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天然ゴムがさまざまな製品の原材料になるまで

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ゴムの木から樹液(以下、ラテックス)を採取するためには、日々、1本1本の木と向き合うことが必要です。気候や病害といった要因に配慮しながら適切に管理することで初めて、ラテックスを採取することができます。その後、用途に応じた加工を経て、さまざまな製品の原材料として使えるようになるのです。ここでは、ラテックスが採取されてからの加工プロセスをご紹介します。

タッピング・採取

ラテックスの採取は、「タッパー」と呼ばれる人たちによって行われます。彼らは樹皮に切り込みを入れ、そこから流れ出るラテックスを採取しますが、 ゴムの木1本当たりの作業時間はわずか約25秒。1人1日当たり、約500本を担当し、作業は早朝4時頃から始まり、約6時間をかけて行われます。
★こちらの動画でもラテックスの採取やその後の加工プロセスについて紹介しています。

広く用いられる「TSR」

TSR(Technically Specified Rubber)は、国際規格に基づいて格付けされているブロック状のゴムです。世界の天然ゴム生産量の80%以上を占め、タイヤなどの原材料に広く用いられます。

TSRの製造工程

① カップランプの収集
農園でラテックスを凝固した「カップランプ」と呼ばれるものが収集され、集積場で異物の量などでランク付けが行われます。その後、洗浄・粉砕工程へと進んでいきます。
② 洗浄・粉砕
工場に運ばれたカップランプは、水流を利用して何度も繰り返し洗浄・粉砕されます。内部の泥や異物まで徹底的に洗い流された後、高温で乾燥され、ゴム成分だけが残ります。
③ 梱包・出荷
乾燥を終えたゴムはプレス機で圧縮後、ブロック状に梱包され、出荷されていきます。
★こちらの動画でもTSRの製造工程について紹介しています。

高品質なタイヤ支える原材料「RSS」

RSS(Ribbed Smoked Sheet)は、ラテックスを凝固させた後、シート状に加工し、燻煙して乾燥させた天然ゴムで、高品質なタイヤの原材料に用いられます。

RSSの製造工程

① ラテックスの収集
採取されたラテックスが凝固しないように、アンモニア水を添加します。液状のまま工場へ運ばれたラテックスを濾過し、異物を除去します。
② 不純物除去・凝固
品質低下の大きな原因となるゴミや木屑などの不純物を、網に通しながら丁寧に取り除きます。その後、ギ酸を加え凝固させます。

※ ラテックスは酸性に傾くと凝固する性質があるため、液体のまま保ちたい場合はアルカリ性のアンモニア水を添加し、凝固させる場合は酸性のギ酸を添加する
③ シート化
凝固したゴムはローラーに通され、水分を絞りながら薄く延ばされます。ローラーには溝が刻まれており、シート表面にリブ(溝)が形成されます。これにより表面積が増えて乾燥効率が高まるのです。
④ 乾燥・燻製
シートは竹竿やハンガーに1枚ずつ吊るされ、燻製室へと移されます。数日間燻煙することで、水分を除去すると同時に、煙による殺菌・防腐効果が加わります。燻製を終えたシートは、厳格な検査を経て、圧縮・梱包され、出荷されます。
★こちらの動画でもRSSの製造工程について紹介しています。

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