生産現場で取り組む安全事例
安全は私たちブリヂストンの企業経営の基盤であり、「良いビジネス体質を創る」ための大前提です。「最高の品質」のものをお客様に提供するには、まずは「パーフェクトな安全」を実現すること。グループグローバル共通の安全宣言「安全はすべてに優先する」に基づくブリヂストングループの安全への考え方や、各現場での取り組みをご紹介します。
「二度と繰り返さない」決意を取り組みに
防府工場ではこれまでも安全活動に取り組んできましたが、2021年の年末に設備保全業務において重篤災害が発生してしまいました。年の瀬で生産活動も終わり、それぞれが年末年始を過ごすため休暇に入ろうとしていた矢先のこと。当時の安全専任職長だった石丸さんは、事故の連絡を受け会社に戻って現場を見たとき、今までやってきた安全指導は現場を守る指導だったのか、と自問自答を繰り返しました。尊い仲間を失った悲しみを忘れないために、二度と同じ災害を繰り返さないために、職長会、主任会では、何度もみんなで集まってなぜなぜ分析を行い、全ての業務を見直し、工場の本質的な課題と向き合いました。誰一人ケガをしてほしくない、その思いから、基本の徹底にとことんこだわることを掲げ、スタートしたのが「こだわり安全活動」です。
防府工場ではこれまでも安全活動に取り組んできましたが、2021年の年末に設備保全業務において重篤災害が発生してしまいました。年の瀬で生産活動も終わり、それぞれが年末年始を過ごすため休暇に入ろうとしていた矢先のこと。当時の安全専任職長だった石丸さんは、事故の連絡を受け会社に戻って現場を見たとき、今までやってきた安全指導は現場を守る指導だったのか、と自問自答を繰り返しました。尊い仲間を失った悲しみを忘れないために、二度と同じ災害を繰り返さないために、職長会、主任会では、何度もみんなで集まってなぜなぜ分析を行い、全ての業務を見直し、工場の本質的な課題と向き合いました。誰一人ケガをしてほしくない、その思いから、基本の徹底にとことんこだわることを掲げ、スタートしたのが「こだわり安全活動」です。
活動の柱は2つ。1つは指差呼称を徹底することです。一度止まって「ひといき」ついて、指差呼称の対象物に意識を集中させ、確認する。もう1つは技能員が毎週末までに、作業を振り返り、困りごとや改善提案、気付きを1つ以上報告し、職長がそれに対してフィードバックをする1週1行(いっしゅういちぎょう)です。PDCAを回して改善を進め、その対応状況をしっかりとフィードバックすることにこだわりを持って対応しています。また、安全に関わる提案は対策率100%を目指し、積み残し課題がないよう、工場全体で取り組んでいます。2つの柱の内容自体はシンプルですが、一人ひとりがその大切さを理解し、妥協せずに徹底的に取り組むことで、“本気で安全を守る意識”を醸成しています。
2021年の重篤災害発生後、防府工場では今日に至るまで休業無災害を継続しています。指差呼称の効果を認識する人も増え、KY意識レベルの向上から率先して確認ポイントの指差呼称(確認)ができるようになってきています。重篤災害を二度と繰り返さない決意を持ち続け、無災害達成日を1日でも長く続けていけるよう、基本に忠実に取り組んでいきます。
2021年の重篤災害発生後、防府工場では今日に至るまで休業無災害を継続しています。指差呼称の効果を認識する人も増え、KY意識レベルの向上から率先して確認ポイントの指差呼称(確認)ができるようになってきています。重篤災害を二度と繰り返さない決意を持ち続け、無災害達成日を1日でも長く続けていけるよう、基本に忠実に取り組んでいきます。
標準遵守ベースの安全な現場づくりを技術で支える安全支援システム
トラック・バス用タイヤを製造している BRIDGESTONE TIRE MANUFACTURING (THAILAND) CO., LTD. (以下、BTMT)では、2022年末に押出工程で重傷災害が発生しました。「仲間にケガをしてほしくない、他の工場でも同様の災害を起こして欲しくない」――そんな思いから、BTMTでは今一度安全宣言に立ち戻り、3S、KY、RA、安全ルールの取り組みを再検証し、その活動の質向上を目指しています。また、「VOO活動(困りごと改善)」や「小集団改善活動」などを通じて、全員参加での安全な職場環境と人づくりを強化しています。
作業従事者がより安全に作業できるように、安全バーや非常停止ボタン、エリアセンサーなどの既存の安全装置に加え、AI技術を活用することで危険を早期に検知し、停止させる安全支援システムの開発に取り組んでいます。具体的には、押出工程の熱入れロール装置へのAIカメラの導入です。危険源である回転体に身体が近接する作業の場合でも、システムがより能動的に危険を検知し安全に停止させる仕組みです。
トラック・バス用タイヤを製造している BRIDGESTONE TIRE MANUFACTURING (THAILAND) CO., LTD. (以下、BTMT)では、2022年末に押出工程で重傷災害が発生しました。「仲間にケガをしてほしくない、他の工場でも同様の災害を起こして欲しくない」――そんな思いから、BTMTでは今一度安全宣言に立ち戻り、3S、KY、RA、安全ルールの取り組みを再検証し、その活動の質向上を目指しています。また、「VOO活動(困りごと改善)」や「小集団改善活動」などを通じて、全員参加での安全な職場環境と人づくりを強化しています。
作業従事者がより安全に作業できるように、安全バーや非常停止ボタン、エリアセンサーなどの既存の安全装置に加え、AI技術を活用することで危険を早期に検知し、停止させる安全支援システムの開発に取り組んでいます。具体的には、押出工程の熱入れロール装置へのAIカメラの導入です。危険源である回転体に身体が近接する作業の場合でも、システムがより能動的に危険を検知し安全に停止させる仕組みです。
AIカメラには、意図した状況を正しく検知できるように、さまざまな学習をさせました。例えば、人間の手と手袋の違いを認識させるために、素手や、汚れた手、汚れた手袋、新品の手袋など、想定される全てのものを認識させ、意図しない機械の停止や警報音の発報がないように、東京・小平の技術センターと連携しながら入念な検証を行いました。
現在は押出機のロール設備に試験的に組み込み、安全性のみならず作業性も含めた長期間にわたる評価を進めています。この結果を踏まえ、本格導入ならびに他設備への拡大を行う予定です。
こうして、安全な職場環境を目指してソフト面(意識・仕組み)の対応に加えてハード面(技術)での対策を進め、パーフェクトな安全を目指します。
現在は押出機のロール設備に試験的に組み込み、安全性のみならず作業性も含めた長期間にわたる評価を進めています。この結果を踏まえ、本格導入ならびに他設備への拡大を行う予定です。
こうして、安全な職場環境を目指してソフト面(意識・仕組み)の対応に加えてハード面(技術)での対策を進め、パーフェクトな安全を目指します。
一人ひとりが安全意識を
安全支援システムは、あくまで安全確保の補助ツールです。従業員一人ひとりの安全確保に向けては、一人ひとりの意識も重要です。その上で、仕組みと技術で安全を確保していきます。G安全・防災戦略企画・技術部では、こうした技術を横展開できるよう、BSEAST安全・防災・環境推進部門はじめ各SBUと連携して進めていきます。
安全支援システムは、あくまで安全確保の補助ツールです。従業員一人ひとりの安全確保に向けては、一人ひとりの意識も重要です。その上で、仕組みと技術で安全を確保していきます。G安全・防災戦略企画・技術部では、こうした技術を横展開できるよう、BSEAST安全・防災・環境推進部門はじめ各SBUと連携して進めていきます。
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