• TOP
  • 記事
  • リベンジをかけ従業員チームがメディア4耐に参戦!

リベンジをかけ従業員チームがメディア4耐に参戦!

やっほ~。ようやく涼しくなり、モータースポーツシーズンもクライマックスを迎えているね。今回は、9月21日に行われた「第35回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース(メディア4耐)」をレポートするよ!
メディア4耐は、普段モータースポーツの走る楽しさを伝えているメディアの人が、走る楽しさを自ら体験して伝えるべく、レース仕様のロードスターで4時間の耐久レースに挑むレース。初代ロードスターが発売された1989年から毎年行われ、今年で35回目を迎える伝統のあるレースで「最も長く続いている自動車のワンメイクレースシリーズ」としてギネスにも認定されたんだ。そして、今年からは環境に配慮したカーボンニュートラル燃料(CNF)を使うようになったよ。
ブリヂストンは一昨年から従業員がチームを組んで参戦し、その年はゴール前で惜しくもガス欠、昨年は20チーム中16位で見事完走。今年は、レーシングドライバーの佐々木雅弘選手を監督として迎え、入賞目指して出走したよ。

メディア4耐の参加車両を支える「POTENZA」の設計課長が初参戦!

今回ドライバーを務めるのは、5人。Global CTO・モノづくり分掌の坂野さんはじめ、常務役員 製品・生産技術 開発管掌の草野さん、Gモータースポーツオペレーション/オリンピック・パラリンピック推進部門長の内田さん、実車試験第2課長の岩崎さん、そしてPSタイヤモジュール設計第1課長の平石さんだよ。

左から、内田さん、草野さん、坂野さん、監督を務めた佐々木選手、平石さん、岩崎さん

平石さんは、市販用「POTENZA」のタイヤ設計を担当していて、メディア4耐の全車両に装着されている「POTENZA Adrenalin RE004」のスペックも担当しているんだって。参戦への意気込みを聞いてみたよ!

PSタイヤモジュール設計第1課長の平石さん

Arrow編集部 平石さん、参戦を決めたきっかけを教えてください!

平石さん モータースポーツオペレーション課の武田さんに、お誘いいただいたことがきっかけです。武田さんから、公道走行では感じられない「POTENZA」の性能を体感するためにも、レースに出てみてはどうか?とお声がけいただいたんです。

Arrow編集部 サーキットで既に練習走行もされたとのことですが、いかがでしたか?

平石さん カーブを曲がる際、シートに体を強く押し付けられ、横方向の加速度を非常に強く感じました。やはりサーキットならではですね。

Arrow編集部 開発業務にも生かせそうですか。

平石さん そうですね。タイヤ設計業務には、自分たちが設計したものを実際に試作し、それをプロドライバーにサーキット走行してもらい、評価していただくことがあります。評価コメントを基に、設計に反映するというPDCAを行い、狙った性能を出せるよう設計しています。自分自身もサーキット走行することで、車両の挙動や、タイヤのグリップ性能をユーザーと同じような目線で体感できるので、プロドライバーからの評価コメントが理解しやすくなると思います。私の課ではサーキット走行の理解度を深めるため、シミュレーターでのトレーニングを行っているのですが、今回実車で体感することの大切さを実感したので、こうしたサーキットを走行する機会を設けるなど、トレーニングの内容を見直していきたいと思います。

Arrow編集部 ぜひより良い開発につなげてください!そして、今日は入賞目指して頑張ってください!

メディア4耐の全車両に装着される「POTENZA Adrenalin RE004」

悲願の入賞なるか!?決勝では一時20チーム中3位に浮上

メディア4耐は、燃料60リットルで、最も多く周回したチームが勝利するレース。そのため、狙った燃費を維持しながら安定したタイムで走行する必要があるよ。ブリヂストンの従業員で構成される「Team BRIDGESTONE」は、出だしから好調で、3人目のドライバー時点では、なんと20チーム中3位に浮上!
このままいけば、表彰台も狙えるかもしれない!レースの行方を見守るピット内が盛り上がってきたところで、雨が・・・。本降りの雨で路面状況が大きく変わり、悪戦苦闘。さらに追い打ちをかけるように、「ドライバーの連続走行時間は1人50分まで」という制限時間をオーバーしてしまい、ペナルティが課せられ、19位まで順位を落としてしまったんだ。

燃費、タイム、順位を緊迫した雰囲気のなかで見守るピットの皆さん

それでも、「昨年の16位よりも順位を上げよう!」と、諦めずに走り続け、最終ドライバーの平石さんが順位を上げ、16位でゴール!平石さんにバトンをつなぐまで、みんなが安定した走りをしたおかげでガソリンに余力ができ、燃費を多少犠牲にしてでもスピード重視で走れ、なんとか16位まで順位を上げられたんだ!

「カーブを曲がる前のブレーキングを少し遅らせる」など、佐々木選手から速く走るためのアドバイスを受ける平石さん

「昨年と同じ16位か」「でも完走できてよかった」と、落胆と健闘を称える声が入り混じるなか、なんと燃料不足でチェッカーを受けられずに失格となったチームが複数あることが判明。その結果、「Team BRIDGESTONE」は20チーム中13位に!入賞には一歩届かなかったけど、諦めずにベストを尽くし続けた結果だね。5人のドライバーはじめ、レースの分析者、整備士、監督、みんなのチームプレーで一体感を感じられるメディア4耐だったよ。

レースが終わった後は、感謝の気持ちを込めてみんなで車をきれいに。

それでは、またね~。
多くの従業員が応援にかけつけました
当日は、東京・小平の技術センターや栃木のプルービンググラウンドから多くの従業員が応援に駆け付けました。メディア4耐はピットへの入場制限がないため、応援のメンバーもピット内でチームを応援。また、レース前に燃料を入れた車両を給油所からピットまで皆で押したり、走行タイムや燃料をリアルタイムでモニタリングしたりと、一丸となってチームの挑戦を支えました。

みんなからのコメント待ってるよ!
コメントする

※「コメントする」を押してもすぐにはコメントは反映されません。
管理者にて確認の上、反映されます。コメント掲載基準については こちら をご覧ください。
尚、投稿者につきましては、管理者でも特定できない仕様になっております。

コメント(3)

カミ猫さん

現地で観戦しました。
実際に走った車に触れたり、ピットの中に入り込んだり、テレメーターの結果など普通のレースではまず見れない所も見る事が出来ました。
コンディションが目まぐるしく変わり、スリップして回転してしまう車もある中、完走は立派だと思います。
残念なのはずっとマーシャルからの指示が出ていたのにピットイン出来なかったところ。誰が判断するかの指揮系統は決めておいた方が良いと思います。

返信する

メディア4耐担当者さん

観戦ありがとうございました。
ピットに入れなかった件、以下確認作業をしておりました。
通常ペナルティボードが出るとオフィシャルから監督(今回の場合佐々木雅弘選手)にペナルティの内容が伝えられるのですが(ピットで〇秒停止やドライブスルーなど)、今回ペナルティ処理を確認してくださるオフィシャルがペナルティの内容が分からないと言われてしまい、ピットに入れない状況でした。 ピットボードが出てから3周以内にペナルティを消化しないと更にペナルティが追加させられる為、我々もドキドキでした・・・

YouTubeで見れました!さん

MazdaのYouTubeチャンネルで見れました!
インタビューもあり楽しめました!

返信する
ページトップへ戻る