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魅力的な商品と両輪となるモノづくり 「最高の品質」を実現するために

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ブリヂストンの重要課題である「魅力的な商品とモノづくり」。この「モノづくり」において、国内の生産現場でモノづくりに携わる皆さんと、取締役 代表執行役 EAST CEOの田村さん、執行役 CMO (Chief Manufacturing Officer) の細さんが座談会を実施し、皆さんの取り組みや想いを語り合っていただきました。今回は「最高の品質」の実現に向けて語り合う皆さんの様子をご覧ください!
田村さん ブリヂストンの強みである「魅力的な商品」を支えているのは、現場で日々、「モノづくり」に携わっている皆さんです。今日は普段の仕事で感じていること、心掛けていることなど、ぜひ皆さんの声を聞かせてください。

(株)ブリヂストン 取締役 代表執行役 EAST CEO 田村さん

細さん 田村さんのおっしゃるとおり、ブリヂストンの「魅力的な商品」は製造拠点で働く皆さんがつくり、販売スタッフを通じてお客様に届けています。ブリヂストンの不変の使命は昔も今も「最高の品質で社会に貢献」。世の中に最高の品質の商品を届けるために、普段取り組んでいることを教えてくれますか?
彌吉さん 私は鳥栖工場で乗用車用タイヤの検査工程を担当しています。検査は人の目で行うもので、鳥栖工場の検査工程全員、誰が検査をしても同じ品質のものを市場に流せるよう、日々、こだわっているのは「意識」「仕組み」「技術」の3つです。「意識」の面では品質教育を通じた不良品の検出力の向上、「仕組み」の面では検査ステップの定期的な見直しと仕組み化、「技術」の面ではアイカメラの活用による目視に特化した検査など、それぞれで取り組みを進めています。
また、不良品が発生した際は、不良品につながる事象を検査工程の前で潰せるよう、こまめに上流工程にフィードバックすることも心掛けています。

(株)ブリヂストン 鳥栖工場 品質保証課 検査係 主任 彌吉さん

細さん 製造現場の本当のあるべき姿って、「検査が要らない状態」だと思うんですよね。そのためにも上流工程で不良品につながる要因を潰していく必要があって、彌吉さんたちが心掛けているタイムリーなフィードバックっていうのは、まさにこのための活動。上流工程の皆さんにとっては後工程の検査工程は「お客様」なので、お互いが最高の品質を目指して、密にコミュニケーションを取ることが、「魅力的な商品」につながっていると思います。

(株)ブリヂストン 執行役 CMO (Chief Manufacturing Officer)  細さん

田村さん 私は製造出身ではないのですが、細さんの言うとおり、「後工程はお客様」という考えは、他のどんな仕事でも言えることです。例えばビジネスパートナーに送るメールひとつをとっても、文面の品質がしっかりしていないと、相手には正しく内容が伝わらない。「何を書いて、どうお願いするのか?」は、私が若い頃、まだFAXを使っていた時代から厳しく指導されてきました。そういう意味では、製造でもそれ以外の部署でも、「後工程に最高の品質のものを」というマインドは、ブリヂストンに根付いているのだと思います。他の工場の取り組みもぜひ聞きたいですね。
児嶋さん 私はスチールコード(以下、SC)を生産している佐賀工場で、鉱山・建設車両用タイヤ「Bridgestone MASTERCORE」のコア技術である、「Metal Surface Coating Technology(以下、MSC)」コードの製造工程を担当しています。細い金属の線を撚り合わせて、SCとして仕上げていくのですが、MSC 工程ではコードの表面に特殊なコーティングを施します。現在はある方法でコードに薬液を塗布しているのですが、細い金属線の隙間に薬液が染み込みすぎたり、逆にそれらを洗浄の工程で洗い流しすぎたりすることがあります。そこで、現在の方法とは全く異なる、新しい薬液のコーティング方法の実現に向けてプロジェクトが始動しています。金属線が薬液に浸りすぎるリスクが減り、品質のバラつきの低減につながるのではないかと期待も大きいです。製造課としても積極的に意見を出して、さまざまな部署と連携し、実現に向けた検討を進めていきます。

(株)ブリヂストン 佐賀工場 製造第2課 第2SC係 児嶋さん

細さん 現場の感覚に基づいた改善は、とても大切で、効果につながりやすいと思います。コード表面の薬液の過不足解消で品質向上を狙っていく、素晴らしいですね。他の方はいかがでしょうか。
森さん 私は熊本工場でクローラの製造を担当しています。日頃重視しているのは、小さな変化に早く気づいて、見える化をすること。さまざまな部署と協働して、部門横断のCFTをつくって、品質の安定化を目指しています。例えば品質向上の一環で設備稼働の安定化に成功すれば、生産性向上にもつながり、担当者のモチベーションも上がります。今、私たちが注力しているのは、クローラの地面に接する部分(タイヤにおけるトレッド部分に該当)の形成不良ゼロ。彌吉さんがおっしゃったように、前工程で不良品につながる原因を潰していくことで、検査工程の負担も減らすことができています。

