甘木工場の全ての仲間達が同じ方向へ進むために つくりあげた「実現する姿」

ブリヂストンのビジョン「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」を実現するための価値創造の軸、指針である企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」。甘木工場ではこれを従業員一人ひとりがより具体的にイメージできるよう、「甘木工場が実現する姿」としてイラストに描き起こしました。今回はこの「甘木工場が実現する姿」の制作に尽力した宮嶋さんにお話を伺いました。

Bridgestone Asia Pacific Technology Center Co., Ltd.
Project Management Senior Manager
宮嶋 淳士さん
(2024年6月まで(株)ブリヂストン 甘木工場 製造部 技術課長)
甘木工場の「共通認識」を持つために 前例のないアイデアに挑戦
2022年3月に制定された企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」の下、BSJPタイヤ生産・内製事業管掌(現在のBRIDGESTONE EAST タイヤ生産・内製事業管掌)としての目指すべき実現する姿が具体的に示されました。一方で、甘木工場で働く従業員一人ひとりが、自分たちの業務と、それぞれの「E」を結び付けてイメージできるよう、もう一歩踏み込んだものが必要だと考えていました。また、それを甘木工場全体の共通認識とし、従業員一人ひとりに浸透させるにはどうすればいいか頭を悩ませていたところに、宮川工場長から課長会に「現場の仲間一人ひとりに浸透させるためには、従来にない発想も必要。『言葉』にこだわらず別の切り口からアプローチしてみては?」と提案がありました。
そのためのアイデアとして浮かんだのが、「甘木工場が実現する姿」を考え、イラストとして目に見える形にすることでした。「主語を甘木工場とするならば、取り組んでいくことはこれ!」と、わかりやすい絵にすることで、工場の仲間達が、自分の業務と8つの「E」とのつながりをイメージしやすくなり、全員が同じ方向を向いて進んでいけると考えたのです。
前例のないアイデアだったため「難しいのでは?」という声もありました。ただ、共感してくださった宮川工場長の後押しもあり、2023年1月から本格的に制作がスタートしました。
前例のないアイデアだったため「難しいのでは?」という声もありました。ただ、共感してくださった宮川工場長の後押しもあり、2023年1月から本格的に制作がスタートしました。
「課長会」で重ねた議論 1年がかりで完成させた「実現する姿」
当時、甘木工場の各課長が集まって議論をする場、「課長会」の会長が私だったのですが、この会の中で制作を主導することに。毎週の定例会に加え、時には追加会議も設定してメンバーで集まり、話し合いました。作成しようとしていた「甘木工場が実現する姿」には、“現在進行形で取り組んでいること”と“これから取り組んでいくこと”に加え、“未来では実現しているかもしれないこと”も盛り込みたいと考えました。社会の変化に応じて工場も進化し続けたいという思いがあったからです。
制作を担当するプロのイラストレーターの方が決まった後、その方には実際に甘木工場にもお越しいただきました。工場内を現物現場で見ていただきながら課長会を中心とした工場メンバーの思いを伝え、「甘木工場が実現する姿」に入れるべき要素をすり合わせていきました。
制作を担当するプロのイラストレーターの方が決まった後、その方には実際に甘木工場にもお越しいただきました。工場内を現物現場で見ていただきながら課長会を中心とした工場メンバーの思いを伝え、「甘木工場が実現する姿」に入れるべき要素をすり合わせていきました。
また、視認性だけでなく、「Bridgestone E8 Commitment」や「BSJPタイヤ生産・内製事業管掌が実現する姿」との整合性、甘木工場らしさといった観点から、イラストの修正を重ね、宮川工場長や課長会メンバー、主任も交えながら、「このイラストで従業員の理解は深まるだろうか?」と何度も話し合い、制作を進めていきました。
最初は半信半疑で始めた取り組みでしたが、苦労して制作を進めるうちに、課長会をはじめとしたメンバーがひとつになっていくのを実感しました。また、自分たちが考える甘木工場の未来について時間をかけて議論することで、イメージがクリアになっていったのが強く印象に残っています。最終的には約1年の時間を費やし、細部に至るまでこだわり抜いた「甘木工場が実現する姿」を完成させることができました。
最初は半信半疑で始めた取り組みでしたが、苦労して制作を進めるうちに、課長会をはじめとしたメンバーがひとつになっていくのを実感しました。また、自分たちが考える甘木工場の未来について時間をかけて議論することで、イメージがクリアになっていったのが強く印象に残っています。最終的には約1年の時間を費やし、細部に至るまでこだわり抜いた「甘木工場が実現する姿」を完成させることができました。
イラストの中で表現したさまざまな“こだわり”
「甘木工場が実現する姿」のイラスト一つひとつにこだわりがあります。例えば「Bridgestone E8 Commitment」の「Extension 人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくことをコミットする。」において、「BSJPタイヤ生産・内製事業管掌が実現する姿」では「サプライチェーンを繋ぎ、お客様の価値を創出」することを掲げています。甘木工場ではこれを受け、トラック・バス用タイヤのマザー工場としてタイヤの供給を止めることなく、他の工場をリードしていくという強い意志を反映しています。今も、世界各国にプレミアムタイヤを供給しながら、姉妹工場であるBRIDGESTONE TIRE MANUFACTURING (THAILAND) CO., LTD.から定期的に研修生を受け入れるなど、人財育成の面でも重要な役割を担っていますが、これからもBRIDGESTONE EASTはもとより、グループグローバルの中で、しっかりと存在感を発揮していくんだという思いが込められています。
また同様に、「Bridgestone E8 Commitment」の「Emotion 心動かすモビリティ体験を支えることにコミットする。」において、「BSJPタイヤ生産・内製事業管掌が実現する姿」では「世の中や社会と共感し、共生・共創する工場」であることを掲げています。甘木工場ではこれを受け、日頃から見守ってくださっている従業員のご家族や地域の方々、そしてお客様との温かいつながりを表現しています。過去からの、そしてこれからの大切なつながりを映画のフィルムや写真といったイラストで表現し、タイヤを包み込むようなデザインにしました。
また同様に、「Bridgestone E8 Commitment」の「Emotion 心動かすモビリティ体験を支えることにコミットする。」において、「BSJPタイヤ生産・内製事業管掌が実現する姿」では「世の中や社会と共感し、共生・共創する工場」であることを掲げています。甘木工場ではこれを受け、日頃から見守ってくださっている従業員のご家族や地域の方々、そしてお客様との温かいつながりを表現しています。過去からの、そしてこれからの大切なつながりを映画のフィルムや写真といったイラストで表現し、タイヤを包み込むようなデザインにしました。
甘木工場の仲間達がそれぞれの「E」を実践するための指針になれば
現在、これらのイラストは工場内のさまざまな場所で活用されています。ただ、これらはあくまで「Bridgestone E8 Commitment」の理解浸透を進めるための「ツール」にすぎません。今後は「甘木工場が実現する姿」を通じて、一人ひとりがそれぞれの「E」をさらに実践していくところまで持っていきたいですね。甘木工場の仲間達が、日々の業務はもちろん、新しい活動に取り組むときや、何か判断が必要となったとき、このイラストがその指針となってくれたらうれしいです。
各職場で活用され、着実に浸透していく「実現する姿」
会議室
毎月、甘木工場の全従業員が集まる会議室。存在感のあるタペストリーとすることで従業員の認知度を高める狙い。
毎月、甘木工場の全従業員が集まる会議室。存在感のあるタペストリーとすることで従業員の認知度を高める狙い。
工場内
従業員の目に日常的に触れるよう、事務所や工程内にも掲示。
従業員の目に日常的に触れるよう、事務所や工程内にも掲示。
甘木工場の進化 人財育成につながる素晴らしい取り組み

