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タイヤでは走破できない路面でも大活躍 ゴムクローラの魅力に迫る!

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ブリヂストンの化工品事業の中で油圧ホースに次ぐ規模を誇るゴムクローラ。実はブリヂストンが世界で初めて製造した製品なんです。
今回は、農業機械や建設機械に装着され、タイヤでは走破できない路面でも大活躍するゴムクローラの事業とその魅力について取材しました!

ゴムクローラとはどんな製品?

クローラとは重機の移動を支えるベルト状の装置のこと。鋼板などを帯状につなぎ、車輪の周りに取り付けたもので、トラックベルトや履帯とも呼ばれます。1968年に、ブリヂストンが世界で初めて、他社と共同で、稲や麦などの穀物を収穫する機械であるコンバイン用のゴム製クローラを開発しました。その後、建設機械のミニショベルや小型ブルドーザーなどに用途が広がり、足回りに対するお客様の困りごとを解決しながら、発展を続けてきました。
ゴムクローラの特徴
タイヤと鉄製クローラの良い所を合わせたような製品で、路面保護性にも優れるゴムクローラ。農業機械や建設機械、特殊運搬車向けの用途でニーズがあります。
タイヤ、鉄製クローラからゴムクローラへの派生
以下のように、タイヤから派生、もしくは鉄製クローラから派生したゴムクローラ機がたくさんあります。そしてこれらのゴムクローラ機の多くが、ブリヂストンと機械メーカー様との共同開発によって世に出されたものです。

「断トツ」の信頼を誇るブリヂストンのゴムクローラ

世界中から支持される圧倒的ブランド力
世界中の農機、建機メーカーのお客様が「採用したい!」と口を揃えるほどの確固たるブランド力を誇るのがブリヂストンのゴムクローラです。タイヤ開発で培ったゴムやスチールコードへの深い知見、半世紀以上にわたってお客様のニーズに応え続け、高めてきた技術力、製品の品質と安定性がお客様の圧倒的な支持につながっています。
現在、ゴムクローラの売上比率は国内が6割で海外が4割程度。国内向けはミニショベルやコンバインに使用されることが多いですが、海外ではミニショベルや小型で小回りの利く汎用建機のコンパクトトラックローダー、大型トラクター向けが中心です。海外向けにはリプレイス品も取り扱っています。
稼働を止めない、サステナブルな製品を
ゴムクローラは、タイヤでは走破できない悪路で使われることが多く、最も求められる性能は丈夫で長持ちすること。例えば、田んぼの中でゴムクローラが故障してしまうと、トラックで交換品を運んでくるなど、修理や交換に多大な労力と時間が必要になります。また、機械の大型化に伴うサイズアップと同時に、運搬時の負担軽減の観点から軽量化も求められています。
今後の目標とその先に向けて
まず、プレミアム領域に特化して、グローバルNo.1の揺るぎない座を維持し続けることが目標です。都市土木やインフラ整備は市場の景気に連動するため、今後の市場動向は決して楽観視できませんが、業績面では、2026年にROIC10%を達成することを目指しています。
最近は、コンパクトトラックローダー向けの駆動ロスが小さい商品の拡販を図っています。タイヤが転がり抵抗を減らすように、クローラも駆動する際のエネルギーロスを減らすことで、燃費向上に貢献することができます。
また、海外の大型の農機トラクター向けの製品として、振動が少なく走行性能が高い、芯金レスタイプのゴムクローラを重点製品として、生産能力拡大を目指しています。
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(株)ブリヂストン
産業ソリューション事業企画部 ゴムクローラ事業企画課長

池田 孝之さん

農業・建設業のお困りごとを解決する商材
田畑で使われるコンバインなどの農業機械や、都市の工事現場で欠かせない小型建設機械の足回りには、ブリヂストンのゴムクローラが多く使われています。お客様からの、作業を効率化させたい、燃費を下げたいといったニーズにマッチする製品を開発、販売し続けてきたことが今日の風景につながっています。農業や建設業に貢献できている実感があります。
油圧ホースや樹脂配管がそうであるように、ゴムクローラも世の中になくてはならない製品で、お客様の困りごとを解決する商材です。ブリヂストンは、リーディングカンパニーとして社会や人々の暮らしを支える商材を取り扱っています。皆さんにも知っていただけたらうれしいですね。
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(株)ブリヂストン
海外クローラソリューション事業部 海外クローラ企画課長

髙橋 幸太郎さん

脈々と受け継がれてきたモノづくりを次の世代に
配属以来、タイヤや鉄製クローラでは実現できないことをゴムクローラの足回りで実現することで、お客様に価値を提供できる魅力的な仕事に携わっていると実感しています。ブリヂストンが世界で初めてゴムクローラを開発してから今に至るまで、事業の進化と拡大は脈々と続いており、私自身も次の世代に引き継ぐ責任を持っていることに誇りを感じています。また、仕事の中で判断に迷ったり、苦戦したときは、「ブリヂストンのクローラがお客様に新しい価値を提供できるか」といったことを心の拠り所にしています。 
ゴムクローラは、ブリヂストンだからこそ実現できる価値を持つ事業で、これからも新しい付加価値を提供することで社会に貢献できると信じています。これからもバリバリ売っていきます!

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コメント(1)

管理部門のひとさん

産業機械を止めないゴムクローラは当社ならではの価値を提供し続けて頂きありがとうございます。
商売なので浮き沈みもあって大変と思いますが、これからも発展を続けて世界中で活躍してほしいです。

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