※ CFT:Cross Functional Teamの略。課題の解決を目指し、部門を横断してさまざまなメンバーが協働することを狙い結成される

(株)ブリヂストン 熊本工場 製造第2課 第1クローラ係 森さん

細さん 「小さな変化に早く気づく」。とても重要なことだと思います。私が最初に配属された現場は防府工場だったのですが、当時お世話になった職長さんが「今日はゴムの臭いが違う」といったことをよくおっしゃっていました。このように、理屈では説明できない違和感に気づくことが改善のスタート。こういう違いに気づけるメンバーがそろっている工場が一番強いです。一方で、一部の優秀なチームだけが改善を進めようとする工場は必ずしも強くならない。現場で働く全員が「今日はここが違うかも?」と、違和感に気が付けるような工場を目指してほしいです。多角化事業の拠点はいかがですか?
藤田さん 私はブリヂストンスポーツの関工場でゴルフボールの製造を担当しています。ゴルフボールの外側である、外皮の成型過程で、どうしても表面に「バリ」と呼ばれる不要な突起が残ることがあります。これらは機械で丁寧に処理するのですが、どうしてもその機械の設定・調整には作業者のカンコツが必要。作業者の力量が製品の出来に反映されやすい工程です。
そこで現場では、長年の経験者を講師役として、経験の浅い作業者にゼロからOJTで指導を行い設定・調整のコツを徹底的に伝えています。胸を張って高品質と言える、メイド・イン・ジャパンのボールをつくっているのは関工場だけなので、日々、その誇りをもって製造の仕事に取り組んでいます。

ブリヂストンスポーツ(株) 関工場 ボール製造U 藤田さん

細さん チームの中で技術や経験を伝え合うことはとても大事ですね。そうやって品質改善のマインドやスキルが現場内に浸透していくことで、強い工場、強いブリヂストンの実現につながっていくと思います。チームや組織での取り組みという観点で、他の工場ではいかがですか?
築地原さん 私は久留米工場で航空機用タイヤ(以下、ACタイヤ)の成型を担当しています。ブリヂストンの全ての商品に最高の品質は求められますが、なかでもACタイヤは一度に多くの方を乗せる航空機に装着されるものです。「タイヤの品質が数多くの命に直結する」ということを、常に頭に置いて仕事をしています。
藤田さんの職場と同じように、久留米工場でもベテランから若手への指導は徹底して行われています。私が若い頃に先輩から教わった言葉は「目配り・気配り・タイヤ貼り」。ACタイヤの製造工程も自動化が進んできましたが、手を使って、目でしっかりと見て行う作業はまだまだ残っていますので、注意深く目配りをすることが必要です。そして気配りの意識もしっかりと持って、モノづくりと向き合うことで初めて、最高の品質のタイヤができると思っています。これからもこの言葉や、創業の地としてのプライドを後輩たちにしっかりと伝えていきたいです。

(株)ブリヂストン 久留米工場 製造部 製造第2課 AC・PN係 築地原さん

田村さん 久留米工場、そして小平の東京ACタイヤ製造所に行くと「俺たちが世界の空を支えているんだ」という誇りがすごく伝わってくるんですよね。この瞬間にも世界ではたくさんの航空機が空を飛んでいて、その多くにブリヂストンのタイヤが装着されています。それらたくさんの航空機を、久留米や小平のチームがしっかりと支えている。これからも誇りをもって最高のタイヤをつくっていってほしいです。
大島さん 私は栃木工場で精練工程を担当しています。栃木でも他の工場と同じように、小集団活動を通じて、品質をはじめとしたさまざまな改善を進めています。一方で、経験の浅い後輩に、いきなり「改善をやろう」と言っても「できない」と思われてしまうので、「最初の一歩」を踏み出すきっかけをつくることを心掛けています。良くなった、悪くなったという変化はなるべく定量化して、データを一緒に見ることも大切です。お互いに納得することで一緒に前に進むことができますし、何かのきっかけでグーンと伸びる若手は多いので、大事なポイントだと思っています。
一方で、年上の先輩へのアプローチの際は、特に「配慮はするけど、遠慮はしない」ということを意識しています。相手の立場や経験にリスペクトの気持ちをもちつつ、言うべきことはしっかりと言い合える、そういうコミュニケーションのできるチームを目指しています。

(株)ブリヂストン 栃木工場 製造部 製造第1課 精練係 大島さん

田村さん 「配慮はするけど、遠慮はしない」、とても良い言葉ですね。会社なので上司や部下、先輩や後輩、そして異なる部署同士など、さまざまな関係性があり、お互いを思いやる気持ちはもちろん大切です。一方で、相手のことを考えながらも意見や主張を言い合うことも、問題を解決したり、ビジネスを前に進めたりするためには必要なことですよね。


―― 「最高の品質」の実現に向けて現場で奮闘する皆さんのお話、いかがだったでしょうか。続く中編では「競争力のあるコスト」後編では「世界をリードする日本のモノづくり」について、皆さんの取り組みや想いを語り合っていただきましたので、これらもぜひご覧ください!

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