(株)ブリヂストン 甘木工場 工場長
宮川 秀樹さん
宮嶋さんをはじめとした課長会のメンバーが核となり、時には主任会も巻き込み甘木工場の未来の姿を想像し、深く考え、形にした結果、「甘木工場が実現する姿」が完成しました。また、今年の4月の工場長会議で紹介したところ、「うちの工場でも使いたい!」とたくさんの反響を頂き、国内工場にも展開しました。
制作に携わったメンバー全員にとって、ブリヂストンの戦略・方針への理解度がより深まる機会になったと思います。また、工場内で取り組んでいるさまざまな活動に込められた真意にも、改めて気付くきっかけになったのではないでしょうか。今後は、課長や主任、職長たちを中心に、「Bridgestone E8 Commitment」を現場の仲間達へさらに浸透させていってほしいです。それが甘木工場全体としての進化や、人財育成につながると信じています。
制作に携わったメンバー全員にとって、ブリヂストンの戦略・方針への理解度がより深まる機会になったと思います。また、工場内で取り組んでいるさまざまな活動に込められた真意にも、改めて気付くきっかけになったのではないでしょうか。今後は、課長や主任、職長たちを中心に、「Bridgestone E8 Commitment」を現場の仲間達へさらに浸透させていってほしいです。それが甘木工場全体としての進化や、人財育成につながると信じています。
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