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2025 ブリヂストン グローバルパートナーズカンファレンス

7月17日、原材料、設備、部品、電力、各地区の安全協力会など、世界18カ国197社、総勢330名のお取引先の皆様をお招きし、「2025 ブリヂストン グローバルパートナーズカンファレンス」が開催されました。
このカンファレンスは、Global CEOの石橋さんをはじめ経営陣の皆さんが、パートナー企業の皆様に永年にわたる支援とパートナーシップへの感謝をお伝えするとともに、パートナーの皆様に当社の活動に共感していただき、共創へつなげていく場として、初めて開催したものです。
ご参加いただいたパートナーの皆様の声と共に、カンファレンスの様子をご紹介します。

「共感から共創へ」 持続的な価値共創に向けて

カンファレンス第一部では、初めにGlobal CEOの石橋さんから、“「共感から共創へ」 持続的な価値共創に向けて”をテーマに、当社の経営3軸である「過去:過去の課題に正面から向き合い、先送りしない」「現在:足元をしっかり、実行と結果に拘る」「未来:将来への布石を打つ」に沿って、当社の歴史、経営戦略の全体像、持続的な価値創造に向けた活動を包括的にご説明しました。
まず、パートナーの皆様と共に歩んできた過去を振り返り、創業の地・久留米に始まり、日本各地、アジア、米国、欧州へとパートナーの皆様の輪が広がり、そのサポートのもとに、共に成長・発展を遂げることができたことについて感謝を述べられました。
次に、激動の事業環境において「変化をチャンスへ」と捉え、パートナーの皆様と「共に激動期を勝ち残る」「共に質を伴った成長を実現する」「共に価値を創造する」ことをお伝えし、具体的な活動についてご説明しました。
特に、持続的な価値創造のコアとなる「断トツ商品」の強化には、パートナーの皆様との価値共創が欠かせず、今後に向けても共創を通じた次世代「断トツ商品」のさらなる強化により、パートナーの皆様、商品のエンドユーザーへの価値提供を含めてWIN-WIN-WINの関係構築を実現していくというメッセージをお伝えしました。また、新たな挑戦である、サステナブルなグローバルモータースポーツ用タイヤを起点としてバリューチェーン全体のサステナブル化を一気呵成に進める活動についても、パートナーの皆様との共創を呼びかけました。
そして未来に向けては、社会価値の提供やサステナビリティを中核に推進する探索事業のリサイクルや「AirFree®」など、パートナーの皆様と共に価値を創造し、持続可能な社会を支えていくための活動をご説明しました。
続いて、グローバル調達・内製事業統括部門長 大前さんからは、緊急危機対策年である2025年を皆様と共に勝ち残り、2026年以降の真の次のステージにおける価値創造に向けてパートナーの皆様と共に取り組みたい3つの軸、「サプライチェーン全体の基盤強化」「No.1競争力の実現」「サステナビリティ課題への取り組み」についてご説明し、ブリヂストンとパートナーの皆様が両輪となった「WIN-WINでフェアなパートナーシップ」をベースに、お互いの強みをつなぎ、掛け合わせることで、競争力をさらに高めていきたいとのメッセージをお伝えしました。

ご参加いただいたパートナーの声

パートナーの皆様から、次の共創に向けた歩みを進める共感の声をいただきました。
・石橋さんの「共感から共創」、大前さんの「共に価値創造」という想いを直接お聞きし共感した
・「WIN-WINでフェアなパートナーシップ」の構築に共感した
・パートナーと共創を通じて競争優位性を築いていく姿勢に深く共感した
・今後の方向性や変化に向けた決意を非常に明確に発信していて、一丸となったゆるぎない姿勢を肌で感じた
・危機対策と次の成長を一体で考えるというメッセージに共感し、当社としても意識を高めたいと思った

共に価値を創造する

これまで、パートナーの皆様にはブリヂストンの取り組みに共感いただき、共に価値を創造してきました。
パートナー企業様にも登壇していただき、「共に価値を創造する」事例を紹介いただきました。

