ブリヂストン初!使用済タイヤの精密熱分解パイロット実証プラント、関工場で起工
10月21日、関工場において、使用済タイヤの精密熱分解パイロット実証プラントの起工式が執り行われました。
起工式とは、工事を始める前に施工主が神主を招き、土地、建物、地元の神様に工事の安全と成功を祈願するために行う儀式です。今回の起工式には、建設主の株式会社ブリヂストンに加え、施工主の東芝プラントシステム株式会社、来賓として地元自治体の関市、経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)および関工業団地協同組合のプロジェクト関係者等、総勢32名が参列しました。
起工式とは、工事を始める前に施工主が神主を招き、土地、建物、地元の神様に工事の安全と成功を祈願するために行う儀式です。今回の起工式には、建設主の株式会社ブリヂストンに加え、施工主の東芝プラントシステム株式会社、来賓として地元自治体の関市、経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)および関工業団地協同組合のプロジェクト関係者等、総勢32名が参列しました。
ブリヂストンが使用済タイヤの水平リサイクルに取り組む理由
世界の人口は2050年には、96億人に達する見込みで※1、それに伴って自動車保有台数も現在の1.5倍に増加すると言われています※2。人口増加に伴い、タイヤの需要も増加し、限られた資源の中で需要拡大に対応するため、原材料の安定的な調達が必要となります。こうした背景から、ブリヂストンは化石資源由来の原材料を再利用し、資源循環の向上を目指しています。
加えて、脱炭素・脱化石燃料への転換の流れが進み、企業のサステナビリティに対する責任も大きくなっています。タイヤは、ゴムだけでなく、スチールや繊維、カーボンブラックなどさまざまな原材料からなる複合製品のため、サーマルリサイクル(燃料利用)でのリサイクルが中心となっています。サーマルリサイクルでは、資源を燃焼して発生する熱を発電などに再利用するものの、CO2を排出し、資源そのものの再利用ができないのが大きな課題です。
そこで、ブリヂストンは、「使い終わったタイヤを、新しいタイヤに生まれ変わらせる」という、より高度なタイヤの水平リサイクルに取り組んでいます。タイヤをタイヤに生まれ変わらせることで資源循環性を高め、CO2排出量の削減に貢献していく取り組みを「EVERTIRE INITIATIVE」と名付け、2022年より共創パートナーと共に早期社会実装を目指して取り組んでいます。
※1 出典:国連世界人口推計(2024年度)
※2 出典:International Energy Outlook 2023(EIA)
加えて、脱炭素・脱化石燃料への転換の流れが進み、企業のサステナビリティに対する責任も大きくなっています。タイヤは、ゴムだけでなく、スチールや繊維、カーボンブラックなどさまざまな原材料からなる複合製品のため、サーマルリサイクル(燃料利用)でのリサイクルが中心となっています。サーマルリサイクルでは、資源を燃焼して発生する熱を発電などに再利用するものの、CO2を排出し、資源そのものの再利用ができないのが大きな課題です。
そこで、ブリヂストンは、「使い終わったタイヤを、新しいタイヤに生まれ変わらせる」という、より高度なタイヤの水平リサイクルに取り組んでいます。タイヤをタイヤに生まれ変わらせることで資源循環性を高め、CO2排出量の削減に貢献していく取り組みを「EVERTIRE INITIATIVE」と名付け、2022年より共創パートナーと共に早期社会実装を目指して取り組んでいます。
※1 出典:国連世界人口推計(2024年度)
※2 出典:International Energy Outlook 2023(EIA)
実証機導入からパイロット実証プラント建設へ
2023年には、東京都小平市のBridgestone Innovation Parkに実証機を導入し、精密熱分解試験を開始。使用済タイヤから分解油や再生カーボンブラックといった生成物を回収する技術開発を、さまざまなパートナーとの共創活動を通じて進めてきました。この基盤技術を基に、今回、関工場内に建設するパイロット実証プラントでは、量産を見据えた技術実証が進められる他、安定した連続運転に必要なプロセス設計や品質管理などの知見の獲得、プラント操業のノウハウ構築に加え、ケミカルリサイクルの実現を支える人財育成、そして使用済タイヤのタイヤチップの輸送・受⼊、生成物の出荷といった社会実装に向けたロジスティクス面の検討も行われる予定です。
パイロット実証プラントは、2027年の竣工を予定しており、使用済タイヤの最大処理能力は年間7,500トンになる予定です。これは、乗用車用タイヤ 約100万本に相当します※3。
※3 JATMA 「タイヤのLCCO2算定ガイドライン ver3.0.1」 中記載の使用済タイヤ重量:7.3kg/本 (PC 一般タイヤ) より試算
※3 JATMA 「タイヤのLCCO2算定ガイドライン ver3.0.1」 中記載の使用済タイヤ重量:7.3kg/本 (PC 一般タイヤ) より試算
ブリヂストンにとって世界で初めての挑戦となる、水平リサイクルの実現に向けたパイロット実証プラント。持続可能な社会の実現に向けて、着々と取り組みが進められています。2027年が待ち遠しいですね!
リサイクルプロジェクトメンバーの皆さんから
本プロジェクトでは、2022年よりパイロット実証プラントのコンセプト策定から基本・詳細設計まで進めてきました。今回、無事に起工式を執り行うことができたのは、関工場をはじめとするさまざまな社内関係部署の皆さんの温かくも強力なサポートのおかげです。この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!
起工式は、あくまでスタート地点です。まずは、「安全はすべてに優先する」ことを徹底した上で、実証プラントの建設を進め、計画通りにスケールアップ検証を開始することを目指します。そして、将来の社会実装を必ず成功させるという決意のもとこれからもチャレンジし続けます!
皆さんの応援、引き続きよろしくお願いします。
起工式は、あくまでスタート地点です。まずは、「安全はすべてに優先する」ことを徹底した上で、実証プラントの建設を進め、計画通りにスケールアップ検証を開始することを目指します。そして、将来の社会実装を必ず成功させるという決意のもとこれからもチャレンジし続けます!
皆さんの応援、引き続きよろしくお願いします。
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