世界に認めてもらうきっかけとなったモータースポーツ
10月21日、Global CEOの石橋さんと配属を間近に控える新入社員の皆さんとのタウンホールミーティングが開催されました。前編に続き、ミーティングの様子をお伝えします。
モータースポーツを通じてブランドを高める
(株)ブリヂストン 米州・大洋州 鉱山・産業・建設タイヤ・Sol技術サービス部 技術サービス課 持永 勝也さん
タイヤ産業をより大きなものにしていくためには、モータースポーツ市場の拡大も1つの方法だと考えます。モータースポーツに対するお考えがあれば教えてください。
石橋さん 日本のモータースポーツの歴史は、1963年の日本グランプリから始まった。ブリヂストンは、その当時からモータースポーツに関わり、2023年にモータースポーツ活動60周年を迎えた。
グローバルにおいては、1995年にインディ500®に復帰。インディ500®は1911年にスタートしたアメリカで最も歴史のあるレースの1つで、ファイアストン社は1911年から参戦し、その年の勝者はファイアストンのタイヤを装着していた。その後1970年代に経営が傾き参戦から遠ざかっていたけれど、ファイアストンのみんなにもう一度プライドを持ってもらいたいという思いから、1995年に再度参戦することに。参戦2年目に勝利することができて、「ファイアストンのタイヤは素晴らしい」「ファイアストンは挑戦するブランド、勝っているブランド」と消費者に認識してもらうことができた。このマーケティング戦略が、その後のファイアストンの黒字化の大きな要因になったと思っている。
さらに、1997年にはFormula1®(以下、F1)に参戦。翌年には初優勝を飾ることができた。F1への参戦目的は、ブリヂストンのタイヤを世界に認めてもらうこと。参戦前は、「ジャーマン3」と呼ばれるアウディ・BMW・メルセデスベンツの新車装着はゼロで、その要因はまさにブランド力だった。今のブリヂストンがプレミアムブランドとして認知されているのは、間違いなくF1参戦のおかげ。ブランドや商品開発はもちろんのこと、人財育成という点においても大きな意義がある。毎週、毎週が勝負のモータースポーツの世界では、何か問題があれば即解決が求められる。このような厳しい環境が人を育てる。モータースポーツを通じて会社全体を進化させていく。
グローバルにおいては、1995年にインディ500®に復帰。インディ500®は1911年にスタートしたアメリカで最も歴史のあるレースの1つで、ファイアストン社は1911年から参戦し、その年の勝者はファイアストンのタイヤを装着していた。その後1970年代に経営が傾き参戦から遠ざかっていたけれど、ファイアストンのみんなにもう一度プライドを持ってもらいたいという思いから、1995年に再度参戦することに。参戦2年目に勝利することができて、「ファイアストンのタイヤは素晴らしい」「ファイアストンは挑戦するブランド、勝っているブランド」と消費者に認識してもらうことができた。このマーケティング戦略が、その後のファイアストンの黒字化の大きな要因になったと思っている。
さらに、1997年にはFormula1®(以下、F1)に参戦。翌年には初優勝を飾ることができた。F1への参戦目的は、ブリヂストンのタイヤを世界に認めてもらうこと。参戦前は、「ジャーマン3」と呼ばれるアウディ・BMW・メルセデスベンツの新車装着はゼロで、その要因はまさにブランド力だった。今のブリヂストンがプレミアムブランドとして認知されているのは、間違いなくF1参戦のおかげ。ブランドや商品開発はもちろんのこと、人財育成という点においても大きな意義がある。毎週、毎週が勝負のモータースポーツの世界では、何か問題があれば即解決が求められる。このような厳しい環境が人を育てる。モータースポーツを通じて会社全体を進化させていく。
モータースポーツを通じたグローバルブランディング
(株)ブリヂストン タイヤ生産技術開発部門 成型生産技術プロセス開発部 西村 光稀さん
先程モータースポーツを活用したブランド戦略のお話がありましたが、今後のモータースポーツ戦略について教えてください。
石橋さん 2010年にF1を撤退して以降、ブリヂストンは15年間、グローバルモータースポーツのレースから遠ざかっている。2023年にモータースポーツ活動60周年を迎え、もう一度グローバルモータースポーツ活動に戻ろうと経営チームで決め、2026年秋から4年間フォーミュラEに参戦する。ブリヂストンは、「サステナブルなプレミアム」というストーリー性をもって取り組み、バリューチェーン全体でサステナビリティに挑戦する。これを通じたグローバルブランディングをぜひ楽しみにしていてほしい。
質を伴った成長で勝っていく
(株)ブリヂストン EASTタイヤ 生産性向上推進部 工場生産性向上企画課 山口 光さん
「王座奪還」を目標に働きたいと思っています。グローバルでのブランディングのお話がありましたが、今後は世界シェアを取り戻す、増やしていくということでしょうか?
石橋さん まずシェアというのは「本数」と「売上」があるけれど、売上では他社が現在一番となっている。ブリヂストンも2019年までは、たくさんつくってたくさん売ってきた。たくさんつくると現場はものすごく大変だし、たくさん売るために、原価の高いタイヤを安く売っていたこともあり、利益率が落ちていってしまった。ブリヂストンは創業以来、営業利益率10%以上を目標にしているけれど、私がGlobal CEOになる前年の2019年、利益率10%を下回ってしまった。このままのやり方で企業として持続性があるのか、考える必要があった。また、2010年代に入ると、タイヤ以外のものも含め中国製の廉価品が世界中に出回ってきた。こうしたなか、ブリヂストンはプレミアム領域で価値を認めていただき、タイヤを買っていただこうと舵を切った。その価値を伝える役割であるファミリーチャネルは非常に重要。しっかりと価値をつくって稼ぐことで、ステークホルダーの皆さんに対して責任を果たしていくことが重要だと考えている。
一人ひとりの質問にご自身の経験を交えて答える石橋さん。この後も新入社員の皆さんから多くの質問が寄せられました。続きは後編でお伝えします!
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