「真の次のステージ」に向けて ~東海カーボン株式会社 eco Carbon Black~

東海カーボン様は、炭素製品の総合メーカーで、タイヤの強度を高めるために欠かせないカーボンブラックを生産しています。
カーボンブラックは化石燃料をもとに生産されますが、今後も永続して安定的に確保できる保証はありません。そこで、「タイヤがタイヤに生まれ変わる」未来に向けた共創活動として、使用済タイヤの精密熱分解によって得られる再生カーボンブラック(recovered Carbon Black、以下rCB)を二次処理することで、新品並みの性能を持つカーボンブラック(eco Carbon Black、以下eCB™)を生成するための技術開発プロジェクトを進めています。
「長年培ってきたカーボンブラックに関する高い技術力」と「国内外の強固なサプライチェーン」という東海カーボン様の競争優位性を活かし、rCBをeCBに変換し、タイヤの原材料として「戻す」ことで、燃料として再利用される使用済タイヤを減らしCO₂排出量を削減するだけでなく、炭素資源循環を促進することができます。

※ 「eCB」は、東海カーボン様より商標登録出願中です
ご登壇後、今後の展望について代表取締役社長 長坂さん、執行役員 牧野さんにお話しを伺いました。
Arrow編集部 カンファレンスにご参加いただきいかがでしたか。

東海カーボン 長坂さん 素晴らしい機会を頂きありがとうございます。私たちもeCBをブランディング化して、ブリヂストンのタイヤに使っていただくことで、持続可能な社会の実現に向けて共に取り組んでいます。ぜひこの場に参加しているパートナーの皆様にも同じ感覚を持っていただき、ブリヂストンと共に成長していければと思っています。

東海カーボン 牧野さん
 この共創を進めるなかで、ブリヂストンとは何度も議論をさせていただきました。互いに本音でぶつかり合い議論をすることのできる関係だからこそ、互いに成長することができると考えています。2032年度までにeCBを年間5,000t生産することを目指していますが、ブリヂストンとなら必ず実現できると考えています。

「現物現場」での共創・協働 ~ニシヨリ株式会社 タイヤコード~

ニシヨリ様は、当社と同じ久留米で創業し、現在も久留米に本社を置く老舗繊維加工メーカーで、繊維補強材であるタイヤコードを製造しています。主に航空機用タイヤ向けの補強材をブリヂストンへ供給し、70年以上にわたってパートナーとして共に歩んできました。
これまでの長い付き合いのなかで、ニシヨリ様とブリヂストンは、“現物現場”の対話を重ね、ブリヂストンの技術チームや久留米工場との共同技術開発、生産性向上に向けた改善活動など、さまざまな課題に取り組んできました。
現在は、共創・協働の新たなチャレンジとして、「原材料ロスの削減」に取り組み、年間1億円のコスト削減を目標に掲げています。実現に向けては、“現物現場”の対話を何度も重ね、「作業の見直し」、「製造・加工条件の見直し」、「自動化可能な工程の見直し」を実施し、ブリヂストンとワンチームで、共にこの課題解決に取り組んでいます。
ご出席された営業部長 福田さんにお話しを伺いました。
Arrow編集部 カンファレンスにご参加いただきいかがでしたか。

ニシヨリ 福田さん これまで長いお付き合いのなかでもこのような機会は初めてです。石橋さん、大前さんのメッセージはもちろんですが、パートナーの皆さんと交流する場を頂けたことで、これまで以上にパートナーシップを持って共に成長し競争力を高め、そして描く将来のビジョンに向けて共に成長するという力強いメッセージを感じました。今回の発表では、これまでブリヂストンと共に歩んできた取り組みと現在の挑戦をお伝えしました。他のパートナーの皆様には、“現物現場”で対話を重ねながら取り組んだ活動に共感いただければ幸いです。

営業本部長 福田 竜也さん

東海カーボン様、ニシヨリ様のプレゼンに関するパートナーの声

・ブリヂストンとの関係性の深さやお互いの信頼関係の強さに驚かされ、家族的な関係性を感じた
・パートナーとブリヂストンの協働や結束の強さを知ることができました
・「共に価値を創造する」「共に成長する」ことを長年途切れることなく実践していて、自分たちもそのような強い信頼関係を築けるよう精進したい
・ハードルが高い挑戦に取り組んでいる姿勢に共感した
第2部では、懇親の場が設けられ、ブリヂストンとパートナー、パートナー同士が交流を深めました。
カンファレンスにご参加いただいたパートナーの中から、株式会社クラフティア(以下、クラフティア) 代表取締役 社長執行役員 石橋 和幸さん、Southland Rubber Co.,Ltd.(以下、Southland Rubber) Managing Director Ng Tze Kiatさんに、お話を伺いました。

