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お客様から信頼されるブリヂストンのゴムクローラ

農業機械や建設機械の足回りを支えるゴムクローラ。長年にわたってご採用いただいている、クボタ様のグローバル技術研究所を訪問し、開発と調達のご担当者にお話を伺いました!

(左から)(株)クボタとブリヂストン化工品ジャパン(株)の皆さん

(株)クボタ グローバル技術研究所

グローバル研究開発体制の連携推進および製品開発や先端技術開発の強化を目的に2022年に大阪府堺市に設立。約34.6万㎡の敷地内にテストコースや実験場をはじめ、24時間連続自動運転可能な試験装置を新設・増設して研究開発を効率化させる国内最大の開発拠点です。
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(株)クボタ
機械事業本部 作業機事業部    
収穫機技術部

宮城 穏さん

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(株)クボタ
機械事業本部 作業機事業部    
収穫機技術部

種市 遥香さん

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(株)クボタ
建設機械事業部 建設機械技術第二部
設計室 本機第一チーム

秦 弘之さん

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(株)クボタ
調達本部
機能品調達部 購買第二課      

名手 優綺さん  

開発に寄り添う姿勢に共感

Arrow編集部 御社のどのような製品にブリヂストンのゴムクローラを採用いただいていますか?

名手さん 農業機械や建設機械の多くの機種にブリヂストンのゴムクローラを採用しています。農業機械では、主に大型の自脱型コンバインといわれる収穫・脱穀・選別の作業を1台で行う機械に採用しています。建設機械では、車両重量6トン未満の油圧ショベルの一種であるミニバックホーや、前方にバケットやさまざまなアタッチメントを装着することで、掘削や運搬、伐採、清掃といった作業が可能になる小型の建設機械CTL(Compact Track Loader)に採用しています。

宮城さん 国内向けのコンバインは高齢化や作地面積の減少に伴い台数は年々減ってきていますが、農地集約のニーズを受けて大型化が進んでいることから、当社にとっては引き続き重要な市場です。

種市さん 20年程前、「ER108」という大型コンバインを開発した際、ブリヂストンの開発担当者にもご協力いただき、当社の試験場で一緒に開発に取り組みました。それまでにない低振動性と耐久性を追求した新機軸のゴムクローラを一緒に開発し、それ以降、国内向けの大型コンバインのものはずっとブリヂストン製ですね。

秦さん 建設機械のミニバックホーやCTLではブリヂストン製のゴムクローラを多く採用しており、特に近年、北米市場で伸びているCTLは3機種中2機種がブリヂストン製のものです。

ゴムクローラの大型コンバイン©︎(株)クボタ

ゴムクローラのCTL©︎(株)クボタ

ゴムクローラのミニバックホー©︎(株)クボタ

圧倒的なブランド力も強み

Arrow編集部 ゴムクローラを装着するメリットや求める性能について教えてください。

秦さん CTLは汎用性の高い機械であり、建設や造園などさまざまな用途で用いられるため、それらの現場に対応できるゴムクローラが使われています。近年当社では、限られたエンジン出力を、作業に有効に使うため、屈曲抵抗の低いゴムクローラを採用しています。静音性でもゴム製は優れていますね。

※ クローラ回転時に、クローラの内側に接している車輪に沿って曲がる際に発生する抵抗

宮城さん 農機市場としては、馬力などの性能は現行で十分という声も多いですが、耐久性や湿田走破性などの性能アップに、ゴムクローラも足元から貢献してくれることを期待しています。

種市さん 振動低減も重要です。長時間機械を稼働させる場合、振動はオペレータにとって大きな身体的負荷となります。快適な乗り心地のためには必要な要素です。

宮城さん(左)と種市さん(右)

Arrow編集部 ブリヂストンのゴムクローラのどういったところをご評価いただいているのでしょうか?

宮城さん 振動低減と耐久性は、相反する面もあるんですが、ブリヂストンのゴムクローラは高いレベルでそれらを両立しています。ブリヂストンの皆さんは豊富なノウハウをベースに、優れた製品を開発してくれるイメージがありますね。

種市さん ゴムクローラを構成する部材にも強みを持っていると感じます。例えば芯金は小さくても十分な強度を保っています。スチールコードも細くても耐久力があり、クローラ周辺のスペースが広くなくても組み付けられるので設計上の選択肢が広がります。

秦さん 2023年に上市した「SVL75-3」というCTLの開発を担当しました。ゴムクローラについては、耐久性と、屈曲抵抗低減という相反する性能の両立が必要でした。形状はもちろん、ゴムの材料も複数検討して提案いただけたおかげで、満足できる性能を実現できました。開発期間中はブリヂストンのクローラ開発担当の方が入れ替わりで4年程、関西に長期駐在してくださって、対面の打ち合わせを積み重ねることができたので、スピーディーな開発が実現しました。

名手さん CTLにおいては今後需要が急拡大し、当社も2030年までに現在の1.7倍まで供給を伸ばすつもりです。こういった需要の拡大に対して、引き続き安定した供給をしていただけるものと期待しています。

宮城さん もう1つ強調したいのが、市場で確立された圧倒的なブランド力です。「フラッグシップの機械にふさわしいゴムクローラはブリヂストンだね」という声はお客様からも多く聞きますね。

秦さん(左)と名手さん(右)

ゴムクローラは機械への信頼に直結する重要なパーツ

Arrow編集部 最後に、ブリヂストングループの皆さんにメッセージをお願いします!

名手さん さまざまな依頼にスピーディーに対応いただき、問題が起きた際も一緒に解決に向けて真摯に対応いただいています。今後ともよろしくお願いします。

宮城さん 新しい製品開発の際は、常に現場まで足を運んでいただき、使用環境を確認していただいています。これからも現物現場主義を大切に、開発を進めていただければ幸いです。

種市さん 昨年は熊本工場に伺い、クローラ製造について学ばせていただきました。また、当社の台湾のお客様向けの試作機械のテストでも協働いただいています。ゴムクローラは、摩耗具合でお客様が機械自体の買い替えを検討する程、とても重要な部品です。耐久性の高いゴムクローラはお客様からの製品に対する評価や信頼に直結しています。これからも長く使えるゴムクローラをつくってください。

秦さん 走行性能はもちろん、耐久性や乗車時の振動など、機械の総合的な性能を左右する部品です。今後とも我々の製品を品質と技術で、文字通り足元から支えていただきたいと思います。

クボタ様を担当する営業の皆さん

(左から)
ブリヂストン化工品ジャパン(株) 農機ソリューション営業部
農機直需営業1課  北村 公彦さん
農機直需営業1課長 志岐 俊典さん
農機直需営業2課  大坪 愛さん

率直なご評価の声をいただきありがとうございます。クボタ様は、常に進化を求め、挑戦し続けている大切なお客様です。これからも伴走していきますのでよろしくお願いします!

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コメント(1)

覇王色の覇気さん

嬉しいニュースですね!
お客さまから、わが社の商品をこのように賞賛されることに誇りを感じます。
昨年まで、熊本工場に在籍していましたので、ゴムクローラは凄く近い存在ですので、このようなお客さまからの、お褒めの声はホンワカします!

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