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ビジネスコストダウンと価値創造を両立する グローバルSCM物流改革「B-Direct」

ブリヂストンが競争優位性を獲得していくためには、サプライチェーン全体でのビジネスコストダウンも進める必要があります。これを推進する活動の1つがB-Direct。グローバルサプライチェーンマネジメント(SCM)物流改革を通じて、コストの効率化と同時に、社会価値・顧客価値の創造も目指していきます。この取り組みについて、担当者の皆さんにお話を伺いました。

(左から)
(株)ブリヂストン
G-SCM DX推進課 柳澤 亮さん、B-Direct準備室 外園 茜さん、SCMガバナンス課長 髙橋 昌大さん、
SCMガバナンス課 大村 快里さん

単なる物流改善で終わらせない、新しい改革

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B-Directとはどのような取り組みですか。

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B-Directは、お客様からの「直接」注文、商品情報や使用履歴といった顧客データの「直接」活用、そして需要に応じた近地からの「直接」配送という3つのDirectの実現を目指す取り組みです。

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SCMの基本は、必要なものを、必要な量だけ、必要なタイミングで、必要な場所に、可能な限りコストを抑えて届けることです。ビジネスがグローバルに展開されるなか、複雑になっているSCMを、シンプルに最適化することが課題となっています。その実現のために掲げられたのがB-Directの3本の柱です。

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1本目の柱、「“レス” サプライチェーン」は、「BCMA」や「ENLITEN」ともリンクしています。製造面のフレキシビリティを向上させて、需要の発生した場所に近い工場で製造し、お客様に迅速に商品を配送することを目指しています。在庫の最適化にもつながる取り組みです。

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2本目の柱は「3つのダイレクト」。これは「ビジネスダイレクト」「DXダイレクト」「配送ダイレクト」です。その中の「ビジネスダイレクト」は、eコマースなど、直接お客様が商品を購入するビジネス体系に即した供給や在庫の持ち方を検討していきます。

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「DXダイレクト」は、タイヤ1本1本にIDを搭載することで、タイヤの使われ方や交換時期の見える化をすべく、検討を進めています。今はモータースポーツで使われるレース用タイヤにRFIDタグ(※)を実装し、ビジネスへの可能性を探っている最中です。

※ RFID:Radio Frequency Identificationの略、電磁界や電波などの無線通信を用いて、ICタグなどの情報を非接触で読み書きする自動認識技術

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これらの情報を工場や地区倉庫にフィードバックすることで、販売店や営業所を介さずに、商品をお客様へ直接配送する「配送ダイレクト」につなげます。輸送コストやCO2排出量の他、お客様の待ち時間も削減できると考えています。

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最後の3本目の柱、「グリーン&スマート技術」については、各SBUからロジスティクスの専門家が参画し、24MBPで戦略的な投資を行います。設備の自動化により、省人化や生産性の向上を目指すなど、スマートな物流を目指していきます。

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具体的に目指すゴールは。

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24MBPでは、2023年比で約10%のCost to Serve(商品をお客様に届けるまでのサプライチェーンコスト)良化を目指します。B-Directは、単なる物流改善にとどまらず、商品の作り方から運び方、データの取り方まで一連のサプライチェーン全体でリアルとデジタルの双方からアプローチする改革です。かつグリーン&スマート技術でサステナブルに生産性を上げながら、安全面を考慮した設備を導入します。グローバルで全体最適のSCMを実現していきます。


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