二度と大火災を起こさないために

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栃木工場火災当時、労働組合の栃木支部書記長として現場で収束のために尽力し、現在はグローバル防災センター長を務める林さんに防災について語っていただきました。
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(株)ブリヂストン
安全・防災・環境部門 防災管理・推進課 上席主幹 グローバル防災センター長
林 正之さん
(当時:(株)ブリヂストン 労働組合 栃木支部書記長として、現場の収束のために尽力)

過去に学び、未来に活かす

 この20年にわたり、私たちは二度と大きな火災を起こさないために、弛まぬ努力を続けてきました。当時と比べれば、防災意識も防災活動も飛躍的に進化しています。まずは皆さんの努力にお礼を申し上げるとともに、引き続き職場の防災に努めていただきたいと思います。私たちが今、危機感として捉えていることの一つは世代交代による意識や記憶の風化、積み上げてきた活動の後退です。2004年以降に入社した従業員は3人中2人を占め、基幹職でも3人に1人が、栃木の火災を直接知りません。5年後、10年後、さらにその先までも思いを受け継ぎ、教訓をきちんと伝えていかなければなりません。そのためには皆さん一人ひとりが火災の教訓を自分事として胸に刻み次の世代に伝える責務があることを自覚していただきたいと思います。
 火災を起こさない事が最も重要なのは言うまでもありませんが、仕事で熱や電気を取り扱う以上、常にリスクは存在します。だから早期発見、早期対処が、火災を未然に防ぐことと同じくらい重要です。
 皆さんの仕事場所から一番近い消火器はどこにありますか? 何秒で消火器を持ってこれますか? 消火器を使うことにためらいはありませんか? 被害を最小限に食い止めるために、全従業員一丸となってこれからも防災意識を高め、いざという時、すぐに行動できるように心がけてください。

グローバル防災センター

 小平にあるグローバル防災センターは、栃木工場火災の展示のほか、その後に各工場で起きた火災の残骸や身の回りに起こりうる災害リスクについて紹介しています。定期入社の開発企画職や基幹職に昇進した方にはセンターでの研修受講が義務づけられているほか、海外のメンバーや社外の方も研修に訪れ、これまでに約14,000人が学びました。

彦根工場の検査工程で起きた火災の実物保存展示(床下の配線から出火)

グローバル防災センターでは、当時をよく知る皆さんからお話を伺い、後世に伝える資料作成を進めています。自薦他薦を問わずご協力いただける方はぜひお声がけいただければ幸いです。
防災研修への受講申し込みはこちらから
ONE-Bトップ画面 → Aboutブリヂストン → 基盤 → 安全・衛生/防災 → 防災センター研修予約

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コメント(4)

防災センターに10年ぶり位に来訪した者さん

防災センターには出来立ての頃に一度行きましたが、2024年4月にご縁があって再び来訪したものです。当時G工の労組におられた林センター長の話は、前任である精練担当であった阿部さんによる現場での視点の話とはまた異なり、管理・バックオフィスの視点であの日どのような思いだったか、その後の会社人生でも何を抱えながら進まれてきたのかがよく伝わるお話でした。制度設計やルール作りをする立場としても非常に考えさせられましたので、既に行かれた方でも再訪・再受講をお勧めいたします。

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当時をしる者よりさん

阿部センター長の後任として、着任されていることをしり記事確認しました。火災当時は、弊職も佐賀分会長として栃木工場には何度かお邪魔せていただきました。TC勤務中は、阿部さんの補佐的役割をしていて昨年9月に退職した元佐賀工場の宮地です
実際に火災を経験された当時の貴重な体験談を後世にぜひ伝承されるように期待しています。

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グローバル防災センター 林さん

宮地さん
ご無沙汰しております。
宮地さん含め、当時をご存じの方が一人また一人と退職され、寂しく思うと同時に今後の方に伝えていく重要性を一層感じています。
少しでもご期待に沿えるよう、頑張って参ります。

タイヤ館熊谷店 店長:松本 賢さん

店舗責任者として、防災に対する高い意識を持ち店舗運営に努めます。
全スタッフの育成指導から防災活動への取組を推進してまいります。

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