Arrow編集部 カンファレンスにご参加いただき、いかがでしたか。

クラフティア 石橋さん パートナーの皆様の勢いや熱意、一体感を感じることができ、石橋さんの「将来のために今何をするのか」というメッセージからも非常に熱意を感じました。クラフティアは九州から始まった会社ですが、昭和49年にブリヂストン栃木工場のお仕事をさせていただいたことがきっかけで、首都圏で事業を拡大していきました。当時からブリヂストンに育てていただき、共に成長することができたと感じています。これからも共に成長し続けることができればと考えています。

Arrow編集部 これからの成長に向けて、共創していきたいことはありますか。

クラフティア 石橋さん 私たちは工事屋なので、電気・空調工事を通じて、ブリヂストン従業員の皆さんが快適な作業環境の中で仕事ができるようお手伝いをできればと考えています。また、そのような作業環境を整えるなかで、環境やサステナブルの観点でも貢献していきたいと考えています。

※2025年10月から、株式会社九電工から株式会社クラフティアに社名が変更されました

代表取締役 社長執行役員 石橋 和幸さん

Arrow編集部 カンファレンスにご参加いただき、いかがでしたか。

Southland Rubber Kiatさん 石橋さんから直接お話を聞くことができる素晴らしい機会でした。Bridgestone E8 Commitmentやサステナビリティへの取り組みは私たちの未来の礎になっています。パートナーとして同じ方向を向いていると再度確信することができました。

Arrow編集部 これからの成長に向けて、共に乗り越えたいことはありますか。

Southland Rubber Kiatさん 需要の変動に備えた在庫確保のためのプロジェクトや、タイヤにとってより高品質でより高いパフォーマンスを発揮するゴムの開発に取り組んでいます。これまでもたくさんの協働がありましたが、これからも共に成長し、価値を創造していけるよう歩み続けたいです。

Managing Director Ng Tze Kiatさん

ご参加いただいたパートナーの声

・石橋さんから直接お話を聞くことができ、ブリヂストンの考え方や今後の方針が良く分かった
・品質面を中心に定期的な対話を実施しており、真摯な対話をしている実行力にも共感した
・将来を見据えた取り組みを聞き、私たちもついて行かないといけないと感じた
・目の前にある課題にブリヂストンと取り組む意義を再認識する事ができた
・私たちの技術力向上とブリヂストンのNo.1競争力を実現し、激動期を勝ち残りたい
・共に日本発のグローバル企業として、世界に存在感を示して行きたい
・マネジメントの皆さんと交流する機会を頂けてよかった
・他社様のプレゼンテーションをお聞きすることで、社内に持ち帰り取り込めるものは参考にしたい
・ブリヂストンの取り組みや成長が常に社会への貢献と共にあること、全てのステークホルダーへの貢献を最大化を目指いていることに感銘を受けた
カンファレンスの事務局を務めた(株)ブリヂストン 調達戦略企画部長の髙浪 耕二郎さんにお話を伺いました。
SBUや部門の垣根を越えた120名の社内関係者の方々に多大なるご支援・ご協力を頂きながら約1年間を掛けて準備を進め、初めてのグローバルパートナーズカンファレンスを無事終えることが出来ました。
ブリヂストンを永年にわたり支えてくださっているパートナーの皆様へ直接感謝の気持ちをお伝えすると同時に、改めてブリヂストンの想いに共感いただきファンになっていただく、そして、共創へのギアシフトのきっかけとなる場を皆様と共に創り上げることができたと感じています。また、お集まりいただいたパートナー1社1社との長い歴史や深いご縁を改めて実感するとともに、パートナーの皆様がいなければ、ブリヂストンのモノづくりが成り立たない当たり前の事実を強く再認識する機会ともなりました。
「真の次のステージ」に向け、これまで以上にパートナーの皆様の声に真摯に耳を傾け、WIN-WINかつフェアなパートナーシップをベースに、共に質の伴った成長に資するグローバル調達活動を部門全員で推進してまいります。変わらぬご協力と連携を引き続きよろしくお願いいたします。

2025 ブリヂストングローバルパートナーズカンファレンス事務局の皆さん(左上、髙浪さん)


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