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新入社員の皆さんが経営層に聞きたいこととは?

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4月1日にブリヂストングループ各社で入社式が行われ、(株)ブリヂストンの入社式後には、Joint Global COOの東さん、Global CTOの坂野さんとのタウンホールミーティングが開催されました。

東さん、坂野さんへさまざまな質問をする新入社員の皆さん、そしてご自身の体験談も交えながら、真摯に回答されたお二人の様子を紹介します!
まずは東さんから自己紹介です。1985年の入社以降、ご自身が歩んできたキャリア、そこで直面した初めての経験などを紹介した後、「なんでも構わないので質問してくださいね」と優しい眼差しで皆さんに呼びかけます。
続いて坂野さんがお話をします。「皆さん、緊張して質問しにくくなるといけないので、まず肩をほぐしましょうか。」と自ら体を動かして、リラックスを促します。
新入社員の皆さんは、入社初日で緊張している様子も見られましたが、積極的に手を挙げて、東さん、坂野さんに質問をしていました。
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新入社員の頃にやっておいて良かったこと、もしくは、やれば良かったと思っていることがあれば教えてください。

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やっておいて良かったことは「英語の文章を書く練習」ですね。私が入社した当時はFAXによるコミュニケーションが主流でした。こちらの言いたいこと、Yes or Noの意思表示がしっかり伝わるように、一生懸命、英語の文章を書く練習をしましたね。今も昔も変わらず、海外でオペレーションを担当する仲間との意思疎通はとても重要です。

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私は「クルマとタイヤの挙動を知る機会を多く持てたこと」が良かったかなと思います。入社当時からクルマが好きで、最初に買ったのが日産のスカイラインでした。自分で足回りをいじって、色んな峠に走りに行きました。ぜひ、皆さんもクルマを好きになってほしいですね。

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一方、やれば良かったことは、強いて言うなら「世の中や経済についての勉強」でしょうか。学生時代にあまり勉強をしてこなかったので、経済がどういう風に回っているか、そういう原理原則は会社に入ってから学んだものが多かったです。世の中の基本についての勉強は、若いうちにした方がいいなと思います。

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私は「英語の勉強」をやれば良かったと思っています。若い頃からずっと国内で仕事をしてきたのですが、役員の任命を受けた際、当時のCEOに「英語はできるんだよね?」と言われ、慌てて駅前留学を始めました。年を取ってからの勉強はとても苦労をするので、若いうちに勉強することをおすすめします。


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お客様の潜在的なニーズを把握する上で大事にしていることを教えてください。

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「コミュニケーション力」です。最初は仕事とは関係のない、趣味の話でもいいので、相手の懐に飛び込んでいく気持ちが大切です。お客様の共感を得るためには、「お客さんは何を聞きたいんだろう?」というのを、あの手この手を使って考える姿勢が必要ですね。例えば同期の皆さんの間でも「この人とはあまり共感できなそうだな」という相手に対して、どう共感してもらうか考えるのも有効だと思います。相手にどうわかってもらうか、逆に相手のことをどう理解するか、といったことを考える力を鍛えてほしいです。


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先の自己紹介のお話で、坂野さんが当時のタイヤ試験部の上司から「技術サービスに向いている」と、異動を勧められたのはなぜだと思いますか?

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先にコミュニケーション力の話もしましたが、相手の懐に飛び込んでいけるようなキャラだと思われていたからだと思います。上司からは私がお客様相手のコミュニケーションに向いているように見えていたのかもしれませんね。


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コロナ禍で変化した環境で得られた教訓などがあれば教えてください。

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皆さんご存知の通り、コロナ禍でガラリと働き方が変わりました。リモートでの意思疎通の機会が増え、現場に直接行かなくても業務を進めるための工夫を一生懸命考えました。ただ、その後コロナ前の日常に戻りつつある過程で、「本当は何が良いんだろう?」と考えるようになりました。確かに、時間を有効に活用する上でリモートワークにメリットはあります。ただ、実際に現場に足を運んで、場の空気を感じて、人と言葉を交わすだけで、感じ方は大きく変わります。コロナがこういったことを再認識させてくれた気がしますね。今後も、最適な働き方を模索していくことが必要だと思います。


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大きな困難や思い通りにいかなかったことをどのように乗り越えてきましたか?

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「会話力」で乗り越えられたのかなと思うことがあります。トヨタさん向けのタイヤ設計を担当していた時のことです。当時はそのタイヤの構造自体が画期的で、トヨタさんからも高い評価を貰い、良い気になっていました。ところがその数年後、そのタイヤが北米でクレーム問題につながったのです。丁度その頃、私は名古屋に赴任し、自分が設計したタイヤのクレーム対応をすることになりました。ただ、対応するなかでも「良いタイヤを目指すために、こういう構造になったんです。」という自分の想いは粘り強く伝え続けました。その結果、少しずつ先方の理解も得られました。振り返ると、「会話力」が大事だったんだな。と思います。

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「自分達を信じて、正しいと思うことをやってきたこと」ですね。2000年のファイアストンのリコール問題は、ブリヂストンの大きな危機でした。フォード社のクルマに装着されたタイヤのリコールですが、複数要因が極端なケースで複合されると事故につながるというもので、当時はまさに全米を敵に回したような状態。また、フォード社のこの問題への対応人員は数百人規模、それに対してブリヂストンは十人程度。まだ、米国でのそういった事態に対する戦い方を知らない日本人のチームでしたが、お互いを信頼し合い、真摯に対応しました。その結果、「タイヤに原因がある」としていた、米国の世論が、次第に「タイヤだけが原因ではない」という方向へ転じ、現在、米国では、ブリヂストンへの負のイメージは払拭されています。ここまで回復することができたのは、自分達を信じて、正しいと思うことをやってきたから。ブリヂストンの使命「最高の品質で社会に貢献」にも通ずると思います。


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自分は技術系なのですが、将来はビジネスや経営といった分野にも興味があります。アドバイスをいただけますか?

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技術系の人間が、ビジネスや経営を担当するのは決して特殊な例ではありません。お客様の困りごとについて、技術のバックグラウンドを活かして対応することはとても重要ですし、ブリヂストンは技術サービスの仕事をとても大切にしています。新しいビジネスを創っていく上でも、技術の観点は欠かせませんし、マネジメントにおいても重要な要素だと思います。

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ブリヂストンはスペシャリストもゼネラリストも目指すことができる会社です。例えば、ゴムというのは非常に複雑な性質をもっており、まだ完全には解明されていない面もあります。こういう分野のスペシャリストは絶対に必要です。また、製品開発をする上では、材料の知識に加え、お客様の潜在的なニーズを引き出すような視点も欠かせません。マネジメントスキルは、どの部署でも学ぶことができます。自分が今の居場所で学べることをしっかりと考え、身に着けて行けば良いのです。「なりたい自分」を常に持つことを忘れないでください。


一つひとつの質問に真剣に答える東さんと坂野さん。タウンホールミーティングの後半も、新入社員の皆さんから多くの質問が寄せられました。後編でその模様をお伝えします!

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