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「ENLITEN®」 と「BCMA」の融合による価値創造の加速

2030年 長期戦略アスピレーション(実現したい姿)に沿って「本数から価値へ」をより強化し、プレミアムフォーカスを進めているブリヂストン。車両の大型化を背景に高インチタイヤの拡売・シェアアップを進めると共に、プレミアムブランド比率の向上を進めています。24MBPでは、ブリヂストン独自の新たなプレミアムの創造も強化します。EV化などを背景にタイヤに求められる性能が多様化するなか、多様なクルマ、使用環境に合わせて、新たな価値を提供する「究極のカスタマイズ」を商品設計基盤技術「ENLITEN」で追求。そしてこの究極のカスタマイズを支えるのがモノづくり基盤技術「BCMA」です。この2つの基盤技術の融合によって実現する未来について、戦略策定に関わるお二人にお話を伺いました。

(左から)
(株)ブリヂストン
G-BCMA戦略課長 渡邉 薫子さん、グローバル PS/LT商品企画課長 佐伯 夏樹さん

2つの基盤技術の追求が顧客提供価値を最大化する

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プレミアムタイヤにフォーカスする背景と「ENLITEN」、「BCMA」の関わりについて教えてください。

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クルマの多様化によって、タイヤに求められるニーズも多様化しています。例えば、EV化ではタイヤの大型化に加え、運動性能を確保した上で摩耗性能を向上させる。また多様化するニーズに応え性能のエッジを効かせ、カスタマイズする必要があります。しかし、タイヤはある性能を良くすると他の性能が悪くなる傾向があります。そうした背反性能が低下しないよう、性能円そのものを大きくする必要があります。それに応えるのが、ブリヂストン独自の商品設計基盤技術「ENLITEN」です。タイヤを「薄く、軽く、円く」作る技術を活かし、特定の性能を犠牲にせず、全ての性能を向上させて、お客様が気づいていないニーズまでしっかりと応え、想像以上の価値を創出していきます。

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商品ごとの差別化を実現しようとなると、どうしても開発工数が増え、生産工程も複雑になってしまいます。「BCMA」により商品間でモジュールを共用して連続生産することで、開発や生産をシンプルにして全体最適を図りながら「ENLITEN」で価値創造を加速する。それが2つの「融合」です。

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数年前から「BCMA」の活動を進めてきましたが、24MBPでは、その効果の刈り取りにフォーカスしていきます。実際に乗用車用タイヤを生産する国内外の工場では「BCMA」に基づいたモノづくりを進め、ビジネスコストダウンに貢献する段階に来ています。こうした成果を見える化できるようになった点が大きな進展です。

お客様に新たな価値を提供し、信頼を獲得する「ENLITEN」と、モジュール共用により開発・モノづくりの工数を削減し、ビジネスコストを削減する「BCMA」の2つの基盤技術の融合が価値創造を加速していきます。

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今後の意気込みについて教えてください。

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お客様のニーズの多様化を踏まえ、1つの性能を突き詰めれば良いという時代ではありません。全ての性能を拡大し、かつエッジを効かせる。この考え方をご理解いただき、関わる全ての皆さんと連携・協力して進めていければと思っています。

新たなプレミアム 「ENLITEN」 搭載商品の考え方を示したもの。

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良いタイヤを創り、届けたいという思いはみんな同じだと思います。「BCMA」を合言葉に全体最適のために協業することは、より効率的、より生産的な働き方の実現にもつながります。最近では、実際にバリューチェーンを担う各部署から「BCMA」の取り組みをより良くするためのご提案をいただけるようになっています。これからも前向きに、一緒に活動していきましょう。


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コメント(1)

んさんんさん

”「BCMA」を合言葉に全体最適のために協業する”という言葉、すごく共感できました。
全社に向けひとつの具体的な方向性が示され、部門を超えてこれに向かっていくんだという流れができているのですから、これを好機と捉えてこれまでやりたくてもできなかったような部門の垣根を超えた改善・改革を進めていきたいですね。

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