知って納得! ブリヂストン講座 THEME 「BCMA」

BCMAでブリヂストンはどんな風に変わっていくのかな? 和田さん、教えて〜〜!

私が解説します!

(株)ブリヂストン
グローバルBCMA・技術戦略部門
G-BCMA企画管理課
和田 正樹さん
BCMAとは?その狙いは?
タイヤを、骨組であるカーカス、補強帯のベルト、表面のトレッドの3つのモジュール(パーツの集合体)に分け、モジュール1と2を異なる商品間で共有、開発から生産・販売のバリューチェーンをシンプル化し、トレッド部分で性能をカスタマイズ、差別化するという技術です。

BCMAで創出される効果をタイヤ生産の現場を事例に紹介します。工場では一日にたくさんの種類のタイヤを生産しており、使用する部材のバリエーションも豊富です。BCMAを適用したタイヤは、異なる商品の間でモジュール(パーツの集合体)を共有しますので、部材が統合され、切替が必要なくなります。ここがポイントです。部材の切替がなくなることで、生産の効率が上がることは皆さんもご想像頂けるかと思いますが、効果はそれだけではなく、切替屑が削減でき、連続的に生産することによって品質も安定します。また、同じ部材を使いますので、個々の部材を載せておく台車も削減されていくなど、さまざまな場面でタイヤ生産がシンプルになっていくと考えています。ここでは、タイヤ生産の現場を事例にご紹介しましたが、実はBCMAの効果はこれだけではなく、タイヤがモジュールで創られるという事を起点に、タイヤを創って売るオペレーション全体がどんどんシンプルになるのではないかなと日々考えています

工場のオペレーションがシンプルになっていくことで、さまざまなコスト削減の可能性があるんだね!

既に「BLIZZAK VRX3」などのタイヤにBCMAは適用されています。VRX2とVRX3のモジュールを共用することで、生産、物流などバリューチェーン全体の効率化やコスト削減の効果も出てきています

部分最適からバリューチェーンの全体最適へつながるんだね!
ENLITEN®×BCMAの融合で価値創造を目指す

グローバルBCMA・技術戦略部門は、グローバル商品戦略および商品企画機能と連動した形でグローバルBCMAを企画し、各SBUに配置されたバリューチェーン連携をリードするチーフエンジニアチームとも連動しながら、グローバルで確実なBCMA実行化を進めていきます。効果最大化のためにはバリューチェーン全体を繋ぐことがとても大切です。みんなでBCMAを起点とした新たなバリューチェーン構築を目指しましょう!

生産性の向上とコスト削減、更にはお客様のニーズにあわせた性能を発揮できるBCMA。みんなが一丸となってバリューチェーン全体で進めていくことが大事なんだね!和田さん、ありがとうございました!
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