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時代を超えて輝く不変の使命「最高の品質で社会に貢献」

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11月から配属され、それぞれの業務をスタートさせた(株)ブリヂストンの新入社員の皆さん。配属前に、Global CEOの石橋さんとのタウンホールミーティングが開催されました。今回も前編に続き、ミーティングの模様をお伝えします。

どんな時代でも輝き続ける不変の使命「最高の品質で社会に貢献」

まずは、分析基盤技術研究部 先端分析技術研究課に配属された鈴木 海渡さんからの質問です。
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石橋さんにとって、企業理念の使命である「最高の品質で社会に貢献」の「社会」は何を指していますか?

石橋さん まず、企業理念の使命の中身の話をしようか。この「最高の品質で社会に貢献」は、どこの国のどんな拠点に行っても、必ず会議室に掲示されている。

「最高」っていうのは、要は何かを突き詰めていくこと。これには終わりがない。

次に「品質」。創業者の石橋正二郎さんにとっては、「商品の品質」という意図だった。1931年に創業した後、3年間で10万本のタイヤの返品があったんだけど、そういう危機の中で身を持って感じた思いなども、この「品質」に込められている。その後、1963年に第2代社長に就任した石橋幹一郎さんが、経営の近代化を進めるにあたって、品質管理を経営に反映するということを考えた。それまでの創業者によるカリスマ経営から、より近代的な、チームによる経営にしていく上で、「品質」の範囲は商品というモノだけじゃなくて、サービス・業務、会社の経営まで広がっていった。

そして、「社会」について。皆も新入社員研修で久留米に行っているけど、創業者にとって、「社会」というのは、最初は久留米の地域社会を意味していた。それが次第に日本全体へと広がっていき、アジア、そして世界へと広がっていった。今は世界中にブリヂストンの拠点があって、世界中のお客様にビジネスを行っている。さらに、今はサステナブルな社会を目指して、サステナブルなソリューションカンパニーになろうと活動している。社会価値と顧客価値を追求していくという思いが「Bridgestone E8 Commitment」にも入っている。こんな風に、時代に合わせて「社会」の定義は変わっている。

ただ、「最高の品質で社会に貢献」は今も昔も変わらない。いつの時代もこの言葉が輝いている。「最高」、「品質」、「社会」、「貢献」、それぞれの本質的な意味がいつの時代にも合っていると思う。だから僕は新入社員の頃からこの言葉が大好き。僕の執務室にも掲げられているこの言葉を見ながら仕事をしているんだけど、隣には正二郎さんや幹一郎さんの写真が並んでいる。二人が「お前、ちゃんとやっているか?」といつも僕に問いかけてくれている気がして、いつも良い緊張感になっているよ。

企業理念の使命「最高の品質で社会に貢献」について新入社員の皆さんに語る石橋さん

13万人の仲間達と一緒にブリヂストンを次のステージへ

次は、中日本生産部門 総務部 労務・CSR推進課に配属された宮北 茉樹さんからの質問です。
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Global CEOに就任された理由や、就任が決まったときの率直な思いや感想を聞かせてください。

石橋さん Global CEOに任命されたのは……たまたまかな(笑)もちろん、仕事は一生懸命やってきたつもりだし、そこでご縁もあったということかな。でも、Global CEOになることに決まったからにはブリヂストンを次のステージに持って行くことが義務だと思った。

僕のルーツの話をすると、久留米で育った人間で、創業者の石橋正二郎さんを尊敬しているし、入社時には幹一郎さんに最終面接をしてもらった。ご縁が合って入社したわけだけど、本当にブリヂストンには感謝しているんだ。絵画が好きなのは久留米の石橋美術館で青木繁さんの絵に出会ったから。ジャズが好きなのは中学生の頃に、石橋文化ホールにジャズピアニストのオスカー・ピーターソンが来てくれてとても感動したから。また、創業者が久留米市に寄贈したプールには、ブリヂストン水泳部の元オリンピアンが、プール開きのときに泳ぎに来てくれた。「うわー、かっこよかねー!」と選手の泳ぎを見ていたよ。そういう感動が僕の原点。そんな大好きなブリヂストンで「最高の品質で社会に貢献」を実現したいと思っている。

若い頃から、どうせ仕事するなら世界で仕事したいと思っていた。今は13万人の仲間とチームで仕事をしているけど、やっぱり皆でやると良い仕事ができる。初任配属の広島でも、赴任先の米国でもお客様の「ありがとう」を聞いてきた。印象的に残っているのは、スタッドレスタイヤの「BLIZZAK」を米国で売ったときの話かな。最初は「米国では売れないだろう」と言われていたけれど、結果的には売れて、あるお客様がわざわざ御礼を言いに来てくれた。「『BLIZZAK』のおかげで凍った坂道を登れるようになって、子どもを病院に連れていけた」と。チームで仕事をするからこういうことができるんだと思っている。

話を少し戻すと、Global CEOになったとき、ブリヂストンの業績は落ちていて、さらにその後は新型コロナウイルスの感染拡大で、世の中が大変になった。先行きが見えないし、モノも売れない。こうなったら大事なのは現金。とにかくキャッシュを担保して、会社を倒産させないようにマネジメントした。必死で取り組んだ。今もさまざまな課題はある中で、次の3つのことをずっと一貫して行っている。1つ目は「過去の課題に正面から向き合い、先送りしない」。2つ目は「足元をしっかり、実行と結果に拘る」。3つ目は「将来への布石を打つ」。これらは就任したときに決めたこと。「大変だけど、この3つを一緒にやらないとあかん」と決めた。さまざまな問題がある中で、なんとか皆で、チームでやっていこうと思っている。

迷ったら企業理念に戻る ブリヂストンの強みを生かした取り組みを

次は、サステナブル技術戦略・研究部 リサイクル技術研究課に配属された後藤 章浩さんからの質問です。
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日常生活でも「サステナビリティ」という言葉を聞くようになりましたが、他社で参考にしている会社はありますか?

