「日常」を止めないために-被災地を支えるためにブリヂストンができることー免震ゴムが医療継続に貢献
令和6年能登半島地震で被災されたグループ従業員やご家族の皆様、お取引先様、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
ブリヂストングループは、事業や支援活動を通して、被災地の復旧・復興に貢献しています。
ブリヂストングループは、事業や支援活動を通して、被災地の復旧・復興に貢献しています。
免震ゴムが守ってくれた能登の医療

社会医療法人財団 董仙会(とうせんかい)本部 常務理事
神野厚美様
本館の新築時に、バリューエンジニアリング※1として免震構造を提案され、地震に非常に強い構造として以前から興味があったため、免震装置の導入に踏み切りました。
免震装置により上階での揺れが低減されるため、梁を扁平にできるなど居住空間が充実し、デザイン性に富んだ空間となり、将来的な改修にも対応しやすいといった地震発災以前からもメリットを感じていました。
今回の地震では、免震ゴムが威力を発揮し、高減衰ゴムと通常のゴムが連携して揺れを吸収し、建物を守ってくれました。
「力強く守り、そして元に戻してくれた!!」そう実感した瞬間です。手術室では、細かな物品を扉のないスチール棚に置いていますが、落下したものは全くありませんでした。地震後の片付けも、耐震建物と比べると非常に少なく済んだので、負担も大きく軽減できました。
発災後に電気系統も破損することなく、通常と変わらない医療を提供できたことは、奇跡です。
ケガキ板※2の軌跡は、能登の奇跡です。
※1:製品やサービスの「価値」を、必要とされる「機能」と「コスト」の関係でとらえ、システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法のこと。
※2:地震により通常の建物の位置からどのくらい移動したかを記録する、免震装置の一部
免震装置により上階での揺れが低減されるため、梁を扁平にできるなど居住空間が充実し、デザイン性に富んだ空間となり、将来的な改修にも対応しやすいといった地震発災以前からもメリットを感じていました。
今回の地震では、免震ゴムが威力を発揮し、高減衰ゴムと通常のゴムが連携して揺れを吸収し、建物を守ってくれました。
「力強く守り、そして元に戻してくれた!!」そう実感した瞬間です。手術室では、細かな物品を扉のないスチール棚に置いていますが、落下したものは全くありませんでした。地震後の片付けも、耐震建物と比べると非常に少なく済んだので、負担も大きく軽減できました。
発災後に電気系統も破損することなく、通常と変わらない医療を提供できたことは、奇跡です。
ケガキ板※2の軌跡は、能登の奇跡です。
※1:製品やサービスの「価値」を、必要とされる「機能」と「コスト」の関係でとらえ、システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法のこと。
※2:地震により通常の建物の位置からどのくらい移動したかを記録する、免震装置の一部
地震の恐怖から心も守る

(株)ブリヂストン 建築ソリューション事業企画部 免制震事業企画課
谷 佑馬さん
免震構造の建物は、地盤と建物の間に免震層を設け、設置された免震装置が、地震による揺れを吸収します。建物に伝わる揺れは耐震・制震構造に比べ遥かに小さくなります。そのため、建物や中にいる人々、設備や家財などの資産を守るだけではなく、地震に対する恐怖から心も守ることができるのが、免震構造の一番の特徴です。それを足元から支えることが、免震ゴムの大きな役割です。
地震後もインフラ機能を維持
過去の大地震では多くの建物や社会インフラにも大きな被害が発生しましたが、免震建物には機能が維持できないほどの被害はありませんでした。そのため地震後の復旧が早く、免震化された病院や庁舎、消防署などは地震直後でも機能を維持し、迅速な救命活動や避難所としての活用など、災害対応の拠点として大いに貢献しました。
そうした経験から、医療機関をはじめ製薬会社の研究所・生産工場、社会インフラであるデータセンターなどの建物の免震化が進んでいます。その一方で、2023年時点で免震化されている医療機関の建物は全体の10%以下に留まります。更なる免震普及が課題となっているため、ブリヂストンでは需要創造活動にも力を入れています。
今後、今回の能登半島地震で揺れの大きかった地域にある免震ゴム納入物件の点検や、技術サービスの要請に速やかに対応し、免震ゴムトップメーカーとして、より社会の期待に応えていきます。
地震後もインフラ機能を維持
過去の大地震では多くの建物や社会インフラにも大きな被害が発生しましたが、免震建物には機能が維持できないほどの被害はありませんでした。そのため地震後の復旧が早く、免震化された病院や庁舎、消防署などは地震直後でも機能を維持し、迅速な救命活動や避難所としての活用など、災害対応の拠点として大いに貢献しました。
そうした経験から、医療機関をはじめ製薬会社の研究所・生産工場、社会インフラであるデータセンターなどの建物の免震化が進んでいます。その一方で、2023年時点で免震化されている医療機関の建物は全体の10%以下に留まります。更なる免震普及が課題となっているため、ブリヂストンでは需要創造活動にも力を入れています。
今後、今回の能登半島地震で揺れの大きかった地域にある免震ゴム納入物件の点検や、技術サービスの要請に速やかに対応し、免震ゴムトップメーカーとして、より社会の期待に応えていきます。
耐震構造の違い
【耐震構造】 建物自身の力で揺れに耐える
建物に伝わる揺れに大きな加速度が発生し、建物内部の設備や家財が倒れるなどの現象が発生する。
また、設計想定以上の大地震が発生すると、壁、柱、梁が損傷することで、建物自体が倒壊することを防ぐ。
【制震構造】 揺れをダンパーで吸収
揺れが建物に伝わる点は耐震構造と同じだが、壁・柱・梁に設置された専用のダンパーで揺れを吸収する。それにより、壁・柱・梁の大きな損傷を防ぐ。
【免震構造】免震装置が揺れを吸収
地盤と建物の間に免震層を設け、設置された免震装置により地震エネルギーを吸収する。建物へ伝わる揺れは耐震・制震構造に比べ遥かに小さい。
建物に伝わる揺れに大きな加速度が発生し、建物内部の設備や家財が倒れるなどの現象が発生する。
また、設計想定以上の大地震が発生すると、壁、柱、梁が損傷することで、建物自体が倒壊することを防ぐ。
【制震構造】 揺れをダンパーで吸収
揺れが建物に伝わる点は耐震構造と同じだが、壁・柱・梁に設置された専用のダンパーで揺れを吸収する。それにより、壁・柱・梁の大きな損傷を防ぐ。
【免震構造】免震装置が揺れを吸収
地盤と建物の間に免震層を設け、設置された免震装置により地震エネルギーを吸収する。建物へ伝わる揺れは耐震・制震構造に比べ遥かに小さい。
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