タイヤが原材料に戻る未来へ!熱分解リサイクルの検討が進んでいます

ブリヂストンは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供する会社であり続けること」をビジョンとして掲げ、サステナビリティを経営の中核に据えています。ネイチャーポジティブ※1な世界への貢献を見据え、バリューチェーン全体でカーボンニュートラル化やサーキュラーエコノミーの実現への取り組みとビジネスモデルを連動させる「サステナビリティビジネス構想」の実現に向けた取り組みを進めています。
※1 ネイチャーポジティブ:自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性・自然資本の損失を止め、反転させることを意味しており、事業活動による生物多様性・自然資本への負荷を低減し、自然の恵みを維持し回復させ、自然資本を持続可能に利用する社会経済活動への変革が意図されています。
※1 ネイチャーポジティブ:自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性・自然資本の損失を止め、反転させることを意味しており、事業活動による生物多様性・自然資本への負荷を低減し、自然の恵みを維持し回復させ、自然資本を持続可能に利用する社会経済活動への変革が意図されています。
タイヤを「創って売る」タイヤ事業と、お客様がタイヤを「使う」段階で価値を提供するソリューション事業に加え、探索事業として、タイヤをゴム・原材料などに「戻す」リサイクルの事業化を進め、各事業を連動させることで、価値の増幅・拡大を図っていきます。
このタイヤをゴム・原材料などに「戻す」リサイクル事業の実現を加速するため、ブリヂストンは使い終わったタイヤが新たなタイヤとして生まれ変わり、「循環」する社会の実現を目指す活動、”EVERTIRE INITIATIVE”を推進しています。
このタイヤをゴム・原材料などに「戻す」リサイクル事業の実現を加速するため、ブリヂストンは使い終わったタイヤが新たなタイヤとして生まれ変わり、「循環」する社会の実現を目指す活動、”EVERTIRE INITIATIVE”を推進しています。
その中のプロジェクトの一つとして、ブリヂストンはENEOS株式会社と、使い終わったタイヤからタイヤ素原料を製造するケミカルリサイクル技術を共同開発しています。現在、日本において使用済タイヤは主に発電などに使われる燃料として有効利用されていますが、多くのCO2を排出してしまいます。そこで、このケミカルリサイクル技術を確立することで、バリューチェーンにおけるさらなる資源循環性の向上やCO2排出量の削減に大きく貢献することが期待されています。
先日行われた従業員向けリサイクル事業アンケート※2において、「もっとよく知りたい」の声が多かったブリヂストン×ENEOSプロジェクトの技術進捗について今回は詳しくご紹介します。
※2 リサイクル事業準備室が行ったアンケート。期間:2023年2月17日~3月1日 対象:(株)ブリヂストン従業員(全基幹職、開企職、事企職 除く常務役員以上)
先日行われた従業員向けリサイクル事業アンケート※2において、「もっとよく知りたい」の声が多かったブリヂストン×ENEOSプロジェクトの技術進捗について今回は詳しくご紹介します。
※2 リサイクル事業準備室が行ったアンケート。期間:2023年2月17日~3月1日 対象:(株)ブリヂストン従業員(全基幹職、開企職、事企職 除く常務役員以上)
開発中のリサイクルプロセスでは、使い終わったタイヤを無酸素状態で蒸し焼きにすること(精密熱分解)で得られる分解油を石化原料(ナフサ等)化し、この石化原料から合成ゴムの素原料であるブタジエン等の化学品を製造します。また、熱分解の過程で生成される再生カーボンブラックはタイヤの原材料として活用します。ブリヂストンがタイヤ・ゴム事業を通じて培ってきた高機能ゴムなどの高分子素材の設計技術、そしてENEOSの原油精製技術や基礎化学品製造に関する基盤技術を融合し、このリサイクル技術の確立を目指しています。
この新たなリサイクルプロセスの確立に向けた検討が着々と進められていますが、4月5日には、小平技術センターにて「タイヤ熱分解小型実証機 起動式」が行われました。
起動式の前には、神主様によるお祓いやご祈祷が行われました。プロジェクトに携わっている(株)ブリヂストンの関係者や、実証機の設計・製作に携わった会社の関係者が同席し、全員で実証試験の安全と成功を祈願しました。
そしていよいよ起動式です。関係者が固唾を飲んで見守るなか、(株)ブリヂストン ソリューション・探索・化工品事業開発管掌の草野さんが起動ボタンを押します。
現在は装置の試運転やデータ収集など、実証試験前の準備段階ですが、試験開始後は使用済タイヤのサンプルからオイルやカーボンブラックを生成する熱分解実験を行い、これら生成物の品質を最大化すべく、技術開発を進めていきます。下の写真は東京・小平にあるBridgestone Innovation Park内のOpen Innovation Hubに展示されているサンプルですが、実証試験で得られた実際の生成物が見られる日も、そう遠くないようです。
また、今回の実証機の設計に携わってきたリサイクルプロジェクトメンバーの皆さんがこの実証試験への想いを語ってくれました。
<リサイクルプロジェクトメンバーのコメント>
「今回のタイヤ熱分解実証試験は、2021年4月のプロジェクト発足当初より検討を進めてきました。本実証試験では、分解ガスや分解油等の流体を生成物として取扱い、連続的に制御することが求められます。新たな技術領域へのチャレンジであり、検討の過程で苦労も多くありました。引き続きプロジェクトメンバーで協力し、タイヤがタイヤに生まれ変わる「循環」社会実現へ向け、断トツ技術の開発を目指していきます!」
「今回のタイヤ熱分解実証試験は、2021年4月のプロジェクト発足当初より検討を進めてきました。本実証試験では、分解ガスや分解油等の流体を生成物として取扱い、連続的に制御することが求められます。新たな技術領域へのチャレンジであり、検討の過程で苦労も多くありました。引き続きプロジェクトメンバーで協力し、タイヤがタイヤに生まれ変わる「循環」社会実現へ向け、断トツ技術の開発を目指していきます!」
Arrowではこれからも持続可能な社会の実現へ向けたさまざまな取り組みを紹介していきます。
ブリヂストン×ENEOSの タイヤケミカルリサイクル共創
引用元: YouTube
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旧サイトでの6月末時点いいね数:191 コメント数:8
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