石橋さん さまざまな会社が、自社の強みや業態の特性に合わせた施策を展開している。僕もいろんな事例を参考にして、経営者の方々と議論もして学んでいるけど、他社の何かをそのままブリヂストンに取り入れるということはなく、あくまでブリヂストンの強みを生かして、競争優位性を確保しようとしている。ブリヂストンの体質や歴史、そして13万人のチームメイトによる組織能力。これらとマッチする必要があるから、他社の取り組みをそのまま取り入れることはできない。

僕が思うブリヂストンの特長は、とにかく誠実な人が多いと思う。きちっと仕事をして、お客様や社会のことを考えて仕事をしてくれる。派手さはなくても、「現物現場」で、チームで働いてくれる。偉そうな人がいたら、「偉そうなことを上から言っていないで、一緒に現場でやろうよ」と。それが僕の考えるブリヂストンのイメージかな。ブリヂストンの企業理念の心構えにも「誠実協調」があるけど、誠実な人が本当に多い。

そして「進取独創」、イノベーション。「BLIZZAK」もそう。「POTENZA」もそう。今だったら「AirFree®」かな。いろんなものが進取独創。これも本当に大切。

それから「現物現場」、これはこれまでの話でもたくさん説明してきた。

最後に「熟慮断行」、これは特に経営にとっては本当に重要。難しい、厳しい局面でも、皆でしっかり考えて、議論して、決めたことは断行する。仕事をするうえで迷ったらこの4つの心構えに戻る。マネジメントとしては常に意識しないといけない。

そして使命である「最高の品質で社会に貢献」は、ブリヂストンの企業理念体系のど真ん中にある。迷ったらこれに帰ってくればいい。これこそがブリヂストンの強みだと思う。質問してくれたことの答えになっていないかもしれないけど、僕は常にこういう風に考えている。

多忙な日々でも“オフ”の時間をつくる大切さ

次は、タイヤ生産技術開発部門 成型生産技術システム制御開発部に配属された林 裕樹さんの質問です。
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石橋さんが、パフォーマンスを落とさないために行っている習慣を教えてください。

石橋さん 僕は経営者だから常に仕事のことを考えている。夜も米国からメールがバンバン飛んでくるし。あんまりこういうことを言うと皆がGlobal CEOになりたがらなくなっちゃうね(笑)。だけど、経営を進める立場として、会社のさまざまな課題について、全部僕の所に集まってくる。それらを解決するにはどうするか、ずっと考え続けないといけないから、心と体も疲れ切る。休みもないからオンとオフの切り替えが本当に難しい。だから、自分で積極的に”オフ”をつくらないとダメ。完全に仕事を忘れる時間が僕には必要なんだ。

僕は絵画とか陶磁器、アンティーク、庭園、神社仏閣とか、美しいものを見るのが好きなので、時間をつくって美術館、骨董市に行ったりする。ミュージカルを見ることや、ジャズを聞くことも好き。場所としては、京都とパリ、最近は奈良も好き。歴史のある街を歴史を勉強しながら歩くのが良い。あとは、おいしいものを食べておいしいお酒を飲むのも良い。温泉も大好き。ゆっくりとお湯に浸かって仕事のことを考えないようにしている。

こういう”オフ”の時間を無理にでもつくって、自分を制御している感じかな。こういうことをしないとずっと仕事をしてしまうから。皆もこれから、オンとオフのバランスを考えながら頑張ってほしい。

さまざまな人との交流が質の高い情報源に

次は、米州・大洋州 鉱山・産業・建設タイヤ・Sol事業部 米州課に配属された松本 悠椰さんからの質問です。
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質の高い情報を得るために、普段からどのようなことを行っていますか?

石橋さん 特別なことはしていない。毎日、新聞や経済誌、海外の新聞も読んでいるし、社外インテリジェンスエージェンシーからも定期レポートがある。あとは社内のいろんな部署がまとめてくれるマネジメント向けのレポートはチェックしている。ただ個人的には、さまざまな業界でトップを務めている方々との交流が、とても良い情報交換の機会になっていると思う。

情報というのは、その人にインプットをされた後、いったん頭の中を通って、その人なりに本質を整理し、会話を通じて交換されていく。こういうコミュニケーションをとることでお互いの信頼関係の構築にもつながる。オフレコの話もたくさん出るんだけど、そういった内容も含めて、本音で会話ができる。お互いの視点や切り口で語り合うのが大事。質の高い情報を得るという意味では、こういう会話が一番かもしれない。
さまざまな質問に真っすぐに答える石橋さん。この後も新入社員の皆さんから多くの質問が寄せられました。引き続き後編でその模様をお伝えします!(タウンホールミーティング冒頭の模様は前編へ)

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