻す」ブリヂストン独自のサステナビリティビジネスモデルの確立に向け、タイヤの水平リサイクル実現を目指すに当たり、EVERTIRE INITIATIVEを立ち上げました。その背景には、大切な限りある資源を循環させることで持続的な社会を実現する必要性がある、言い換えればタイヤ産業は2つのリスクに直面しているとの高い危機意識があるからに他なりません。
それは「原材料の安定的な調達」と「使用済タイヤの最適な処理体制の確保」です。今限られた資源を次世代のために守り、可能な限り安定確保し、循環させていく行動が求められています。
そういった背景もあり、タイヤが資源として循環し続ける社会の確立に向け、EVERTIRE INITIATIVEはスタートしました。
岸本さん タイヤを「創って売る」「使う」、原材料に「戻す」ブリヂストン独自のサステナビリティビジネスモデルの確立に向け、タイヤの水平リサイクル実現を目指すに当たり、EVERTIRE INITIATIVEを立ち上げました。その背景には、大切な限りある資源を循環させることで持続的な社会を実現する必要性がある、言い換えればタイヤ産業は2つのリスクに直面しているとの高い危機意識があるからに他なりません。
それは「原材料の安定的な調達」と「使用済タイヤの最適な処理体制の確保」です。今限られた資源を次世代のために守り、可能な限り安定確保し、循環させていく行動が求められています。
そういった背景もあり、タイヤが資源として循環し続ける社会の確立に向け、EVERTIRE INITIATIVEはスタートしました。
稲継さん EVERTIRE INITIATIVEを単に社会貢献ではなく「事業」として取り組んでいるところに、ブリヂストンの決意が込められています。
見方を変えると、タイヤのライフサイクルに広く接点を持つブリヂストンがいち早くケミカルリサイクル技術を立ち上げられたなら、将来にわたって大きな競争力を持てるでしょう。ブリヂストンが今後も社会に寄り添い、発展し続けるためにも、EVERTIRE INITIATIVEは大きな価値を創造する挑戦なのです。
岸本さん タイヤの主な原材料材料の一つである合成ゴムが石油由来であることから、国内では石油化学分野に深い知見を持つENEOS様にお声掛けさせていただき、2022年から正式に国家プロジェクトとして動き出しました。
見方を変えると、タイヤのライフサイクルに広く接点を持つブリヂストンがいち早くケミカルリサイクル技術を立ち上げられたなら、将来にわたって大きな競争力を持てるでしょう。ブリヂストンが今後も社会に寄り添い、発展し続けるためにも、EVERTIRE INITIATIVEは大きな価値を創造する挑戦なのです。
岸本さん タイヤの主な原材料材料の一つである合成ゴムが石油由来であることから、国内では石油化学分野に深い知見を持つENEOS様にお声掛けさせていただき、2022年から正式に国家プロジェクトとして動き出しました。
中野さん 最初にお話を聞いた時、社会にとっても企業にとっても理想的で価値が高く、意義のあるプロジェクトだと感じました。皆さんもご存知かと思いますが、ENEOSは石油を中心としたエネルギーが事業の基盤となっています。当社としてもカーボンニュートラルの実現は重要な課題であり、私の所属する中央技術研究所では水素をはじめとする新エネルギーの研究などに取り組んでいます。
ENEOS様の研究開発特設サイトはこちら
岸本さん ブリヂストンが培ってきた高機能ゴムなどの高分子素材の設計技術と、ENEOS様が持つ原油精製技術や基礎化学品製造に関する基盤技術を融合させることで、循環サイクルをつなげることができます。
中野さん また、お話を聞く中で「タイヤは、生命を乗せている。」というブリヂストンさんの思いと、「エネルギーをお届けすることを通じて社会や暮らしを支えたい」というENEOSの思いに共感できる点が多いと感じました。お互いの技術の融合はもちろんですが、将来にわたって共に社会を支えるという使命感を持った、信頼できる共創パートナーとして手を取り合うことを決めました。
岸本さん 現在は使用済タイヤから石化原料を取り出すための実証実験を進めています。
しかし、EVERTIRE INITIATIVEは技術開発だけで叶う取り組みではありません。サプライチェーンに携わるすべての皆さんのご協力が必要です。今回の座談会を通じて、ぜひ小売や中間処理の視点からもご意見をいただければと思っています。
岸本さん 現在は使用済タイヤから石化原料を取り出すための実証実験を進めています。
しかし、EVERTIRE INITIATIVEは技術開発だけで叶う取り組みではありません。サプライチェーンに携わるすべての皆さんのご協力が必要です。今回の座談会を通じて、ぜひ小売や中間処理の視点からもご意見をいただければと思っています。
後編では、小売や中間処理を含めたタイヤのライフサイクル全体から、EVERTIRE INITIATIVEのプロジェクトの道のりや未来について語り合います。お楽しみに!
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